ジャパンオープン沼津は、レスキューの2008年ルールを採用した、初めての大会でした。 実際の2008年ルールがどんなものだったか紹介したいと思います。
傾斜路
・傾斜路に黒線がなくなりました。
黒線は、傾斜路の下に接続している水平の板まで引かれていますが、斜めの板には引かれていません。 また、傾斜路には10cmの壁が付きます。 予選も決勝も傾斜路に銀の被災者が配置されていました。
・傾斜路はレッドゾーンの一部になりました。
傾斜路はレッドゾーンの一部になりましたので、ロボットが傾斜路に入った後は、審判は一切手をだしません。 傾斜路上でロボットが止まろうと、逆走しようと、ひっくり返ろうと・・・見ているだけです。 レッドゾーンに入ったかどうかは、ロボットが斜めの板に接地したかどうかで判断しました。
逆に、レッドゾーンから前のゾーンに完全に戻ってしまった場合には、レッドゾーンの入り口を出た瞬間から競技進行停止の20秒のカウントを開始します。 20秒たってもレッドゾーンに戻らない場合には、傾斜路の下の(水平の部分に傾斜路に向けて)ロボットを置きなおしました。
傾斜路の得点は、審判が一切手を触れないでロボットが傾斜路を上りきった場合に得点としました。 (例えば、一回レッドゾーンに入ったのに、傾斜路を上りきる前にレッドゾ-ンを出てしまい、競技進行停止になった場合は、その後に傾斜路を上りきっても、傾斜路の得点は入らない。)
傾斜路上の被災者は、レッドゾーン内の被災者なので、競技中に発見すれば得点になります。
2階の瓦礫
・2階に木の棒が撒かれる
瓦礫に見立てた木の棒が撒かれました。
撒き方は、置く場所を決めたもの(入り口や出口、被災者の上など)と適当に撒くものの2種類がありました。 毎回の競技毎に全く同じ配置にはならない訳ですが、競技者から文句などは一切ありませんでした。
木の棒は竹ヒゴだったようです。 ただし、30cmのそのままのものや、短く切ったものなど、いろいろな長さのものを使用しました。
それぞれの競技の開始の時に、端に寄った木の棒を平均になるように撒きなおしていました。