明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

珍しい仏様を発見しました

2011-02-07 22:55:09 | Weblog
今日は、朝から子供と2人で本堂の大掃除。昨年の12月15日16日に、本堂仏具は彦根の仏壇御センターさんにお預けしました。しかし、畳等はそのままの状態。従来は、二日に一度は、本堂内部を箒にて掃き掃除をしていました。なぜなら、本堂天井には大量の泥・チリ等が乗っています。古い本堂ですからしたがありません。だから、風等により天井の上から落ちてくるのです。
仏具をお預けして以降は、仮本堂は書院ですから本堂の掃除はサボっていました。やはりです。ここ1ヶ月と少しの間に、畳みの上には多量の土が落ちていたのです。箒(ほうき)ではとても追いつきません。丸一日かかりで、2台の掃除機で土を吸い取りました。家というものは、風を入れなければ、又無人になれば急速に痛みが酷くなるといわれています。それを実感する思いでした。ホコリだらけになりましたが、何とか合格印が出そうな状態までに回復。
それにしても、仏具が何もない本堂内部は寂しそうです。そして、仏具がある時にはそれ程には思わなかったのですが、本堂が南側(写真では左側)に大きく傾いているのが分かります。

さて、掃除の最中の事です。経卓(きょうじょく=お経を乗せる机の事)を入れていた古い木箱の奥から小さな軸が出てきました。軸の古さから江戸後期から明治にかけての仏様のようです。

中央に阿弥陀如来像。左に蓮台を持つ観音菩薩像。右に合掌する勢至菩薩像。つまり、弥陀三尊像です。しかも、阿弥陀如来像の背後は、光明(こうみょう)ではなく舟型の光背です。そして、足もとをよく見ると臼(うす)の台座とおぼしき物に乗られています。これは、信濃国善光寺の仏様である一光(いっこう)三尊の阿弥陀様と思われます。思われますとは、善光寺の仏様は秘仏ですから誰もみた者はおりません。おそらくは、ご門徒さんが江戸末期から明治にかけて善光寺に参詣され買い求められた仏様でしょう。そして、何らかの理由で、自坊でお預かりしていた仏様のようです。でも、善光寺様式の一光三尊仏ではありますが、観音菩薩が蓮台を持たれているのが気になります。これは、臨終の人を迎えにこられる来迎(らいごう)を意味していますから。・・・・
それにしても、本堂掃除の疲れから、夜の法要は辛いものがありました。

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