ヒールの音

ハイヒールのコツコツコツ・・・っていう音は、
自分自身では、背筋が伸びるような気分になって好きだ
周囲の他人様にはうるさいだけだと思うが・・・

しかし、サンダルのヒールとなると、話は別なのだ。
かかとの部分が離れているので、
ズーズー引きずる音や、時には、予想も付かないような音がしてしまったりするので、ひじょうに気になる。
もちろん、人様の音もだ。


先日、職場の友人と歩いていたら、
前を歩いていた綺麗なお姉さんの発するサンダルの音が、
ひじょ～に耳に付いて、気になったのだ。
すると、
みょうが達のすぐ横を歩いていた、
お母さんに手を引かれた幼稚園児の男の子が、
ひじょ～に大きな声で、

「ねぇねぇ、カエルの声が聞こえるよ！」


ゲコッ！ゲコッ！ゲコ！・・・・・・


「ねぇねぇ、おかあさ～ん！カエルだよ、きっと・・・」


ゲコッゲコッゲコッゲコッ・・・・・・


ついには、
「かえるのう～た～が～～～♪」


ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ・・・・・・


と、
綺麗なお姉さんは、足早に去っていったのでした。




たしかに、カエルの声に聞こえないことはない。
職場の友人も、ククク・・・と声をひそめて笑っている。

しかし、
北海道とはいえ、札幌市内では、もうカエルの声は聞こえない。
その子、よくカエルの声を知っていたな～

ブライダルベールと蛞蝓くん

先日、みょうがのパソコンでネットをしていた息子が、
野太い悲鳴をあげた。

「ひぇ～！誰か、蛞蝓取ってくれ～～～！」

みょうがのパソコンの横には、三角出窓があり、
そこには、ブライダルベール（観葉植物）が置いてあるのだ。
そして、その傍らに、みょうがは、家計簿に使うレシートなどを放置したままだったのだが、
奴は、そこにいた。
ずっとブライダルベールの鉢植えに住みついていたのだろう。
なんでまた、出てきたのだ・・・？

みょうがだって、こういう系はかなり苦手なのだ。
しかし、みょうがよりずっと図体のでかい息子は、
「絶対やだ！」と、頼りにならん。
しょうがないので、ティシュでつまんで泣く泣く取った。
蛞蝓には似つかわしくなく、コロンコロンに肥えている。

ふと、奴のいた場所に目をやると、
なんと、放置してあったレシートに所々穴があいている。

まさか、わざわざ、この好きなだけ食べておくれ状態のブライダルベールから出てきて、紙を食っていたのか、ちみは・・・？



息子曰く、
どこからともなく、バリバリバリバリ・・・と音が聞こえてきたのだそうな。
なんの音だろうと思って、目をやったらいたのだそうな。



そういえば、以前古い一軒家に住む知人が、
蛞蝓にコンクリート塀に穴を空けられたと言っていた。
その時は、「まさか～！」「うそだ～！」と取り合わなかったが、
あの話も本当だったのか・・・
恐るべし、蛞蝓くん