20年前の出来事を知り、サイムダンのもとに駆け付けたギョムは夢中で彼女を抱きしめる。その様子を冷ややかに見つめるミン・チヒョン。
ギョムは自分とサイムダンを地獄に送った王に恨みを募らせる。
だが王を敵に回すことは、サイムダンを危険に晒すことだった。
永遠に交わらなくても、生涯そばにいると告げるギョムに戸惑うサイムダン。
一方、現代。ジユンが真作を持っていると確信したミン教授は、ソン会長に真作を奪い取ろうと持ちかける。
真作「金剛山図」を奪ったミン教授は勝ち誇ったようにジユンの目の前でそれを焼き捨てる!
その頃、ソンギャラリーの裏帳簿を入手したミンソクは、彼を裏切った後輩と車内で揉み合いになり、車ごと崖から転落して行方不明に...。
一方、朝鮮時代。ヒョルリョンがフィウムダンの息子ジギュンとケンカしたことで姉母会に呼び出されたサイムダン。
廃妃シン氏に借りた支那緞子を着てやって来た彼女の艶やかな姿に、母親たちは息をのむ。
第15話 観音図の発見
江華島(カンファド)のチョン燈寺にいる貴人南氏の元へ訪れ
入宮を懇願するチヒョン(チェ・チェロ)
ギョムの祖父クソン君と貴人南氏家門の敵対関係を利用して南氏を擁立し、
ギョムが勢力を拡大できぬよう牽制するつもりだった。
既に隠居の身だと要請を断る貴人南氏(9代成宗側室)。
「クソン君の孫であるウイソン君が、王宮で問題を引き起こしているのですぞ。
見過ごされるおつもりか?王族を、王を守るための唯一の方法として、おいで頂かねばなりませぬ」
貴人南氏をそう説得し何とか連れ出す事に成功するチヒョン。
*
セヤンと共に明の使臣ワン・チョルの元へ訪れたギョムは
チョルがひいきにしている画家馬遠(宋朝)の手法を真似た絵を持参し機嫌をとった。
“海水に足をつけている儒生の絵”(濯水図)を見た途端、歓声を上げ、
「好みの画家だ。私たちは似たもの同士だ!」そう言って喜ぶチョル。
その傍で、密かに目線を合わせるセヤンとギョム。
*
観音像跡地にたどり着いた師任堂とパルボン爺は、早速地面を掘り起こした。
発見した木箱に二人が喜んだのもつかの間、箱の中は空…。
それでも挫けず、雲平寺の水で紙を作ろうと川べりに降りて行く二人だが…、
そこでフィウム堂の手下に出くわしてしまう。
幸い捕まる寸での所で、雲平寺に住む老人の手引きで岩穴へ身を潜め
危険から免れる師任堂達。
かっての命の救い主である老人に気づいたバルボンは、
首の刀傷を見せて再会を喜んだ。
*
貴人南氏を伴い戻って来た一行を待ち構え、
明の使臣に賄賂を渡そうとしたとしチヒョンを引っ捕えるギョム。
その後、護衛を申し出るギョムを冷たく断り去っていく貴人南氏。
*
夜もふけた頃、クウォン氏の居酒屋へ現れるイ・ウォンス。
新しい官服を誇らしげに見せる彼を褒めちぎるクウォン氏達に…
「何もかもお前達のおかげだ!」
騙されて買わされたとも知らず、筆を懐から出し礼を言うウォンス。
その後調子に乗り、居酒屋で顔見知りになった捕盗庁の下っ端兵士達に
奢ると言うウォンス。
するとあっという間にその数は膨れ、
ここぞとばかりにお酒と食事を運んで来るクウォン氏。
大慌てするウォンスに、クウォン氏はツケにしておくと下着に誓約書を書かせる。
*
師任堂達を助けた後、家に迎え入れた老人は…
「惨劇が起こる前、大僧侶から託されたんだが、ひょっとしてこれをお探しかな?」
とそう言って観音図を出した。
第15話 観音図の発見
江華島(カンファド)のチョン燈寺にいる貴人南氏の元へ訪れ
入宮を懇願するチヒョン(チェ・チェロ)
ギョムの祖父クソン君と貴人南氏家門の敵対関係を利用して南氏を擁立し、
ギョムが勢力を拡大できぬよう牽制するつもりだった。
既に隠居の身だと要請を断る貴人南氏(9代成宗側室)。
「クソン君の孫であるウイソン君が、王宮で問題を引き起こしているのですぞ。
見過ごされるおつもりか?王族を、王を守るための唯一の方法として、おいで頂かねばなりませぬ」
貴人南氏をそう説得し何とか連れ出す事に成功するチヒョン。
*
セヤンと共に明の使臣ワン・チョルの元へ訪れたギョムは
チョルがひいきにしている画家馬遠(宋朝)の手法を真似た絵を持参し機嫌をとった。
“海水に足をつけている儒生の絵”(濯水図)を見た途端、歓声を上げ、
「好みの画家だ。私たちは似たもの同士だ!」そう言って喜ぶチョル。
その傍で、密かに目線を合わせるセヤンとギョム。
*
観音像跡地にたどり着いた師任堂とパルボン爺は、早速地面を掘り起こした。
発見した木箱に二人が喜んだのもつかの間、箱の中は空…。
それでも挫けず、雲平寺の水で紙を作ろうと川べりに降りて行く二人だが…、
そこでフィウム堂の手下に出くわしてしまう。
幸い捕まる寸での所で、雲平寺に住む老人の手引きで岩穴へ身を潜め
危険から免れる師任堂達。
かっての命の救い主である老人に気づいたバルボンは、
首の刀傷を見せて再会を喜んだ。
*
貴人南氏を伴い戻って来た一行を待ち構え、
明の使臣に賄賂を渡そうとしたとしチヒョンを引っ捕えるギョム。
その後、護衛を申し出るギョムを冷たく断り去っていく貴人南氏。
*
夜もふけた頃、クウォン氏の居酒屋へ現れるイ・ウォンス。
新しい官服を誇らしげに見せる彼を褒めちぎるクウォン氏達に…
「何もかもお前達のおかげだ!」
騙されて買わされたとも知らず、筆を懐から出し礼を言うウォンス。
その後調子に乗り、居酒屋で顔見知りになった捕盗庁の下っ端兵士達に
奢ると言うウォンス。
するとあっという間にその数は膨れ、
ここぞとばかりにお酒と食事を運んで来るクウォン氏。
大慌てするウォンスに、クウォン氏はツケにしておくと下着に誓約書を書かせる。
*
師任堂達を助けた後、家に迎え入れた老人は…
「惨劇が起こる前、大僧侶から託されたんだが、ひょっとしてこれをお探しかな?」
とそう言って観音図を出した。
第15話 観音図の発見
江華島(カンファド)のチョン燈寺にいる貴人南氏の元へ訪れ
入宮を懇願するチヒョン(チェ・チェロ)
ギョムの祖父クソン君と貴人南氏家門の敵対関係を利用して南氏を擁立し、
ギョムが勢力を拡大できぬよう牽制するつもりだった。
既に隠居の身だと要請を断る貴人南氏(9代成宗側室)。
「クソン君の孫であるウイソン君が、王宮で問題を引き起こしているのですぞ。
見過ごされるおつもりか?王族を、王を守るための唯一の方法として、おいで頂かねばなりませぬ」
貴人南氏をそう説得し何とか連れ出す事に成功するチヒョン。
*
セヤンと共に明の使臣ワン・チョルの元へ訪れたギョムは
チョルがひいきにしている画家馬遠(宋朝)の手法を真似た絵を持参し機嫌をとった。
“海水に足をつけている儒生の絵”(濯水図)を見た途端、歓声を上げ、
「好みの画家だ。私たちは似たもの同士だ!」そう言って喜ぶチョル。
その傍で、密かに目線を合わせるセヤンとギョム。
*
観音像跡地にたどり着いた師任堂とパルボン爺は、早速地面を掘り起こした。
発見した木箱に二人が喜んだのもつかの間、箱の中は空…。
それでも挫けず、雲平寺の水で紙を作ろうと川べりに降りて行く二人だが…、
そこでフィウム堂の手下に出くわしてしまう。
幸い捕まる寸での所で、雲平寺に住む老人の手引きで岩穴へ身を潜め
危険から免れる師任堂達。
かっての命の救い主である老人に気づいたバルボンは、
首の刀傷を見せて再会を喜んだ。
*
貴人南氏を伴い戻って来た一行を待ち構え、
明の使臣に賄賂を渡そうとしたとしチヒョンを引っ捕えるギョム。
その後、護衛を申し出るギョムを冷たく断り去っていく貴人南氏。
*
夜もふけた頃、クウォン氏の居酒屋へ現れるイ・ウォンス。
新しい官服を誇らしげに見せる彼を褒めちぎるクウォン氏達に…
「何もかもお前達のおかげだ!」
騙されて買わされたとも知らず、筆を懐から出し礼を言うウォンス。
その後調子に乗り、居酒屋で顔見知りになった捕盗庁の下っ端兵士達に
奢ると言うウォンス。
するとあっという間にその数は膨れ、
ここぞとばかりにお酒と食事を運んで来るクウォン氏。
大慌てするウォンスに、クウォン氏はツケにしておくと下着に誓約書を書かせる。
*
師任堂達を助けた後、家に迎え入れた老人は…
「惨劇が起こる前、大僧侶から託されたんだが、ひょっとしてこれをお探しかな?」
とそう言って観音図を出した。
そうして絵の裏に書かれた詩を発見した師任堂は、
高麗紙製造の秘密がここにあると確信し別紙にその詩を写し書きした。
そして判読を試みるものの、謎めいた内容の理解は容易ではなかった。
*
早朝二人が去った後現れたフィウム堂は、
手下にその老人を殺させ師任堂とパルボンを追った。
その後泉を探している所を見つかり斬られてしまうパルボン。
それを目撃し師任堂が上げた悲鳴を山中で聞いて駆けつけるギョム。
*
崖まで追いつめられた師任堂に
「背中の絵を渡せ。あの老人の様に死にたいのか?」と脅すフィウム堂
「渡す渡さないに関わらず殺すつもりでしょ?」
「跪いて命乞いをしたら生かしてあげようと思ったが…、
お望み通り殺してあげる。では、さらば…」
その言葉を合図に、刀を構え師任堂へ向かっていく手下達。
だがその瞬間、前に躍り出て手下達を一掃するギョム。
そのすきに師任堂の首に刃物を当てたフィウム堂は、ギョムに向かって叫んだ。
「怖いか?私がこの女を殺すかもしれないから?
なぜ私ではなくて、この女なの!なぜなの!」
江華島(カンファとう、こうかとう)は、大韓民国(韓国)のソウル特別市の北西の京畿湾(黄海)に位置する島。
止めろと叫ぶギョムに涙を流して訴えるフィウム堂。
「傷だらけの私に見向きもせず師任堂だけを連れて行ってしまった!
山の中で居酒屋の娘が獣の餌食になっても構わなかったんでしょ!」
そう恨みをぶつけながら後ずさりし、ギョムの目の前で崖から落ちる二人。
幸いにも下まで落下することなく、フィウム堂と師任堂は崖の枝に掴まった。
師任堂にギョムが手を伸ばし、師任堂がフィウム堂の手を握った状態で、
渾身の力で二人を引き上げるギョム。
崖から上がった師任堂は、これで借りは返したとフィゥム堂に告げギョムと去る。
後に残り涙にくれるフィウム堂。
*
現代へ…
サイムダンの日記に書かれていた通り、
絵の中にギョムと師任堂の添詩と比翼鳥の刻印を見つけ興奮する3人組。
「記者会見を開き全て暴露しよう!この金剛山図と日記が証拠のセットだ」
とはやるサンヒョン(ヤン・セジュン)を、
急がず用心しろと戒めるへジョン(パク・ジュンミョン)とジュン。
そんな中、ジュンを追ってクラブに入ってくるミン教授(チェ・ジョンファン)に気づき慌てて変装する三人組。
EP16 貴人南氏の忠告
その夜のテーマ”ムービースタークラブデー”
に因んでサンヒョンは海賊に、ジュンは”親切なクムジャさん”に変装し、
二人はミン教授の目をひきつけた。
ジュンはミン教授に酒を注ぎ、へジョンが脱出準備している間の時間稼ぎをした。
サンヒョンもガールフレンド(ソンギャラリー娘)をへジョンの元へ送り、
倉庫を探るミン教授の弟子を追い払った。
そうしてミン教授に気づかれる事なく、
絵をギターケースに入れクラブから脱出する事に成功する修道女に化けたへジョン。
その後で何も知らず
「図面ケースはどこだ?何が入っていたんだ?絵じゃないのか?」
とソジュンを追求するミン教授。
クラブからの帰り道、ミンソク(イ・ヘヨン)との連絡ロッカーの中に
“離婚はしない。愛している”と書いたメモとお金とを入れるジュン。
*朝鮮時代へ…
高麗紙事件の責任は、20年間紙屋商売を独占していたチヒョンにあるとし、
斬首すべきだと王に進言する三議政。
「一人では決して死なぬ!」とチヒョンから脅され、
三人は保身をはかり彼を切り捨てるつもりでいた。
その夜、トスンスに斬首を言い渡され牢の中で怒り狂うチヒョン。
その頃にやっと雲平寺から屋敷に辿り着くフィウム堂
*
司譯院(サヨクウォン)から帰宅したウォンスから漂う酒の匂いに
顔をしかめ、付けで飲んだりしては駄目だと戒めるメチャン。
その後、師任堂はいつ帰るのかとメチャンが尋ねると、
直ぐにヒョンリョンも長すぎると不安を漏らした。
「母上は、まるで二度と帰って来ないかのように片付けて出ていった」
そうソンが言うと、幼いウンが泣き出しウィンスの顔色も青ざめた。
*
明の使臣から二枚の絵を贈られた怒声を上げる中宗。
「一枚は私に、もう一枚は亡くなった兄燕山(ヨンサン)君へだ。
ミン・チヒョンが面倒を起こしたばかりにこんな辱めを受ける羽目になった。
翌朝彼を斬首に処する!」
司譯院(사역원サヨクウォン)朝鮮時代翻訳と通訳に関する事を任された官庁のこと
燕山(ヨンサン)君 中宗の兄で第10代朝鮮王(1494-1506)
貞顕(チャンヒョン)王后の命日に墓参りに訪れ、貴人南氏に出くわす中宗。
その後、明の使臣と高麗紙の話となり…
「問題の発端であるチヒョンを斬首の刑にするつもりです」
と中宗が言うと、両方を上手く操ったバランスが重要だと説く貴人南氏。
「一方だけを重宝せず、忠義な者と不忠義な者、
綺麗な物と不潔な者を競走させる方が王座にとっては良いのだ」
貴人南氏の忠告に耳を傾けた中宗は、チヒョンの斬首を取りやめ釈放した。
その後、礼に現れたチヒョンに…
「死を免れ生きているのですから、王が必要とする誰かになれ。
今は高麗紙が急務である」と告げる貴人南氏。
家に戻ったチヒョンは、雲平寺の高麗紙の秘密を見つけたが
ウイソン君に邪魔をされ全滅したと聞き憤る。
そして彼が師任堂と共に漢陽(ハニャン)に向かっていると聞くや、
手下を連れ慌ただしく出立するチヒョン。その様子を直ぐに王に知らせるセヤン。
*
師任堂の置き手紙を読み直し、さらに不安になったウォンスは紙工房を訪れた。
だが頼みのヒャンも分からないと答え、
全く掴めない師任堂の消息にオロオロするウォンス。
「未だ連絡がないのは変だ。何か大事があったに違いない!」
そう叫んだ後、走り去るウォンス。
*
1頭の馬に相乗りして山中を進んでいたギョムと師任堂は、
チヒョンと手下達に周りを囲まれた。
「どうやって牢から抜け出した!」
「こうやって又お目にかかると感慨深い…
お前のおかげであの世の一歩手前まで行ったが、戻った。
虎を捕まえたなら怪我をさせるだけでなく殺すべきだったのだ」
「虎だと?お前はただのコヨーテだ!」
馬を降り刀を抜くギョムとチヒョン。
「この手でお前の首を取ってやるーー!」と叫ぶチヒョン。
そうして始まる二人の一騎打ちだが、
殺気立っているチヒョンと対峙したギョムは、腕に深手を負った。
チヒョンの手下達に囲まれギョムが絶体絶命になるのを見た師任堂は、
走り寄りギョムもろとも崖下に落ちた。
*
夜の闇にまぎれチヒョンの探索の手から逃れた二人は、洞穴の中に潜んだ。
出血が酷く死の危機に瀕したギョムを手当する師任堂。
そんな中、熱で朦朧としながら師任堂に告白するギョム。
「20年前、野原で並び二人で絵を描いた日を未だに昨日の事のように夢見ている。
その記憶だけで私は一生生きていける!
もしそなたの絵を見る事ができるならそれだけで充分だ」
そう言って目を閉じたギョムを切なく見つめ
「あなたは負けたりしない。強い人だから…」と涙を流す師任堂。
*
山中松明をかざし、顔見知りの捕盗庁の兵士と共に師任堂を探すウォンス。
そして、探索中のチヒョンとその手下達に出くわし危ない状況に陥るが、
セヤンと王の親衛隊により救われる。
「女性と背の高い儒生を見なかったか?」と尋ねるセヤンに
「そんな男は知らぬ。探しているのは私の夫人だ」と答えるウォンス。
*
目が覚めたギョムは傍で看護をする師任堂を見て呟いた。
「こんな風に怪我をするのもそう悪くないな。
そなたがこうして世話をやいてくれるのだから…」
その言葉にふっと微笑む師任堂。
*
「夫人~~~どこにいる~~~」
「シン氏~~~」
洞穴に入ってくる声に、立ち上がる師任堂。
その声がウォンスと捕盗庁の兵士だと知ると、
二人でいたことが噂になれば立場が悪いとして、師任堂を先に行かせるギョム。
そんな彼を涙を浮かべ振りかえった後、出ていく師任堂。