MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

モーツァルト・ピアノソナタの楽譜

2010年05月16日 | Weblog

楽譜は、同じ作品でも
出版社によって微妙に違いがありまして

こだわらない生徒さんには全音や春秋などの
一般によく使われる出版社の楽譜
(校訂が気になる場合もありますが、解説が日本語だし
 価格が手頃で、製本もしっかりしている)

こだわって追究してほしい生徒さんには
原典版や、海外の出版社の楽譜をよく使います。

この作曲家ならこの版がいい〕というような
 楽譜にも、ある意味『流行』がありまして

ドイツもの(バッハとかモーツァルト)だったら
同じ原典版でもヘンレ版が見やすいなあとか
フランスものには、デュラン社が強いとか
ショパンの楽譜だと
以前はパデレフスキ版が1番人気でしたが、
今はエキエル編が人気上昇中(高いですけどね)。
              
最近、モーツァルトのソナタを弾きたいという生徒さんに
ヘンレ版は楽譜が見やすくて良いですよ、と
お勧めしたところですが

気が付くと
ウィーン原典版から、モーツァルトのピアノソナタ集
新訂版が出ているではないですか。
しまった、こっちを勧めてもよかったかも。

なにしろ、この生徒さん
楽譜を買ったら、楽譜部分のみならず
活字部分まで残さず読むタイプなので。
英語の解説しかなかったら
辞書片手に解読するくらいマニアックなのです。
(注:小学生です↑)

このウィーン原典版は、音楽之友社を通しているので
たぶん丁寧な日本語解説が付いているはず。

あ、私が研究用に購入して見せるという手もありますね。