MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

文楽ならではの体験。

2010年04月13日 | Weblog

【掛け声】
公演中、ここぞと盛り上がったところで
「○○はん!!」という
常連さんらしい方の掛け声を聞きました。

花火の「たまや!」とか歌舞伎の「成駒屋!」
みたいなものですね。
こういう声をかけられる方、格好いいなー。

【ホール内でお弁当】
ロビーではお弁当が売られています。

公演時間が約4時間と長いので
幕間の休憩時間の内、1回は長い時間をとり
お客さんはこの時お昼をいただきます。
ロビーに出て食べるのかと思いきや
そのまま客席で食べられる!

自宅で作ってきたお弁当を食べている
常連さんらしい方もいらっしゃいました。

            

今回、1番びっくりしたこと。

1部の最後の段では
舞台中央に吉野川が流れ
川を挟んで、左右に太宰・大判事の家
(ロミオとジュリエットのように仲違いしている家)
それぞれで両家の娘・息子が死ぬ悲しい場面なのですが

どちらも大変悲しいはずなのに
太宰母娘の場面の方がより切なく悲しい。

母娘の方の場面だと、涙がぽろぽろこぼれて止まらず、
何故か、大判事父子の悲劇の場面になると
妙に冷静になり、落ちついてしまうのです。
女性側に肩入れしてしまうからかなーと思ったのですが

後でパンフレットを確認したら
女性の人形を遣っていた方々が
そろいもそろって、人間国宝でいらっしゃいました
(全然知らずに観ていました)

「芸の凄さ」を実感・・・。