「マイケアプラン研究会」活動報告

マイケアプランは高齢者の権利宣言
いつまでも自分らしく生きるために・マイケアプランを応援します



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ほっとなマイケアプランニュース184号より

2017-12-05 | ほっとなマイケアプランニュース

2017年度公開企画決定!!
 お隣人さんなしで大丈夫?パート8
「我が事、丸ごと」何のこと?
 厚労省や自治体が提唱する「我が事、丸ごと」とはどういうことなのでしょう。
市民・住民として”よりよい暮らし方”を目指し、話し合いませんか?

  と き:2018年2月25日(日)13:00~16:40
  ところ:ひと・まち交流館京都 3F 第4・5会議室
  参加費:500円

【内 容】
✺永田 祐さん(同志社大学准教授)による経過・現状報告
「介護予防・日常生活支援総合事業」「地域包括ケアシステム強化法」など
✺身近な取り組み例発表
・ 総合事業利用者さん:当事者になって思うこと
・ 片山 博昭さん :北区紫竹学区のまちづくり
・ 谷口 早月さん :「おいでやす食堂」の取り組み
・ 南條 千人さん :介護予防とリハビリテーションの役割

 2017年4月からスタートした、京都市等における「介護予防・日常生活支援総合事業」について一年間を振り返り、これからに向けての課題について率直な意見交換をしましょう。
また、2017年6月2日に公布された「地域包括ケアシステム強化法(介護保険法、社会福祉法、児童福祉法、障害者総合支援法、医療法の一括改定)に関連して政府が盛んに喧伝している「我が事、丸ごと」や「地域共生社会」とは一体何を意味するのでしょうか。
抽象的な議論ではなく、具体的な事例に基づいて話し合いましょう。
   2018年2月5日(月)までにお申し込みください。☎・FAX:075-581-9956 / メールmycare_hitomachi@yahoo.co.jp
会の終了後、懇親会を行います。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
ダニエルズ ルーチェ(京都駅前 京都タワービル北新館4F、参加費5,000円)



利用者は「マイケア」を望み、施設は人手不足に悩む

                          奈倉 道隆会員

 
 久しく、医療や介護の教育に携わり、今は介護福祉施設などでボランティア活動しています。よわい83となり、介護にいっそう親しみを感じるようになりました。

 自律的生活のための介護をとり戻そう
 教員のころ「年をとったら、介護に依存せず、『自律的に生きる』ために、自分の意思で介護を利用しょう」と講義していました。『自律』というのは、自立(自分の力だけで生きること)と違い、「自分でできないことは人に頼みますが、お任せするのでなく、自分の意思で頼む」ということです。こんな話を介護施設の利用者さんにしますと、「なかなかそうはいきません」とか、「そんなこと言ったら施設にいづらくなります」ともいわれます。
ホームにいて賢く生きるには、自分の意思を抑えて、職員の意向をくみ取って行動するのがよいそうです。職員は施設のケアプランに従って介護することになっていますから、プランにないことを希望されても困るでしょう。今後の介護は、「本人や家族の意思を十分にくみ取って施設のケアプランをたてること」、「生活の変化に応じて柔軟に変えられるプランにしていくこと」が望まれます。マイケアプラン研究会の課題だと思います。

利用者を支配する心が虐待を招く
 職員に随順し「可愛いがられるお年寄り」になると気持ちがいいと語る利用者。甘えてくれると介護しやすいと語る介護者。人手不足の時も思い通りに利用者が支配できれば、介護がしやすくなると語る職員。数は多くないと思いますが、そういう人々がおられます。 
怖いのは、職員が「自分が支配しているつもりの利用者が職員の意向に反する行動をしたとき」です。職員は腹をたて、暴力をふるいかねません。「利用者を自分の所有物」と思いこんでいるときは、「何をしてもいい」とか「自分の意志に従わせよう」という気分になり、力ずくの行動をしたくなるからです。
 人権意識が足りないことが根本ですが、施設の現状は人手不足です。しなければならないことが山のようにあって時間に追われ、しかも絶対に事故を起こしてはいけないとか、法令を順守せよとか、職員の義務は多大です。「利用者本位のケア」をすべきことは分かっていても十分できません。高齢の私は、明日にも入所するかもしれません。利用者の私は、マイケアプラン研究会を思い出し「だまってたら あかん」と叫びたくなるでしょう。でも、いま、そうしたらどうなるでしょう。

離職の理由を知って職務体制の改善を図ろう
 職員の中には、「利用者本位の介護」でなければ…、と分かっておられる方が大勢おられます。そして、それができない現実に悩んでいる人も少なくありません。たとえ自分は努力してやれるとしても、チームで進める介護は、仲間との協働が大切です。やればできるのにできないという現実は苦しく、未来への希望が奪われます。これが、苦しんで離職する原因の一つですが、本当の理由は語られないまま去っていかれますので、管理者は知らないままで終わるでしょう。
 人手不足の解消はどうしても必要ですが、募集しても、この現実を知る人は敬遠するでしょう。理事や幹部職員がこの現実に取り込んで問題を改善しようと懸命に努力すれば、すぐには解決しなくても。離職を留める力にはなるでしょう。そのためには、施設長らが,現場で真剣に取り組もうとする第一線の職員と、膝を突き合わせて話し合う努力が必要です。その雰囲気が職員の意識を変える力になれば、進化の道は開かれると思います。

打開して施設を進化させる道を切り開こう
 生き物も、進化しないものは滅びます。施設も進化しないと苦境を脱却できません。その突破口を考えるのも研究会の役割です。教員時代の晩年に、デンマークへ短期留学し、色々なヒントを得てきました、それを紹介するのでなく、日本の現状を踏まえた研究会などで、討論の材料にしたいと思っています。マイケア(私のための介護)ができる社会をめざす研究が始まることを望んでいます。(本研究会会員・介護福祉士・老年科医師)




よりよい介護をつくる市民ネットワーク主催
第2回シンポジウム(だまってたらあかん!)に関する報告
 2017.11.26.(日)の午後、ひとまち交流館・京都において約100人の参加者を迎えて第2回のシンポが開催された。
 先ず、佛教大学名誉教授で京都市高齢者施策推進協議会会長でもある浜岡 政好さんが「スタートした総合事業の問題点と課題」というタイトルで基調講演を行った。内容は、総合事業の誕生の経過、地域支援事業と総合事業の相違、新・総合事業の新しさは何か(新・総合事業の目的・考え方、京都市の新・総合事業の構成、新・総合事業の新しさ)、新・総合事業の何が問題とされたのか(京都市の総合事業の問題点と当面の課題、この半年間の新総合事業の推移からみえる課題は何か?)、そして最後に高齢者施策の介護保険への収斂、「介護の社会化」から「介護予防」へ、「介護予防」の自助・互助化と総合事業、こうした介護保険の政策方向をどう反転させるか(だまってたら あかん)、と締めくくった。
 続いてマイケアプラン研究会(小國 英夫)、京都市日ノ岡地域包括支援センター(堀田 晃平さん)、銭形企画訪問介護事業所(高橋 弘江さん)、京都ヘルパー連絡会(神田 知加子さん)の4人から発表が行われた。
 小國は「利用者アンケート」の概要を説明。
 堀田さんは訪問介護が介護型、生活支援型、地域支え合い型に分かれた結果、利用者のニーズとサービスの乖離が起こっていることを指摘された。また、要支援者へのサービス提供から撤退する事業所が広がっているため、ヘルパー難民が増えている実態が報告された。
 高橋さんは総合事業の厳しい現実の中で事業所が苦しんでいる状況、それに対して行政からは「応諾義務違反、努力義務違反」で指導される現実、そして今のままでは生活支援型ホームヘルプは消滅するのでは、そして専門職が行う生活支援はこれからどうなるのかと苦しい現実を報告した。
 神田さんは生活支援型で訪問時間が短縮されたこと、包括支援センターがどのサービスが適切なのか決めかねている事例もあること、共同作業では相当な混乱があること(寸劇を交えて)、そして何よりも生活支援に関する考え方が「誰でもできる」と軽視されていること、介護保険からの「卒業」が求められていること等々について報告した。
フロアからは沢山の質問紙が出され、活発な意見交換が行われた。また奈倉 道隆さん(マイケア会員、老年科医で介護福祉士)からもフロアから介護の本質と重要性についての発言もあり、会場から大きな拍手があった。
 そして最後に総合司会を担当した中川 慶子さん(きょうと介護保険にかかわる会)が次のようなまとめを行い、このシンポの内容を近く京都市に提言することを提案し参加者全員の賛同を得た。
【まとめ】
1.保険から給付へという総合事業への移行は順調よくいっているとは考えられない。(8月19日の京都新聞、共同通信の全国調査では45%の自治体が事業の運営に苦慮している。京都市は順調よくいっていると回答。)
(1)介護型、生活支援型をなくし従来のように一本化すること、支え合い型は8時間という短時間研修の内容を改善し現実に機能するように取り組むこと。
 〇支えあい型では、単なる家事代行と位置づけ、ヘルパーの専門性を無視した制度となっている。スーパーのレジ係よりも安い賃金設定には納得いかないものがある。
(2)訪問介護事業所は特に小さな法人・事業所では大幅な報酬のダウンにより経営が成り立たなくなっている。
(3)ヘルパー不足は、相当以前から問題となっているが、今回の改正でさらにヘルパーの不足は深刻化している。ますます応募者がない。担い手の人材育成に力を入れること。
2.支援の必要な利用者の生活が成り立たない実態がある。(短時間、細切れの支援)
3.地域包括支援センター間で新制度への認識・理解不足などがあり、ケースの対応に格差が生じている。
4.京都市の指導性については疑問が生じている。(事業所に応諾義務違反、努力義務違反が課題と指導) 事業所は京都市に苦情が言えない状況にある。
5.現場との乖離に目を向けてください。
6.地域づくり問題
◎住民主体、市民レベルでの合意形成が今後ますます必要。

【マイケアプラン研究会が実施した利用者アンケート概要】
 今回の調査では正直、回答者を探すことが難しかったこと。また、インタビュアーが質問紙を使ってヒアリングをする予定だったが、結果的には事業所の方々等にお世話になったものが多く、調査の意図をインタビュアーに十分伝えきれずに実施されたこと等々の問題があり、残念ながら量的にも質的にも非常に不十分な調査となった。  
【結果概要】
回答者総数=55名(10月末現在)
基本属性①ご本人による回答85% ②女性74% ③80歳以上73% ④一人暮らし47%
問1  地域包括支援センターか居宅介護支援センターから説明を受けていたのは64%、誰からも説明を受けていないケースが9%。
問2  以前から介護予防サービスを利用していた人は80%。
問3  調査時点までに要支援認定を受けていた人は75%。
問4  ヘルプサービスの利用者割合は、介護型利用者25%、生活支援型40%、支え合い型2%。
問5  総合事業実施以降の変化については、利用時間64%、料金38%、サービスの質78%、暮らしの質75%、心身の状態73%が「変化なし」としている。しかし、利用時間減少20%、料金値上がり9%、サービスの質低下2%、暮らしの質低下5%、心身の状態悪化11%という指摘もあった。
問6  ケアプランの作成は地域包括が84%。わからないは9%。
問7  ケアプランへの要望等が反映しているとするのは84%、されていないという回答も9%あった。
問8  ケアプランの自己作成(マイケアプラン)に関心あり25%、なしは64%。
問9  サービス担当者会議に参加は73%、不参加9%、参加を求められたことがないとする11%。
問10  担当者会議では67%が発言していると回答。
問11  基本チェックリストは42%の人が利用したと回答していたが、そのうち48%が自分の状態や意見を反映していないと答えていた。
問12  自由記述部分には貴重なご意見もたくさんあった。


● 制度が難しくてよくわかりません。
● 良くなる見込みがない(介護予防できない)という理由でサービスを中止しないでほしい。
● ケアマネの研修が足りない。こちら(利用者)の方が良く知っている。
● 総合事業の説明が極めて不十分。
● 訪問介護の時間が短縮され、サービスの手抜きが目立つ。そのため生協などのサービスを利用している。
● 保険料が増えて困っている。
● 法改正が進んで行くと今後は介護保険が受けられるか否か不安。
● 言語療法士のいるリハビリサービスを増やしてほしい。
● 利用者のその時々の状況に合わせて対応してほしい。
●「自立支援」という言葉に惑わされます。共同作業などの事が良く分かりません。ヘルパーさんは制度の方ばかりにサービス内容を合わせようとしているようです。立てば元気に見えますがしゃがむと激痛がはしるのですが。
● 国は社会保障の責任を放棄しています。
● ケアマネが自分で勝手に決めて押し付けてくるので困ってます。
● 来年度以降のサービスがどうなるか大変心配。
● 要支援1だがデイサービスを週2回利用したい。
● 45分では不十分。しかし週2回にはしたくない。
● 介護保険はいろいろ制約があり使いにくい。
(以上、文責 小國 英夫)


  
   会員より ふたことみこと        
 たそがれ通信 55 
  〈 される側 〉から 受けとめる
       藍 植男 会員

 4~5号前に関西の介護施設での「寝たきりにさせない10の基本」を紹介しました。今回は、13年前に創設された 関東の介護施設で各職種の職員が身を挺して調査した結果を知り、前者を思い返しながら紹介します。
 今年のはやり言葉には「忖度」など新顔がありますが、福祉・介護関連では相変わらず「思いやり」「総合」「自立」などがよく出てきました。皆さんの中にも(現在/あるいは過去に、在宅で/あるいは施設で)介護保険を利用して(あるいは制度発足前に)高齢者と暮らすという経験をもっている方は多いと思います。
 その際に、「介護を受ける側の身になって」との言葉をよく聞かれたことと思います。 これを、「最初に考慮されないといけないのは介護を受ける当人の利益である」「介護する家族の都合を先に考えてケアプランを決めてはいけない」というように、頭で理解することは簡単なことです。しかし、それが「当人との生活の中でどういうことなのか?」と問われ、「日常生活の具体的な場面で、これまでとどう違うのか示してほしい」と求められると、その答・具体的な対応の仕方は簡単なことでないことに気づきます。
 私自身も、これまで指導者の名前を挙げて〈利用者ファースト〉の考えを示してきたつもりでいました。しかし、どうも〈頭での理解〉に留まっていたようです。また、専門家・専従者も器具・用品を介してのケアについてはかなり踏み込んで論じてきて、その結果として機械浴といった〈非人道的な拷問〉は少なくなったものと思います。しかし、業界でも模範となる_先進的な組織・施設において これで初めて示されたことから分かるように、「こんなことが、いままで見過ごされていたのか」「《介護の社会化》などと言いながら本人の利益をどんな目で見ていたのか」と、驚きを禁じ得ません。さらに、介護保険制度の改悪(国の責任逃れ・事業者への締め付け・住民への誅求強化)の進行の中では、憤りと今後への不安が高まってき、せっかくの良心的な介護実践が効率を旨とする劣等処遇政策によってつぶされるのではないかと心配が募ります。過労・気遣い等の 労苦が報われない福祉労働から逃げ出す人が増えない仕組みを作らないことには⋯と思いながら、以下を紹介し、検討していきます。
 基になった資料は『誰も気づかなかった 介護の真実 疑似体験から聞こえてきた心の声』(介護老人保健施設プロスペクトガーデンひたちなか編 講談社2012)です。この施設は、日本の大学病院から米国有名大学に留学した医師が、そこで知った先進的介護施設をモデルに「医療を受けた人が、社会の中で、在宅で_生活できるように訓練するシステムがあまりない」日本 に気づき、郷里の老人を老親のつもりで介護しようと創設。各種職員は(事務も調理も)介護を行ううえでは平等という点は、あすなら苑と同様。また、たとえば食事には週1回はサシミも出るとのことです。
 病院付設でないこの施設の長(医療法人理事長兼任の医師)は、実務を副施設長(ケアマネジャーCM)に任せ、思い切った企画等にゴーサインを出す役割を果たす人のようです。本は、副施設長の女性がまとめました。
 急いで本題に入ります。「あすなら苑」(以下Aならと略記。)の〈あなたの大切な人を寝たきりにさせないための 10の基本ケア〉の ①は「いつもすがすがしい空気の中で過ごせる」でした。「プロスペクトガーデンひたちなか」(以下Pひたちなかと略記。)では、3階建ての2階に中庭のような屋上があり夏にはビアガーデンが設けられ、2か月に1回は居酒屋も開かれ、焼酎やみんなで作った各種の果実酒なども楽しめます。喫茶コーナーは日頃利用できます。また、屋外には、地形を利用 樹木の森林浴効果を生かし、8種の舗装を組み合わせたリハビリ用通路を設けています。

  Pひたちなかの画期的な疑似体験〈職員自らの人体実験〉とは、「今までなぜだれもやらなかったのだろう」と思われるようなことなのです。体験を提起したCM=40歳代の副施設長は、導入の経緯について 次のように記しています。〈介護の現場⋯の大変さという側面にはスポットの当たることもあるのだが、私たちは被介護者の側・実際に介護される高齢者の方々の気持について、真剣に考えず、理解しようとしてこなかったのではないだろうか?⋯⋯ないがしろにされてきた面が数多くあるのではないかと気づきはじめた。」「そして、本当の意味で利用者の立場に立って介護というものを考えてみようと「利用者疑似体験プログラム〉をやることになった。〉
 疑似体験では、体験する職員が CM等の作成した一利用者の状況を事前によく把握して、その利用者(入居者)になりきって勤務時間を過ごします。
(利用者は365日その処遇を受けているのだから 7時間低度では短すぎるのではないか〉と思われるかもしれませんが、体験記を見ますと問題点・課題・提案等がたくさん出され、効率の点から見れば十分な成果があったと認められます。申し遅れましたが、設定は、13行ほどで示されていて、〈 82歳・要介護度4・ほぼ寝たきり・右半身まひ・失語症〉です。( 性別は、その職員にあわせます。)はじめは「希望者だけ」の予定でしたが、しぶしぶ参加した人からも感謝の言葉が出、それを知った施設長も「有効だから全員がやるように」と指示、職員は職務として参加しました。
 この際、共通の設定として次のような条件・制約を設けました。 一部を示しますと、㋐まひに似せるため、右手にミトンを装着して三角巾で釣る;右脚はソフトギプスで固定;㋑排尿はパッドにし、2時間後に交換;㋒体位交換は職員にしてもらい、その位置にひもなどで固定;㋓嚥下障害を体感するため顔面をテーピング;㋔口腔ケアは寝たままで介助者にしてもらう。

 業務上の体験なので実習記録の提出が課されました。抽記しますと――
①ベッドの高さが少し低いだけで景色が見えず、気分が沈んでしまった。
②ベッドに寝て15分で腰・かかとが痛くなり、30分で耐えられなくなった。
③白い天井・白い壁に囲まれ人の動きが目に入らない寝かされ方で不安。
④職員同士の話・車いす・掃除機の音が伝わり、他人への話も気になる。
⓹予兆なしでいきなり入室・声かけされるのは驚きを越して恐怖を感じる。
⑥おむつ・パッドを自分でつけること_替えてもらうのは更に恥ずかしい。
⑦寝たままではどうしても_残尿感があって膀胱が痛んでも排尿できない。
⑧人に顔を合わせなくても、人中では車いすにかけていては排尿できない。
⑨排尿の後拭かないので蒸れてくる。少し時間がたてば冷たくなり不快だ。
⑩動いている人には適温でも、肌着・靴下なしでは布団を着ていても寒い。
⑪パジャマだけや濡れたオムツのため 体調不良になり、翌日やっと回復。 
⑫休まろうとしている時に 検温・体操などで起こされて、落ち着かない。
⑬自分が吟味して導入した車いすだったが 10分で仙骨が痛くなり苦痛に。
⑭なるべく車いすで過ごすように とのことだが、体験すると違うと痛感。 
⑮横の人の介護に来た時にこちらを向き、にっこりしてくれるだけで和む。
⑯介護者の無作法・不衛生などの行動が目につき、一種の不信感に繋がる。

 この体験から、多くの職員が自発的にこれまでの自分の利用者への接し方を振り返って反省を言葉に出し、日常の個々の場面に結びつけて改善案の提起をしはじめました。9割近くが〈体験して、利用者の立場を感じることができた〉と答え、〈利用者に対して知らず知らずのうちに行なってきた理不尽な仕事ぶりへの失望感・申し訳ないという気持と、そうだったのかという宝物を発見したような感動〉と受止めて、姿勢を正した人もいます。
 〈体を少しでも動かせるだけで幸せ〉〈利用者は8時間だけで終わるのではなく、ずっとこれに耐えてきた〉と、自分と相手の立場を構造的に捉えた人も少なくないようです。調理担当者は、ソフト食(例えば常食をミキサーにかけてトロミ剤で固めたもの)を 利用者として食べてみての〈まずい、こんなの食事じゃない〉との強烈な批判により、血相を変えて改善に取り組みました。単なる栄養補給ではなくて、どんなものかメニューで示し、しっかり味見して、〈おいしいな〉と思えるものを作り、利用者が潜在的に持っている〈生きる意欲〉を引き出していくようになったそうです。そうなれば、食事介助の担当者も自然と〈魚の煮つけですよ〉といった声をかけるようになり、利用者の中に、食べることの喜びが広がったようです。Aならでも全職種が協働して業務に当たっている様子を紹介しましたが、ここでも 事務職が予算枠重視の食材調達等は できないだろうと思います。
 他にもいろいろありますが、紙面の関係もあり、この辺でとどめます。

 今回は、一施設での_勤務する職員を対象にした実験を取り上げましたが、この内容は施設利用者・介護を受ける人すべてに関係する事柄です。また、在宅介護する人にとっても心得ておかなければならないことです。さらに将来介護を受ける私たちも知っておくべき貴重な情報と思います。
 ここで私が学んだことの一つを記します。それは、知っているだけでなく(例えば次のような日常の場面で)実行できる行動についてです。知人Dさんが入院したことを知り、4人部屋を訪ねた時、私は〈他の同室の方の休息しておられるのを妨げてはいけない〉と思い、そっと部屋に入り、その人とだけ小声で会話して、また静かに退出していました。しかし、上記①~⓹の環境・心情等を考慮すると(また見舞客の少ない人もおられることを考えると)、私はDさんの同室者A・B・Cさんに対して失礼な接し方をしていたのでは⋯と反省しています。重篤な人は別として、同室者の方には はっきりと顔を向けてあいさつをしないといけないのでしょう。煩雑にならない範囲なら、孤独になりがちな人には日に1回の時報であっても、生活するリズムに役立つ刺激になるとのことです。世間話(地域の情報)は聞こえる程度の大きさで話した方がよいのではないでしょうか。
 〈話しかける〉〈コミュニケーションを結ぶ〉ことには、㋐感情表現する=いま現在作り出している〈生〉の表出するという面と、㋑情報を伝達する=相手方がそれに応じて行動することを促すという面があり、教育・介護など各分野で㋑が優勢を占め、一方的な関係〈一般人の大多数が対象としての客〉になっている点をどうするか?に触れられずに紙面が尽きました。この点は、次の機会に記せたら…と思います。
                                            

                            
次 回 定 例 会  
★第200回12月定例会
  12月15日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館京都3F 第3会議室
    内  容:・総合事業開始後報告  会員支援計画書
         ・公開企画について
         ・よりよい介護をつくる市民ネットワーク
           第2回シンポジウム報告  
         ・その他
    ニュース発行・発送:1月5日(金)10:00~  

次 々 回 定 例 会 
★第201回1月定例会
   1月19日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館京都3F 第3会議室
    内  容:・総合事業実施状況
          ・公開企画について
          ・マイライフ   ・その他   
    ニュース発行・発送:2月2日(金)10:00~

~つぶやき~

オランダのソーシャルワーカーのお話を聞く機会があった。人口15万人ぐらいの町に11か所のデイケアセンターがあり、高齢者の孤立を無くすような取り組みが費用は自治体が出すが口は出さない、デイケアに任せているシステムとのこと。いい企画なら予算措置が取られるというのも素敵。ホームドクターや専門職、ボランティアがきちんと整備され、セーフティネットが張り巡らされ、いつでも無料で参加できるデイケアセンター。そんなことは日本では夢のまた夢…… ボランティアや、寄付行為、隣人愛、など外国と日本では歴史が違い、今回の総合事業での支え合い型のボランティアに対するとらえ方も違っているように思える。不備ばかりあげつらうのではなく、もっと素直に人を信頼することが求められているのかもしれない。「人を見たら泥棒と思え」「声をかける人を見たら誘拐犯と思え」とは悲しい限りである。しかし、これも悲しい。「介護保険 使う頃には 懐疑保険」



ぼんさんも走る師走がやってきます。
いそいでこけないように、元気で、明るく
よいお年をお迎えください。font>

マイケアプラン研究会 事務局
〒600-8127 京都市下京区西木屋町通上の口下ル梅湊町83-1 「ひと・まち交流館 京都」
京都市市民活動総合センター メールボックス33  TEL・FAX075-581-9956
Email :mycare_hitomachi@yahoo.co.jp  
ホームページ:http://blog.goo.ne.jp/mycareplan
郵便振替:00900-5-120923 マイケアプラン研究会




























コメント

ほっとなマイケアプランニュース183号より

2017-11-04 | ほっとなマイケアプランニュース

よりより介護をつくる市民ネットワーク 第2回シンポジウム 近づく!!
  「だまってたら あかん! ~現場からの声~
   見えてきた”総合事業”の問題点

  お申込みお急ぎください!!

  11月26日(日)13:30~16:30
  ひと・まち交流館京都 3F 第4・5会議室
  基調講演:浜岡 政好さん
  テーマ:スタートした総合事業の問題点と課題
  パネリスト:小國 英夫さん(利用者アンケートから)
        堀田 晃平さん(地域包括支援センターの立場から)
        高橋 弘江さん(訪問介護事業所の立場から)
        神田知加子さん(ヘルパーの立場から)
  参加費:300円
  申込み:11月15日までに お名前・連絡先・所属などを記入の上
       電話・FAX:075-441-1266 那須方
       メール:katsuko.nasu@ma2.seikyou.ne.jp
 皆様のご参加をお待ち申し上げます。
 



3つの関係  国家⇔国民、生産者⇔消費者、社会⇔市民)                
              マイケアプラン研究会代表世話人 小國 英夫
 
 今、マイケアプラン研究会では「私にもつくれます マイケアプラン(別名=緑の冊子)」を一新しようということで実は何度も何度も話し合ってきたが、一向にまとまらない。しかし、本研究会ではこうしたことは日常茶飯事。みんながその時々に好き勝手を言い、記録も取ったり取らなかったりで、話が行きつ戻りつするというのが常。普通ならそうした話し合いならやっても仕方ない、ということになるが、それがまた本研究会では不思議なことに飽きもせず続く。どうやら本研究会が1999年以来ずっと続いてきたのもこういった気楽な、それでいてどこか大まじめな関係の存在ではないかと思う。
 ところでこの「編集会議」の中で極めて大事なことが語られている。それは現代社会を構成する3つの関係に関することである。3つの関係とはタイトルにつけた副題のことである。日本社会は幕末以後ある意味で一貫して欧米をキャッチアップすることを目標にしてきた。そうした中で3つの関係においては「国家⇔国民」が抜きんでていた。未だに「一億総〇〇」がスローガンになっている有様である。どうやら幕末以後の日本社会は近代国家の形成は目指したが、近代社会の実現は忘れられていたのではなかろうか。
 例えば介護保険制度にもそうした特徴がみられる。「介護の社会化」ということであったが、その結果は「介護を制度に丸投げする(介護のアウトソーシング)」という現実を招いたのである。介護保険法第1条には「国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、・・・」と書かれている。これは換言すれば「介護の社会化」ということであるが、その理念は制度のスタート時点から殆んど完全に無視されてきた。保険料を払って一定の手続きをすれば介護は政府(国、都道府県、市町村)がやってくれる、という理解が急速に広まったのである。
「介護の社会化」における基本的な関係は「社会⇔市民」であるが、それが完全に「国家⇔国民」の関係に置き換えられたのである。 近代化の過程で、互いに学び合い、助け合うという「社会⇔市民」の関係が形成されてこなかった(ある意味では近代国家形成の過程でそうした関係を「国家⇔国民」の関係に置き換えてきた)結果ではなかろうか。
介護保険制度は当初「措置から契約への福祉のパラダイム転換」とか、市町村が保険者になることで介護保険は「自治の学校(市民参加、当事者参加)」になると言われてきたが、結果は健康保険制度や措置制度の焼き直しでしかなかった。
マイケアプラン研究会では「介護の基本は人と人との関係にある」「介護は生活の一部であり、人生の一部」従って「介護は外部化するものではなく、主体的な生活の中に社会サービスを内部化するもの(利用ではなく活用)」と考えてきた。そして「マイケアプラン5カ条」の第5条には「マイケアプランは、住みよいまちをつくります。」と書いている。
介護保険制は5つ目の社会保険制度である(健康保険、年金保険、労災保険、雇用保険、そして介護保険)。しかし健康保険制度をベースに組み立てたために実態は「介護の現物給付保険」になってしまっている。 これが介護の丸投げ(アウトソーシング)につながった。この保険は「入浴介助、摂食介助、排せつ介助(3大介護)」という現物を政府が保障する保険だと理解されてしまった。
「介護の社会化」ということで「社会⇔市民」の関係が形成される大きなチャンスだと考えたのであるが、結果は見事に「国家⇔国民」と「生産者⇔消費者」の関係に置き換えられてしまった。しかしその責任はわれわれ市民にあることを忘れてはならない。
政府は「地域包括ケアシステム強化法」によって「我が事、丸ごと」とか「地域共生社会の実現」などと言っているが、これらは政府が主導すべきものではない。そんなことをすれば「地域強制社会」が実現するだけである。
 3つの関係にはそれぞれ固有の役割や責任があり、決して互換性のあるものではない。行政がやるべきこと(公的責任)と、市民がやるべきこと(行政にやらせるべきでないこと)があるということを私たちはシッカリと自覚し実践しなければならない。そうすることでわれわれは市民になることができるのである。
以上のようなことが何回かの編集会議という雑談の中で話し合われた。 決して無駄話をしていたわけではない。


 第4回近畿介護サービス研究大会参加報告・・・佐竹 紀美子会員
 私は自分の住んでいる山科区役所の主催で毎月1回開かれる介護事業実務者会議に、地元介護者の会・はげましの会会員として参加している。この会の参加は、市民目線でのかかわりや情報公開が大事ということから認めてもらって、介護保険が始まって間なしから続けている。
 行政からの介護関係の説明があり、参加者は地域包括支援センターや各関係事業所や医師会等関連のある方々で多い時には100人ぐらい参加され、新規参入の事業所紹介や人事異動の紹介などがあり、自由に事業所の空き情報や、各種の資料の持ち帰りができる。会場の隅では個々のケース相談などが展開されているようである。その会の配布資料に上記の会のチラシがあり、テーマにひかれて参加した。
 協会の概要がよくわからなかったが、基調講演に京都市の介護ケア推進課長が講演されるのと、新総合事業について、地域包括支援センターや2,3の事業所の報告が予定されていたので参加させてもらった。
 課長の講演に次いで、伏見区の地域エリア3か所の包括について、4月以降の新総合事業をまとめて報告されたが、周知が十分とは言えず、ヘルパーの生活支援支え型に関しては利用例が月に1例、2例しかなかったそうだ。
 それに関連するヘルパー事業所の報告では、今年1月から職員会議を開き、新総合事業について学び協議しながら全員の合意の下、介護型、生活支援型、支え合い型のすべてを受け入れることにした。しかし4月以降支え合い型の利用実績は皆無であった。
 これに対して会場から市の課長に質問があった。支え合い型養成講習とその受講者と実際の動きについて、養成した人数は615人とのことであった。また経費的に利用したい支え合い型の希望があっても、受託している事業所が見つからなかったという包括からの発言もあった。
 短期集中型デイサービスの報告に興味をひかれた。というのは、実際にこの事業を受託している事業者があるのかとの疑問を持っていたからであった。報告では伏見区に5か所、他区に1か所しかないということであり、偏在というよりあまりの少なさに驚いた。3か月の集中機能訓練「○○健康教室」と銘打って少人数で事業をされている。目的は①個別性:リハビリニーズへの対応、②総合性:運動プログラムを中心にしながらも生活習慣全般の改善を目指す、③自律性:ご自宅でのホームトレーニングの促し等に重点を置いているとのことである。3か月という限られた期間の中でのサービスであるから、サービス終了後のつなぎ(地域における介護予防自主活動、一般介護予防事業、短時間型デイサービス等)の支援(継続性)も大切にしている。週2回、3か月計24回のプログラムであるが、単に運動だけではいけないので、リハ職員以外に管理栄養士や健康運動指導士を配置して生活習慣上からのアドバイスや実践につなげる工夫をしている。具体的には通所日以外でも電話で様子を尋ねてアドバイスを入れ、ホームトレーニングの実践を確認・促しをしている。栄養面では、とかく貧弱になりがちな単身者や男性利用者に、食べ物の聞き取りとその栄養面でのアドバイスを、カラーグラフなどを作成し、目で見て自覚を促す工夫をしておられた。報酬面ではかなり厳しく、職員は複数の資格を持った者、系列の事業所との兼務などで工夫しているとのことであった。
 京都市の講演や、包括からの基調報告と事例発表全体を通して、質疑応答などが続き、それぞれ丁寧に答えられたり、共感されておられ、始まったばかりの総合事業に対する厳しい意見もあったが、これからを見守っていこうといった感じであった。制度発足間なしであり、かつ移行的に対象者が段階増加しているので、急激な変化や効果が表れるわけではないこと、京都市も包括も事業所も疑問は疑問として、そこから見える課題を置かれた立場で改善提案などされるのではないかと感じた。
 この協会は、京都市内では伏見区や山科区中心と、府下北部の事業所や個人が登録されているようで、業種は包括や柔道整復・接骨事業所など多種にわたっているように感じた。
休憩時間に市民ネットのチラシ「だまってたらあかん!」を役員さんにご相談すると、役員さんが一人ずつに配ってくださった。それを見て、マイケアさんやねと言ってくださる顔なじみの方もあって参加してよかったと思った。
   (10月15日、主催・近畿介護サポート協会、於・社会福祉会館   

会員より ふたこと みこと  たそがれ通信 54 


 じっくり対話することが出発点
           藍 植男会員

 前回にも、〈日本の制度の疲労・政治家等の腐敗が更に嵩じているようだ〉と記しました。11月1日だけでも、日本での驚くべき事件の他に世界の様々な動きが報じられています。
1. 27歳の男が9人を殺害・解体して狭い部屋に溜めていた事件― 近所に異臭が漂っていたのに誰も周りの人と話題にすることがなかったということが取り上げられていません。毎週1人を殺していた犯人について、〈自尊欲求が強い→劣等感が強い〉〈不全感が強い〉 また〈一度脱落してしまうと、排除されて復活できない現在の社会システムを変えていく必要がある〉といった解説はあります。しかし、このような個人に限定した心理分析や具体性のない社会批評によって こうした犯罪や身近にあるいじめが防げるとは思えません。
  関連して、6年前にいじめがもとでの自殺で混乱した市で一部生徒に無料LINEによる相談窓口を設けるとの件に、〈何時でも話が聞いてもらえそう〉との生徒の期待があると記されています。また、専門家の談話として〈いじめのはじめの時期に いかに専門家につなぐかが課題〉と付け足しています。(これは、〈介護のケアプランは専門のケアマネジャーにお任せを〉というのと同様で、心理屋の我田引水に記者が影響されている一例です。以前にこの欄でも 〈臨床心理家の家元創設だ〉として 1行だけ書いたように思いますが、15年前に出た『「心の専門家」は いらない』(小沢牧子著 洋泉社新書)で 分かりやすく触れられています。(共著で 『心を商品化する社会 「心のケア」の危うさを問う』 などもあります。)

2. 第4次安倍内閣発足― 〈少子化対策で補正予算編成を指示〉とか〈地方消費税配分で格差是正〉といった政府・与党広報的な内容のものを1面に出しているものもあります。先月の選挙の折には利益誘導的な事項が盛んに宣伝されていると感じられましたが、その後はそれが薄まっていました。外部の人からも〈あそこの記事に少し幅が出た〉との声を聞きますが、次項の扱い(従軍慰安婦関連で今回は見送りになったのを、日本政府は歓迎していること)でも、やはり公正さが薄いとの印象は免れません。国連の核兵器廃絶について、NHKはこれまでより世論に近い報道をしています。他の新聞も、被爆者の〈米国に完全に従属した日本政府に対しては、裏切りだとか失望を超え、怒りを覚える〉といった声を伝えています。

3. ユネスコ「世界の記憶」に「朝鮮通信使に関する記録」・「上野三碑」― 群馬県の3石碑が世界で最古で完全に保存されているものであることを初めて知りました。日韓共同の学術調査が進んでいる朝鮮通信使については、日韓ともに民衆の中でその頃の交流の意義が受け止められて、今日に生かされることが大切だと考えます。今回の登録の基礎には、日本側では上田正昭・中尾宏・水野直樹氏などの活動が貢献しているはずです。それらの人の著書とともに、特に「誠信」外交に関わるものとして 雨森芳洲原著『交隣提醒』(田代和生校注〔校訂・解読・解説〕 平凡社東洋文庫)を見ていただけたらと思います。

4. 民進党代表に大塚氏― 1面で報じた新聞と4面で扱っているのとがありました。〈一寸先は闇〉というこの世界でも、自分が言っていることを理解しているのかと疑われる言動はもういい加減にしてほしいと多くの人が思い、関心を寄せている人が減り、ニュースの価値がなくなってきたのでしょうか。この党に限らず、無責任・朝令暮改・烏合の衆の寄り合い所帯との印象が強まっています。早くはっきりして毅然とした行動を起こしてほしいものです。

5. 国会での質問時間を党派の議席数で配分する提案― 議会は、権力を持つ者の意向を通す儀式の場ではなく、ともすれば支配される者の疑念を解消する(ガス抜きの手だてになることもある)場として存在してきました。だから、 自分たちの相談し・まとめ・提案したことに質問する必要などありません。現在でも、言うことがないから〈初夢をお伺いします。〉とか経を唱えるとかいうのが出てくるのです。(議会で〈お経〉と言うのは、だらだらと続く予算等の読み上げを指すのですが、本当に心経が出たのには心底からの驚きです。)時間さえあれば、議員の品性や議会の欺瞞性が目に見えるので、こんな議会に愛想をつかす機縁になるという意味では、一歩前進になるかもしれないと思いました。
  しかし、副首相も相変わらず〈ナチスのようにやったらよい〉と思っているようですから、いけません。吉田・岸らCIA協力者の遺伝子と資金を受け継いだ連中が、機密保護法などの保護下で国会放火事件とか松川事件よりももっと巧妙・陰険な謀略を実行しないとの保証はありません。(〈いい加減なことを言ってはいけない〉とお考えの方には、例えば、『謀略の昭和裏面史』(黒井文太郎 宝島社)があります。〈それが疑わしい〉と思われたら、この本の巻末に挙げてある150点ほどの参考文献の一部を見ていただけたらと思います。)

6. 米国大統領選挙時のトランプ陣営幹部訴追― 特別検察官が挙げたマナフォート選対本部長の罪状は、10年にわたるマネーロンダリングなど親ロシアウクライナ政党からの巨額資金受領など12件です。別に、トランプの元外交顧問が偽証を認めたことも発表されています。(先日解禁された外交に関する文書には、CIAの奇想天外な計画が記されているそうです。(例: キューバのカストロ氏を暗殺するのに、a 潜水好きの彼に懇意の人から潜水服を贈ってもらうこととし、触れると死ぬ毒薬を密かに裏地に塗ったものを準備していた;
b 触れると爆発して殺せるよう爆薬を仕込んだ貝殻を 彼がゆく海辺の海底に散布した。)
  面白くない話題ばかりになりましたので、お口直しに先月見た本から、少々紹介します。
注目している女性の科学者、米沢富美子さんが8年前に書かれた 『朗々介護』(朝日新聞出版 2011.3)。彼女は、23歳の時から5回も各部位のガンの手術を受け(理不尽な医師とは闘いながら)、生き抜いて研究をしてきた人です。この本は、70歳を超えた大阪の妹さんとともに、90歳を超えた母親を〈介護する人/介護される人は対等の関係〉と思い、東京から通いながら在宅介護している記録です。 なるべく原文を尊重して抜き書きしてみます。
 ① 母を着替えさせながら、私 「着せ替え人形みたいやなぁ。」 妹 「人形やったら、かわいらしてええけどな。」 母(ぬけぬけと) 「わたしは〈肌がきれいやから70歳くらいにしか見えませんね〉て言われるんよ。」(多汗症で 夜でも1時間に1度着替えが要る介護度5。)
 ② 病院食を口にしながら、母 「これを食べるのは ガッツが要る、修行やなぁ。」 母が食べ終わったので、私 「全部食べてえらかったねぇ。それにしても、食べて褒められるなんてええなぁ。」 母 「そらそうやわ。こんなまずいもんを がんばって食べたんやから、褒めてもろうて当然や。」(90歳で「マネーロンダリングてどういう綴りや」と聞くとほど好奇心旺盛。)
③ 妹の作った食事をしている母に、私 「お母ちゃん、毎日こんなご馳走食べてたら、なかなか死なれへんなぁ。」 妹 「なかなか死のうとは思うてへんようですよ、本人さんは。」 母 (吹き出しそうな笑いをこらえて) 「誰が死にますかいな。 あんたらも 長生きしてや。」 
                                           
    

会員さんからのお便り 
 夜から早朝は寒くなり暖房が欲しくなります。
毎月、マイケアプランニュースを、収集、浄書,会議され、発行いただ
き有難うございます。 マイケアプランニュースは介護の拠点を突かれ
お上手な文章に愉しく解読しております。
脚足の疼痛がきつくなり歩き辛いです。福知山市役所福祉課介護係から
見えました「たけのこ」さんのセルフケアを3か月間受けました。
脚足の疼痛は治りませんが、進行が緩くなりました。障害は気の持ちよう
で緩くなります。10月からは市民病院の介護予防事業「健(けん)幸(こう)いきいき倶楽部」
に毎週金曜日に通っております。 2017年10月14日   三木 戌(まもる)会員
                     
 (注)
介護予防事業「健(けん)幸(こう)いきいき倶楽部」 福知山市の場合
対   象:市内の65歳以上の人
内   容:市オリジナル体操(貯金体操)、レクリェーションなど
実施場所等:市内9か所。午前の部、午後の部
回数・時間:1回2時間程度。回数や会場に制限はありません。
費   用:無料。材料費等実費は必要な場合もあります。
利 用 方 法:申し込み不要、直接会場へ。送迎はありません。
担当:市高齢者福祉課高齢企画係



次 回 定 例 会  
★第199回11月定例会
  11月17日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館京都 2F 第1会議室
    内  容:・総合事業開始後報告  会員支援計画書
         ・公開企画について
         ・よりよい介護をつくる市民ネットワーク
          第2回シンポジウムについて  
          総合事業利用者聞き取りアンケート現況   ・その他
    ニュース発行・発送:11月3日(金・祝)10:00~  

次 々 回 定 例 会 
 ★第200回12月定例会
  12月15日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館 3F 第3会議室
    内  容:・総合事業実施状況
          ・公開企画について
          ・よりよい介護をつくる市民ネットワークシンポジウム報告
          ・マイライフ   ・その他   
    ニュース発行・発送:12月1日(金)10:00~


マイケアプラン研究会 事務局
〒600-8127 京都市下京区西木屋町通上の口下ル梅湊町83-1 「ひと・まち交流館 京都」
京都市市民活動総合センター メールボックス33  TEL・FAX075-581-9956
Email :mycare_hitomachi@yahoo.co.jp  
ホームページ:http://blog.goo.ne.jp/mycareplan
郵便振替:00900-5-120923 マイケアプラン研究会

コメント

ほっとなマイケアプランニュース182号より

2017-10-22 | ほっとなマイケアプランニュース
  介護者の立場から
                大手 理絵会員
介護者(家族)に対する世間の関心や支援は、数年前から比べると格段に向上していると思います。しかし、それも被介護者の数がどんどん増加していること、また従来問題視されてきた「老々介護」や「嫁任せの介護」といったことがらに加え、介護者のありようにも様々な変化に富んできたことから、いっそう細かな支援が必要になっているはずですが、残念なことにそこまでの対応がなされているとは言えません。
今、介護者側の問題として挙げられているものに、まずダブル/トリプルケアというものがあります。 一人の介護者に対し、複数の被介護者がいるということであれば、今までも両親(舅姑)がほぼ同時に介護状態になる場合などがありましたが、これらとはやや異なり、被介護者が「異なる」制度に基づく支援を必要とする場合が、問題になってきています。 結婚年齢・初産年齢が一世代前とは比べようもないほど高くなった今、出産から子育てが、親の介護とぶつかるのはそう珍しいことではありません。そうなると「子育て」と「高齢者」という「二種類の」被介護者を抱えることになります。当然役所の窓口も違うし、制度に携わる面々も異なります。当事者にとっては、とても「面倒な」ことになるのです。
また(表現が難しいのですが)障がい者の問題というものもだんだんと表面化しつつあります。かつて、障がい者は比較的短命と思われていました。多種の薬剤を服用し、自分では栄養管理もできず、また入院や施設で後半生を生きることがあたりまえとされていたからです。しかし、基本的人権の立場が考慮されるようになり、障がい者にも一般の社会で生きることができるようになりました。しかし同時に親世代にとっては「親亡き後の」こと、またそれまでに親世代に介護を必要になってしまった後のことを自分たち自身で考えなければならなくなっています。
そしてさらに問題になっているのが「80・50」といわれるものです。 「ひきこもり」ということばが市民権を得たのが1990年代ですから、そろそろ四半世紀を数えます。 いわゆる「不登校」だけではなく、成人になってから社会的な躓きによって「ひきこもり」になった人たちがそろそろ50代になり始めました。 当然親も後期高齢者となり、大なり小なり介護が必要になってきています。こういう、一切社会的接触を絶っていたような人たちが、親の介護を担わざるを得なくなっているのです。
身の回りで子育て、障がい者、ひきこもり、それぞれの支援に携わる人たちと話す機会があると、やはり「縦割り行政」の弊害があちこちに見られるような気がします。異種の支援と介護をひとりの人間(自分自身に対するものも含め)が負わなければならなくなっている状態においては、高齢者介護だけを切り離して考えるべきではないと思います。
「介護者」およびその周辺の制度や人的資源の「横のつながり」をもっと進めて行くことが早急に必要ではないでしょうか。




   よりよい介護をつくる市民ネットワーク 第2回シンポジウム 近づく!!

   日 時:11月26日(日)13:30~16:50 
   会 場:ひと・まち交流館京都 3F 第4,5会議室
   テーマ:「だまってたらあかん! ~現場からの声~
         見えてきた総合事業の問題点」
   講 師:浜岡 政好氏(佛教大学名誉教授)  
   パネラー: 小國 英夫さん(総合事業利用者アンケート報告)、 堀田 晃平さん(地域包括の立場から)、 
       高橋 弘江さん(訪問介護事業所の立場から)、神田知加子さん(ヘルパーの立場から)
   参加費:300円  助成申請:京都新聞社会福祉事業団
4
   後 援:認知症の人と家族の会京都府支部・男性介護者の会・ケアを考える会
   申込み:TEL&FAX 075-441-1266 那須宛
       メール katsuko.nasu@ma2.seikyou.ne.jp
    締切り:11月15日(水)まで
     
   

会員よりふたこと みこと たそがれ通信 53 
                                                       
    流行・時世に 流されずに  じっくりと対話・実行を

                  藍 植男会員
 以前からこの通信で、日本には訳の分からないことが多すぎる;制度は疲弊し政治家等は腐敗しすぎている; と言ってきたのですが、それが更に嵩じているようです。 9月末のある日の各新聞は、前日に起こった次のような事柄を報じていました。
① 最高裁判所大法廷が、国会が合区等で投票の格差を4.77から3.08に手直ししたのを大きく評価して、昨年の参議院選挙は憲法に違反しないとした。
② 原子力規制委員会(新委員長=更田豊志)は、事故を起こした福島第1原発と同型の柏崎刈羽原発6・7号機につき、東京電力の経営陣の具体的な回答がないまま、適合の方向での取りまとめを開始した。
③ 民進党が、今度の選挙で 自党員が 新党「希望の党」から立候補したいと望めばそれを認める;そして党首自身は無所属で立候補する ; との方針を固めた。
④ 首相は、今日召集の臨時国会の冒頭で、所信表明をせずに、衆議院解散を行なう。
 これらはどれも大変なことで、それぞれに多くの字数を使って論じるべき事柄でしょうが、ここでは紙面に応じて、A:一言ふたこと反問; B:周りの人たちの疑問・意見; C:最近見た新旧の本で 関連する記述があるものを少し記します。〔内容を引用したいのですが、紙面がないため割愛します。機会があればご覧ください。〕

① 最高裁が 「3倍の格差」 を是認する判決 
A 「11人の裁判官、貴方方は 給料が隣席の人の1/3になっても不満に思わないのですか?」「法の下の平等」「正義」といったことの初歩をせつめいしてほしい。」「11人の意見を基にして 11/3.08 人と 後の(少数意見)4人を比較すると、少数意見の方が勝つことになるのですが、多数意見の論旨から どう反論しますか?」
Bア 「行政が被告になる裁判(外交・軍事関係での日米政府に追随する判決)や、業界の利益にからむ裁判 (労働争議・原発再稼働・基地問題での判決)を見ていくと、〈〈三権分立〉・〈独立した司法権〉が空々しく聞こえる。」  
イ 「古い思考で積み重ねられた判例を暗記し、その論理に疑問をもたず応用する技にたけている人を合格とする試験制度・長いものに 巻かれ、強いものに忖度する裁判官を重用する司法行政に問題がある。」
ウ 「司法の担う役割を自覚し、まともに考えて不合理をただすために筋を通す人も皆無ではない。この体質を変えるには法曹界だけを論じていてもダメだ。」
C 矢部宏治 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』 集英社 2014.10
  
② 原規委が 「柏崎刈羽原発6・7号機適合」容認
A 「〈噓に嘘を重ねてきた東京電力には適格性がない〉と言っていたのに、〈福島の廃炉をやり遂げる〉という会社の誓約で、委員会の見解が一転したことを納得させる根拠が示されていませんね。どこかから強力な働きかけがあったようですね。」
Bア 「現地の防潮堤は地震時の液状化で損傷する恐れがある との指摘を 東電は否定していたが、それが誤りと分かった。災害後に免震棟の耐震度不足を 3年も隠していたことなどもあり、地元の人は 8割が東電を信用していないという。」  
イ 「〈原子力ムラ〉ができて60余年、3世代で増殖を続け、日本では 政財官学から報道・広告・労働界その他に根を張って、急速に巻き返しが進んでいる。」  
ウ 「日常的に環境に排出される放射能・蓄積される廃棄物による環境汚染だけ見ても、早くやめることが大切と、世界各地で脱原発が本流になっている。」  
エ 「特定の人・地域に被害を押し付けるだけでなく全人類・生物に長期的な悪影響を及ぼすことが明らかだから、倫理面からも根底から否定されるべきものだ。」  
C L.マンフォード 生田勉訳 『芸術と技術』 岩波書店 1954.3
 小出裕章『騙されたあなたにも責任がある』 幻冬舎 2012.4
  鎌田慧『声なき人々の戦後史』上・下  藤原書店 2017.7

③ 新装民進党Mは 新党希望の党Kから立候補する とかいう話
A 「近所のⅿさん、こないだrさんに代わって党の代表にならはったて聞いたんやけど、それをお隣さんに言うより先に、あんさんは無所属・他の全員がKから出るという話。今日までの党・昨日までのあんさんの言動・それまでのわてらの党支持者としての活動とかはどないになるんどすか? あんさんとM党の存在意義を、どない思うてはるんどすか?」
Bア 「鋭くJK政権の非を追及し支持を集めていた有力者を引退させ、ⅿ新体制でどんな強力方針・活動 を打ち出すかと注目されたはずのM党。半年も前に登録した商標の名を付け 希望を求めて喘ぐ人たちを釣ろうとする熟女kが切りまわす新党K。日々取引される言葉の山は刻々変わる闇の世界に沈み、しがらみとリベラルを容赦なく切った後にどんな混沌は、相手を喜ばせる結果になるだろう。」  
イ 「mが個人的に兜を脱ぐならそれを党員・支持者の返すべきで、〈一緒に全国の議員(候補者)も差し出します〉と言うmもk同様に有権者をなめている。」
 ウ 「本筋から外れるが、一般的な日本語を独占できるなら、あざといグローバル企業が単語・成句を何十万も登録して、私たちが日本語を使えないようにしてしまうかもしれない。来春の種子の解禁同様、こんなことを許すことを赦せない。」
C P.F.ドラッカー上田・田代訳『非営利組織の経営 原理と実践』ダイヤモンド社 1991.7
J.W. ダワー, G.マコーマック 明田川・吉永訳『 転換期の日本へ 』 NHK出版 2014.

④ 首相は、召集の臨時国会の冒頭の所信表明をせず、衆議院を解散
A 「森友加計隠しなどで逃がきれないのと、権力と利権維持のために、国権の最高
 機関(建前は国民の選り抜き)の総首切り敢行。(この私利先行を、取巻きは〈専 
 権〉と正当化、切られた陣笠は600億円かかる選挙がどううれしいのか万歳。こん  
 な専制劇、ギロチンで抵抗勢力を処刑した昔の情景とどう違うのでしょうか?」
Bア 「エジプトで2億ドルを出すと演説して日本人2人が殺される原因を作ったことを忘れ、ならず者の代弁者以上の役割を買って出て 国民をもう一方のならず者の標的に巻き込む。このabの言動 いや 存在そのものが〈国難〉ではないか。」 
イ 「最近対抗意識を表にしてきたas(米国のtの下のpに当たるか。)は3代目丸出し、祖父(母方の吉田茂)の悪い遺伝子だけが目覚めたような言動をするので要注意。(ごく最近では、〈朝鮮半島有事で難民が渡来したら射殺〉と発言したとのこと。)ということは、鉱山・セメント業などで日本・朝鮮の労働者を使役してきた父祖の経営者意識も強く受け継いでいる。abも祖父のうち岸信介だけを崇拝し、翼賛反対派で当選し軍部を批判した祖父安倍寛のことを一向に出さない。」
 ウ 「そこで 9月中旬の報道を思い出した。GPIFというのは日本の政府が動かしている正式名称が「年金積立金運用独立行政法人」のことだが、米国の圧力でabが我々の年金積立金を〈もっと株を買うために使え〉と指示したとまでは知っていた。ところがそれで買った株を調べると、軍事部門で世界10位までの全て(米国7社・欧州3社)、上位100社中34社に投資、時価評価で1兆3374億円になる。金正恩をダシに国防・軍備ムードを高め、みんなの積立金を使うのは許されない。」
 エ 「as所管の財務省にも関わることだね。日銀黒田を動かして、禁じ手に酷似の国債買上げを400兆円にもさせたことも権力の乱用・犯罪 と言ってよいね。」
C 孫崎享・M.ファクラー『崖っぷち国家 日本の決断』 日本文芸社 2015.2
松田賢弥 『影の権力者 官房長官菅義偉』 講談社 2016.1  
  暉峻淑子 『対話する社会へ』 岩波書店 2017.1
 「東京新聞」電子版・「中日新聞」2017.9.17付, 各新聞 2017.9.28付 


     
   超高齢者の生き方から学ぶ

                    倉本 文子 会員
私は、古希を過ぎてこの9月で満71歳になる。これからの自分の老いにどう立ち向かうかという事が、一番の感心ごとである。
ニュースは、楽しい事を報道する事は少なく自分で趣味や自然の移り変わりに歓びや癒しを求めている。
ただ、毎日を家事と自分の生活だけに送るには余裕があるのか、周りの事が、気にかかったり、ちょっとした役割を頼まれたりする。
癌の術後3年になることから、健康寿命には気にかけ近隣の温泉入浴に週2、3回出かけていて、そこで知り合った親子から私の感心ごとを学ぶ機会になっている。
 その方は、100歳の女性と60歳代の娘と二人暮らしで私の住まいの近くで住まわれている。二人とも奈良県で生まれ育ったのでは なく、いろんな場所で生活されて来て、これまでいろんな仕事をされて来ている。またそれぞれに自立されている。
親子も温泉を、デイサービスに行く代わりに、娘の運転する車で、一緒に通って来られている。母親は入浴時の、衣類着脱、浴槽の出入り、体の洗いも背中以外はされている。娘さんは、洗い場にシャワー椅子を準備し後はほとんど、本人がしたいようにさせておられる。母親のその日の元気さを、自分の背中をこすってもらう時の力加減で分かると言われている。女ばかりのサウナ室では、嫁姑の愚痴やたわいもない話しが多いが、その娘さんは、いろんな職業をされて来て、ご自分の事を話しされるので楽しい。そんな出会いの中、私もその娘には、聞かれるままに携帯電話番号の交換をしていた。ある日の早朝に、電話が入り、意識はあるが顔色が優れない母親が私を呼んでと言っていると。私は、毎朝健康保持のためラジオ体操と山の辺の道を散歩している。 丁度散歩途中で自宅に駆けつけ、様子の観察をし、まず本人家族を落ち着かせ、呼吸のしやすい態勢を作り、上体をあげれらる様に隣部屋のソファに座らせ表情が落ち着いているので、水分を取らせ、会話が可能かを確かめ、様子を見て心配だったら主治医の診察をと伝え訪問を終えた。
 そんな事があってからは、たまに連絡が入るが、落ち着いて母親の様子を伝えてくれている。介護保険の訪問サービスだけ受けてもらおうかと思うが、当事者家族で対応されているので、これもマイケアプランの一つだと思って、介護者のキーパーソンの援助ができることで私自身の勉強にもなっていると思う。




次 回 定 例 会  
★第198回10月定例会
  10月20日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館京都 3F 第3会議室
       内  容:・総合事業開始後報告  
             会員支援計画書
            ・介護保険学習会報告
              「地域包括ケア強化法とこれからの地域福祉」について
            ・公開企画について
            ・よりよい介護をつくる市民ネットワーク
              第2回シンポジウムについて  
              総合事業利用者聞き取りアンケート現況
            ・その他

         ニュース発行・発送:11月3日(金・祝)10:00~ 
 
次 々 回 定 例 会 

 ★第199回11月定例会
     11月17日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館 2F 第1会議室
             お間違いのないように!! いつもと会議室が違います。
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マイケアプラン研究会 事務局
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ほっとなマイケアプランニュース181号より

2017-08-07 | ほっとなマイケアプランニュース


台風一過 大きな爪痕を残して日本を縦断していきました。
被害を受けられた皆様、お見舞い申し上げます。

9月定例会は終わりましたが、9月24日(日)6時15分から~介護保険学習会~">「地域包括ケア強化法とこれからの地域福祉」(仮)
font size="4">今後の社会福祉にとって非常に重要な法改正である「地域包括ケア強化法」について総合事業との関連も含めて学びます。
お誘いあわせの上、お申し込みください。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 ☎・FAX 075-581-9956




美山町の診療所の思い出

                    青木 信雄会員    
 私は9年前の平成20年から、美山町にある美山診療所に週2日ほど診療のお手伝いに出かけているが、その分院の宮島診療所で月曜日の診療に当たってきた。 週3回、午前中だけの診療で、水曜日と金曜日は別の医師が担当していた。患者さんの減少などで昨年8月閉鎖となったが、過疎地の診療所の一例として、思い出をつづりたい。
 美山町は、近年「かやぶきの里」や芦生の京大研究林などが人気で観光客が増えているが、その名の通り山が美しい。 山が近く、それでいて開けているので圧迫感がなく、四季折々の眺めが楽しめる。また、京都市内と比べると気温が4度ほど低く、冬は雪が降ることがたびたびある。 美山町に入ったとたん雪景色になるのでびっくりする。
 秋から冬にかけてはしぐれが多く、霧がよく出る。朝や夕方、山々に霧がかかり刻々と変わるさまは墨絵を見ているようだ。
 宮島診療所は本院の美山診療所から車で10分ほど、途中にはつづら折りが重なる九鬼ヶ坂という峠を越えなくてはならない。春はこぶしからはじまり、つつじ、うつぎ、合歓の花、夏のさるすべりやのうぜんかずらへと目を楽しませてくれる。しかし冬は難所で雪が時々積もり、車がスリップしやすく、一度ガードレールにぶつかったことがあった。

 この診療所は所在地の静原地区を中心に、近在の和泉、上司、大野、樫原など美山町の西南部からの患者さんの外来診療を担ってきた。一般家屋を改造したような造りで、受付の右手前に待合室があり、入ると2方面がガラス窓で、静原の交差点から山々が見える。診察室とはしっかりした扉で遮られ、患者さんたちにとってはまたとない交流の場、サロンであった。
 処置室を通り抜けた診察室には、採血・採尿の他、検査機器としては血圧計・酸素飽和度測定器と心電計しかなかった。また、本院の美山診療所では数年前から電子カルテが導入されていたが、宮島では手書きカルテを使用していた。
 逆にそういう所だからこそ、診療の基礎となる患者さんとのコミニュケーションをとるには絶好の場所であった。時折、受付を兼ねた薬局で薬を分ける分包機のリズミカルな音や、薬の残りを掃除する器械の音がひびくだけで、患者さんの話を聴く、患者さんにとっても話しやすいふん囲気に満ちあふれていた。
 定期的な診察はふつう月1回、長年をかけて少しずつ患者さんの生活歴や家庭状況を聞き取り、互いに心を開いて本音で対話する人間関係ができていたように思う。89歳の女性で高度難聴のOさんは、美山診療所に通院していたが、数年前から宮島診療所に通院するようになった。美山診療所からきた看護師がOさんの診察介助をしていた時、向こうではほとんどしゃべらなかったOさんが、ここでは私とよく話をしているのでびっくりしていた。
 私は内科医であったが、40代の1年間、イギリスで老年科の勉強をした。老年科というのは65歳以上の人を対象として診療する科で、イギリスでは専門医に準じた位置づけで、全国の地域病院に老年科医が配置され、その地域の高齢者ケアのリーダーにもなっていた。老年科は日本では残念ながら普及せず、総合診療医にとって代わられようとしている。また、50代後半から60代にかけての11年間、高齢者福祉を教える教員として龍谷大などで過ごした。その間、その人の強みを知ってケアに生かそうとするストレングスモデルや利用者と対話しながら共に成長しようとするナラティブ理論を大学院生と一緒に学んだことも診療に奥行きを持たせたかも知れない。
 
 宮島診療所での診療は、患者さんの訴えを聴き、最小限の検査で健康保持に努める、診療の原点ともいうべき所であった。77歳の男性のMさんが風邪気味で奥さんともども来院された。両腕に出血班のような跡があり血液検査をしたところ、白血球・赤血球・血小板すべてが低い結果だったため、地域中核病院である公立南丹病院の血液内科に紹介した。ガンの疑いが強い汎血球減少症、最終的には骨髄増殖性腫瘍という診断で両方に通院しながら治療に当たってきたが、2年前に脳出血で亡くなられた。奥さんは1年間ほど喪失感に悩まされたが、克服されて通院生活に戻っている。
美山町のお年寄り、多くが女性だが、京都市内の人と比べると、10歳ほど若く見える。カルテを見て実年齢を知り、びっくりすることが再々ある。農業に従事してきたため、月6万円ほどの基礎年金の収入しかない人も少なくないが、ほとんどの人が野菜ぐらいは自分の畑で自分で作り、よく体を動かしている。そうした自然や大地に根ざした生活を送っているためではないかと思っている。
 私は今、77歳だが、いつまで診療が続けられるだろうかということが念頭にあるため、患者さんの中でもとりわけ年代が近い人とは親近感がある。一つ年下のSさんは近くで自動車修理工場を営んでいるが、診察に来ると「80歳になるまで仕事を続ける」と言われ、私は「そこまでは自分は無理」と応じるのが常であった。同時代を生き抜く戦友という気がしないでもない。
 結局のところ、宮島診療所は巷で言われている医療と介護の統合とか地域包括ケアとかには無縁な、診療だけの場であった。患者さんの健康保持を目的とした、患者さんと医師との共同作業の場であつたと思う。

 今は本院の美山診療所に勤務しているが、あの静寂に包まれた、何もない診療所での日々が懐かしく思い出される。

         

  
会員よりふたこと みこと (1)たそがれ通信 52 
  最近の動きを見て
                   藍 植男会員

 前回は、〈死ぬまで面倒を見る覚悟・心意気〉で職種に関わらず一丸となって利用者の快適な生活(新鮮で心地よい空気・香り高い1人浴槽・温かい食事等) と 個別の状況におうじた養生をチームで保障する奈良の協同福祉会の概要を取り上げました。そして、そこでのケアをもっと知りたい、そこに入れてもらえなくても知れば自宅での生活(セルフケア)を豊かにできる、と思いました。訪問して、もっと具体的に見聞させていただきたいところですが、今の私には叶いません。どなたか(倉本さん・森さん、少し遠いですが北島さんなど)が、その後の様子も含めて続報を載せてくださることを要望します。
 【事情の補足など : 昨年末から賀状書きも 大掃除もする気が起こらず、その後も 期限のあるこの通信とか各種ボランティア団体の事務的な仕事くらいしかできないでいます。 先日 専門医に詳しい検査をしてもらったところ、臓器の一つが正常値の3割しか働いていない と分かりました。そうだったのか と納得して、この頃は 昼寝とぐうたら・手抜き ―例えば、家の前の草取りもしない・地域の溝掃除等に出ない・電話に出ないなど―を励行、律義とか沽券とかは気にせずに、もう少し生きようとしています。突然「通信」が途絶えたとしてもお赦しのほどをお願いします。
 また前号の編集後記に〈家族葬でお見送りできなかった友人〉のことが記されていましたが、私も「まず献体先の大学に連絡してすること」・「菩提寺の俗人未満の坊主を呼ばなくてよいこと」・「葬式はしなくてよいこと」を伝えています。 そのかわり、生きてる間は、体の負担にならない₋ 情報交換・交流懇親に極力努めることにしたいと思っています。よろしくお願いいたします。】

   さて、最初に短い文章をご紹介します。 
― ✖✖✖ も □□ も / マスコミも専門家も / ○○上層部もすべてが敵です  /  嘘つきです    
いつごろの言葉だと思われますか? ○○等にはなにが入っているのか考えてください。私はこれを最近目にしたのですが、報道される人物のほとんどが嘘つきという今年2017年に書かれたものではありません。東北地方の高校生が6年前に記した叫び声だそうです。そういえば、2011年からいろいろな噓が問題になりました。―「直ちに問題となる事態ではありません」・「家の中に居れば安全です」・「100ミリシーベルトまでは心配ありません」等々。そのころ 彼は、上記に「政治家も国家も」と「原発」を入れています。たくさんの被害者が震災・原発事故(人災)のあと、身に沁みる寒暑・目に見えぬ放射能の恐怖に晒され、今後の暮らしの不安包まれていた彼が「すべてが敵」と感じたのを非難・批判することはできないと思います。(別の女性は 1年後に、「福島の復興なくして日本の再生はない」と書いた総理の看板を見ると、石をぶっつけたくなる。」と記しています。)
事故直後の対応も酷かったのですが、その後も後継者は、放射能を全世界に向けて垂れ流しながら「アンダー コントロール=漏れ出さないように完全に管理されている」などという大ウソを臆面もなく叫ぶ心臓の強さで、為政者への不信を募らせました。原子力村の一統も、2020東京オリンピックを目標に原発事故は済んだことにする;年間被曝量をこれまでの1ミリSvではなく20ミリSvまでは安全(汚染土では80倍に引き上げて廃棄してよい)と、物差を変える;「除染できれいになりました。もと居た町へ帰りなさい。」、「元に戻ったのだから、移住先の家賃は自分で負担しなさい」と自分らが都合の良いようにケリを付けようとしています。(付け加えると、薄めさえすれば量が多くても許されるので、7月13日にも東電社長がトリチウムを含む汚染水を太平洋に放出すると公言しています。)このようなやり方がますますはっきりしてきたので、先日の選挙でも永田町の輩には想定外の頂門の一針が加えられたはずですが、社会人になった彼は今どのように思い、どんな生活を送っているのだろうと心配しています。また、この半年のうちにも、皆の怒りの対象となるものが、続々と登場します。それらを見ていくと、先ほど挙げられた各分野の腐蝕と不甲斐なさが如実に顕れていて、書くだけでもおぞましく思えます。そして、疑問が次々と湧いてきます。
 最初の政治家という面目を向けると―こんな状況を作ってきた与党J党の中で公然と・また昂然と批判している人がごく少数というのはどうしたことでしょう。一方、K党にはまじめな面々がいると思っていましたが、教祖の遺志に背いて自分たちの首を絞めることになる暴挙に翼賛する堕落幹部を咎める人がいないのでしょうか。与党に入らずに分け前欲しさに挙手している I党にもの申す気は起こりません。野党第1党とされるM党は、都議選に当選5人というなんともお粗末な集団ですが、閉会中審査の勝負の場で、例えばSが「報告を受けたのを言っているのだから、自分は真実を伝えている」と主張したときに、すぐに「いつ・だれが・どういう言葉で報告したのか。その人をここに連れて来て明確にしないことには、その言は認められない」となぜ追及できないのでしょう。あそこで止めるのは事前のすり合わせでもあったのかと思わせ(3時15分にTVを付けたら終了していて)、迫力のない追及ぶりに愛想をつかしました。そして、大原則を無視する言動をしたイ防衛大臣をかわいいからと庇うア総理を「一蓮托生だ」と突破口を開けるべき時機に、人権問題に取り組んでいる人たちの積み上げてきた梯子をはずすようなどうでもよい開示の会見を行ない、そのあと突然辞任表明をする代表。その後釜に、第2次世界大戦後の基本的な人権を無視され続けてきた日本国民の状況を基礎から変えていくことについて何らの工夫も努力もしなかった前外務大臣マとか、6年前に(「メルトダウン=炉心溶融」を「炉心損傷」と言い抜けるなど、全国民に毎日ウソのつき続けて多数の人に危害を加えたエを立候補させるという仲間たちはいったい何を考えているのでしょうか。
 次に、その言を信じて投票してきたという人も多いN党の歴史に残る軽すぎる話。国会対策委員長を20年続けたコが京都のホテルで祝賀会を開いたら、この大変な情勢下でJ党ニ幹事長はじめ歴代の議長コ・イ・オ・ヨなど 与野党の300人が集まったとのこと。政党助成金を受け取っていないのだから、内閣や政権党から官房機密費や国対費を受け取ってはいないと思いたいが、ア・アなどのパーティー券・ゴルフ権の比ではない金は動いているのではないか、案内状と収支報告書を見たら少しは裏が分かるだろうか。―といった疑問・疑念がわき上がってくるのです。 しかし、もっと大切なことがあります。

 春に〈森友以上に加計が問題だ〉と言っていた特区の話題が世間では大きな関心を引いています。 日本の他でも大事な問題がいっぱい起こっていますが、ここで加計(森友も含んでよいと思います。)関連現象と、米国のトランプ現象は、驚くほど似た面・共通の問題点や空気が感じられます。主役の品性よりももっと大きく捉えて、現時点の世界情勢・政治世界の構造の反映なのかとも思えます。
 主役についてみると、中身がなく・自己顕示・大きく見えを張ることで立派に見せています。A「国民総活躍」・T「自分たち第一」(はじめに出した、原子力=核兵器に関しても共通する対応が見られますので、並べて記しますと 「絶対安全でいちばん安い」等)から何が生まれてきたでしょう。出てくるのが、首領の見解に疑問を持ったり・積極的支持をしなっかたりする者を敵と決めつけて、攻撃する態度やそうした姿勢の取り巻きへの強要です。A「こんな人たちに負けるわけにはいかない」・T「イスラム教徒は敵だ」・「反対意見を持つ学者のリストを作り、登用に圧力をかけよ」 がそれです。 
 まっとうに社会全体を見ようとしない彼らは、自分しか眼中にないので、異文化・貧困・苦境にある人・弱者・被害者に顧慮せず、自己中心で物事を推し進めます。ここでの「自分・自己」は、利益を分け合う家族・縁者・仲間を指し、ことさら言わずとも分かりあえ、事情を察して動く₋身びいきにつながります。「類は友を呼ぶ」と言いますが、A両学園疑惑で登場するM・Oなどだけでなく、CIAの指令で動いていた岸・佐藤や宗主国の有力者Aの後継者たる両A、そして配下の閣僚S(報道官)・H(副)・Yなどは操り人形のようで、迷走するTを積極的に支える閣僚とは品性の卑しさにおいて同様と映ります。彼らは、自然界の法則にも人間界の倫理にも体験したはずの歴史にも無関心あるいは無知です。地球温暖化にも・放射能汚染にも・核兵器廃絶抵抗にも、歴史の捏造にもむしろ積極的に荷担します。
 Aの縁故者・友人を優遇(自分や仲間を優遇してくれる者には特別な便宜を図る)ことと、反対に 諫言する者・正道をゆく者は干したり切ったりすること;信頼していたはずの側近であってもより追従する者に挿げ替える というのは、原発事故で「方針に従わなかったった人は補償対象としない。」というのとも共通します。真面目に生きる者を軽視・無視し、さらには敵視していると思えてきます。 
 日銀ク総裁は6回も見通しを誤り黒星を記録しました。マネーゲームで利益を確保できる物持ちにしか得にならない「アホノミクス」の破たんは明確なのに、先の大戦後も生き永らえた昭和天皇(大元帥)以下のあり方同様、だれも責任を取った者はいません。不都合な真実については、敗戦直前・日中会談後・機密保護法施行直前のように、記録・報告・史料・証拠を焼却・破棄して隠滅という手を使い、「記憶にない」と口裏を合わせます。転嫁できないとなると異動・更迭で存在しなかったことにします。「規制緩和」「政治主導」の言葉を隠れ蓑に、首相が任命したお友達の委員(Pのタ会長が典型の「民間人・専門家」5人 と4人の腹心閣僚)が首相を議長にして決めた答申を首相が受けとって改めて決めるというのです。情報・特権で利を獲るのもやりたい放題なので、例のやり方での学園・学部認可のようなことも気にならない。むしろ筋を通そうとする者をもって抵抗勢力と見るのです。Tの取引・利権がらみの動きも人事においての専制君主的なふるまいも、通じるものがあります。(Tは1月から7月までの半年間で、基軸になる人材を自らの手で放逐しました。司法省移民取締局長・大統領補佐官・FBI長官・報道官・首席補佐官・広報部長⋯と軒並みです。司法・国務・厚生長官にも攻撃の矢を向けていて、展開~政権の崩壊が注目されます。)
T を信奉し追随するアも小選挙区制による専断権をテコに一強支配を続け、K党までも支配するかのような立ち位置で、政府与党の専制・強行の先頭に立ってきました。しかし、あまりにも身勝手で強引なやり方に、日本各地で批判が高まり、各種世論調査・町の声でも次のような意見が増えて、T政権と同様の危険水域に入ったとの観測もあります。―意見の例:「言うことと実態とが違っている」・「弱者への視線が全くない」・「自分たちの利益にはさといが、庶民への負担増に無神経だ」・「公私を混同し苦しい言い訳をして逃げている」・「不正・不公平の疑惑を進んで晴らすことなく、証拠・証人を隠している」・「結論を白として、結論に合致するように言うか_白をきるかと強いている」・「反省が口先だけで、人間として信用できない」
 しかし、与党内にも能力・胆力ある人材が見当たらず、野党も前記のとおり体をなしていない現況で、永田町中心の政局に期待してもまた裏切られることでしょう。各々の持ち場でがんばるしかないようです。
 前回に我慢をして取り上げないことにした世情に目を向けたため、つい長くなりすみません。
 暑さが厳しいなか、水分の補給を十分にし昼寝自分とその仲間の事情もして、体を休めてください。



 日 時: 2017年9月24日(日)18:15~21:00
 講 師: 京都府社会福祉協議会専務理事  余田(ヨデン)正典さん
 会 場: ひと・まち交流館京都 2階 第1,2会議室
 参加費: 無料
 申込み: ☎・FAX 075-581-9956
      メール mycare_hitomachi@yahoo.co.jp

      9月20日までにお名前・ご連絡先・所属などご記入の上お申し込みください。
 特別の場合を除いて申し込み後の返信はいたしません。
 


  次 回 定 例 会  
★第197回9月定例会
  9月15日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館京都 3F 第3会議室
      内  容:・総合事業開始後報告  
            会員支援計画書
           ・京都市介護ケア推進課から総合事業現状についての説明
           ・介護保険学習会
           「地域包括ケア強化法とこれからの地域福祉」(仮)について
           ・公開企画について
           ・よりよい介護をつくる市民ネットワーク
             第2回シンポジウムについて   
           ・その他
   
 ニュース発行・発送:9月はお休みです。
  

   次 々 回 定 例 会 
★第198回10月定例会
  10月20日(金)13:15~16:50 ひと・まち交流館 3F 第3会議室
      内  容:・総合事業実施状況
           ・公開企画について
           ・マイライフ  ・その他   
         ニュース発行・発送:10月6日(金)10:00~

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〒600-8127 京都市下京区西木屋町通上の口下ル梅湊町83-1 「ひと・まち交流館 京都」
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ほっとなマイケアプランニュース180号より

2017-07-08 | ほっとなマイケアプランニュース
 暑中お見舞い申し上げます。

  2025年と2050年
                南條 千人会員 

 総人口に対して65歳以上の高齢者人口が占める割合を高齢化率といいます。世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」といいます。わが国がはじめて「高齢化社会」となったのは1970年。1994年には「高齢社会」、2007年には高齢化率が21%を超え、現在「超高齢社会」となっています。
理 学療法士という職業柄、「2025年には、・・・」というキーワードに触れる機会が多くあります。中でも、今までのわが国の高度経済成長や生産や消費の担い手としても貢献されてきた団塊の世代の方々を「後期高齢者」、「年金」、「認知症患者数の増加」、「介護」、「高齢者世帯の増加」、「社会保障費の増加」などなど、すでに「超高齢社会」であるにも関わらず、いかにも課題の多い世代であるというようなネガティブなイメージが先行している印象を受けます。厚生労働省の報告をみると、今後の高齢者人口の見通しとして、2025年には65歳以上の高齢者数は3,657万人となり、2042年にピークと予測。また、2055年には75歳以上高齢者の全人口に占める割合は増加し25%を超える見込みとされています。2025年にはドイツ、フランス、スウェーデンの欧米諸国も「超高齢社会」となり、世界の多くの国が直面する問題となります。それだけに、わが国の動向に目が向けられています。
2025年には、わが国の「医療、福祉」や「高齢者」の分野の問題だけではなく、「農業、林業」、「漁業」、「建設業」、「製造業」、「情報通信業」、「卸売業、小売業」、「金融業、保険業」、「不動産業」、「宿泊業、飲食店」、「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育学習支援業」などと他の業界にも課題は出てくることが考えられます。一方で、2020年には東京オリンピックの開催、2025年には大阪府が万国博覧会候補地に立候補しているという国内でのイベントをポジティブにとらえる希望的な視点もあります。生活と密接にかかわる住宅、家電や移動手段、通信機器の技術の進歩もあるはずです。
 『2025年、2050年はどのような社会、世界なのか。』ということを心配するのではなく、2025年、2050年を迎えるにあたり、お隣さん、ご近所さん、または知り合いの知り合いまで巻き込んで自分自身が生きやすくすること、そこに「自立」や「自己決定」を意識し自分でできることは自分で行う。また、行政の動きに敏感になるなど情報収集を怠らず、自分でできることを増やしていく。「転ばぬ先の杖」を例にすると、「転倒しないように平生から準備をするのは当たり前のことで、できる限りの対策を取っておくことでたとえ転倒したとしても被害は大きくない、あるいはその後の処置も速やかに行える。」とする心構えは必要だと考えます。

 
   
  会員より ふたこと みこと    


 (1)たそがれ通信 51 
   地域で暮らすこと について (2)                            
                                                                                                      藍 植男会員

 5月初めから6月終りまでの2か月間に、あきれ返るしかない暴言(驚言・凶言・狂言?)が次々次々に発せられ、隠されていた(政商・派閥の子分等に対する)身びいきが明るみに出てきました。一部の報道関係者はこれらを厳しく追及していこうとしていますが、おごる権力者は開き直りや恫喝で、醜い姿を晒しています。一方で、NHKなどは、当然報道すべきことをはずしたり、官邸や記者クラブでの“大本営発表”を何度も繰り返して垂れ流したり、強者の思惑をオウム返しに代弁したりして、それを“事実”として“報道”します。批判するM氏側とか敵方と見做す者側の発言・行為は“主張した”とか“挑発”と伝えています。(これでは北朝鮮と同じになってしまいます。) そうしたことは、これからの私たちにとって大変大切なことですが、紙面がたくさん必要になりますので、我慢をして取り上げないことにします。
 また、森友・加計などの陰になり あまり報道されませんでしたが、5月26日に介護保険法が いつもの通りの賛成多数で変えられました。来年の8月から、単身で年所得340万円以上といった人の介護保険サービスを3割負担にするというものです。(消費支出は 15か月連続で減少しているのに。) さらに、来年度から介護の“成果を上げた”場合(事業所?・利用者ごと?)に報酬を増やすことも検討されているようです。 たぶん、一定期間のうちに“自立支援に効果が認められた”場合には 報酬を加算する、そうでなければ相対的に減額になる、というものでしょう。 またも不要な手間と格好つけが必要になり、新しいソフトが要るでしょう。 それよりも、介護保険制度化の際に喧伝されたものとは違った道にまた誘導されることになりそうな点をどうするか が問題なのでしょうが、これについてもいまは、論じられません。
 
 ところで前回、奈良県の社会福祉法人協同福祉会の記録『あなたの大切な人を寝たきりにさせないための 介護の基本 あすなら苑が挑戦する10の基本ケア』を挙げました。 そこの皆さんが現場から生み出して実行しておられる内容をほとんど紹介できなかったので、もう少し書かせていただきます。
 “心がけ”などを机上できれいにまとめることは難しいことではありません。(日本でも2大組織の一つに属する病院で、スローガンには〈患者様の権利を最大限に尊重します。〉と掲げながら、〈ここに入院したら、他の医療機関で受診はできません〉と、利用者の権利を根本で無視していたことは以前に書きましたが、似た例はまだありそうです。) この会でも、箇条書きの「使命」・「理念」が作られていますが、それは、みんながこれまでの経験・福祉業界の欠陥を踏まえて検討に参加し、具体的な日常生活の細部を頭に置いて、よくわかる言葉で示されています。
 この生活空間での「みんなが安心して暮らせる」介護の仕事は、まず、二つの基本原則に即して進められます。一見〈そんなことか〉と思われるようなことですが、繰り返し読んでいるうちに、普通の人間的な暮らしを続けていく上での大切なことがらであることが分かってきました。(前回 に「悪臭は 気にしなくても 慣れますよ」を紹介しましたが、あれは従来の施設職員の案内の際の言葉・そして(昔流の言葉で「対象者」に対する)業界人間の日常の生活から離れた感覚を強烈に皮肉った一般人の川柳でしょう。 居住者・利用者を人間扱いしていないことへの鋭い批判が伝わってくる秀句だと思います。)
 一番めの基本原則は、《 いつも換気して、すがすがしく過ごしてもらう 》ことです。採光と通気には小窓を適宜設けるなど設計段階から配慮しています。管理部門も含めて、すべての職員が日に何回も窓や扉を開け閉めして、新鮮な空気を取り入れます。何箇所も温湿度をはかり、夏は室温23~27度・冬は18~25度、湿度50%程度に保ちます。この頃は、〈機械や薬品で危機管理やっています!〉という所が増えているように思います。消毒用エタノール・消臭剤などが各所で目につきます。ここでは空気清浄機や除菌スプレーも使わないで、10年間ノロウィルスは出ていない実績があるそうです。布団を日光・風にさらす₋水分補給をこまめにする₋といった手間ひまをかけて住んでいる人を世話することは、次の原則とあいまって人間を内側からよみがえらせることになるでしょう。自然の一部としての人間(特に日本で育った者)は自然の恵みを目・耳・鼻・皮膚などで感じる₋つまり視覚・聴覚・嗅覚・触覚といった根源的な感覚を働かせる₋ことで、生命力を賦活させられるのだと思うのです。〈介護保険サービスに生活に必要な最低限の花壇や植木の水やりを認めないのは不当だ〉と私が日頃言っているのには、こうしたことが関係しています。 窓を開けて自然の風物(陽光や風に当ったり、遠い山の彩りや雲の移り変わりを見たり、梢のそよぎを感じたりとか)に接することを無視して、人間らしい生活とか命の尊さとかを語れないと思います。
 二番めの基本原則は、《床に足裏をつけて腰掛ける》ことです。オムツをして寝かせておけば4日で拘縮が始まり筋力が減って、尊厳と自立から遠ざかります。手を抜くほうが儲かるという制度とか生活習慣に順応すれば 楽かもしれませんが、本来のケアがおろそかになります。手間がかかっても、㋐履物は履き替える・㋑ベッド・車イスと便器・イスとの間の移乗を頻繁にすることを励行します。生活の中で少しでも長く〈座位を保持〉すること、足裏を床にしっかり付けて踏ん張り、骨盤を立て脚や腰の筋力をつけることは、自立・自力歩行の端緒であり、生きる力を引き出す第一歩です。労働が汚くてつらいと思っている施設職員はここを理解せず不満を持ったでしょうが、そこで妥協をすると、先ほど挙げた川柳の指摘する実態がまかり通ります。
 理屈や規則で押し切らずに、下腿の長さに合わせてイスの脚を切り(座面の高さ 34~40㎝の4種類)、机も 63~65㎝にして、その人の姿勢に合った環境を整えることで自発的を育てる場面を日常的に作ったということです。こうなると、高級な専門家を入れて短時間に教科書通りのリハビリを行うよりもずっと良い成果が出てくるのは明らかです。すべての各種職員が、自立への支援に係わって、普通の暮らしの喜びを共有するという理念は、こうした具体的な業務の実践から実現できるのです。 ここでは、寝たきりだった人の95%で座位が取れるとのこと。〔念のため、三好春樹が30年以上前こうした取組みをしている施設で実際にベッド高を調べた表を見たら、杖使用者45cm:歩行器:46 車イス:52cmとなっていました。もちろん、人により・器具により個々に試してみることが必要だと思います。〕  なお、このように筋力と自発性を高めることは、後で出てくる ③排便・④摂食・⑤入浴を快適・安全にするということに密接に関わっています。
 このあと③~⑤ と ⑥~⑧を手短かに述べてみることにします。
上記を前提に、三番めに強調されるのが、《トイレに行き 坐って排泄する》ということです。〈近代は、ウンコ・シッコから逃げることから始まった〉という(三好の言)は、下水道に象徴されるように、的を射ていると思います。(それと、彼の〈屈辱なのは、オムツ交換ではなく、オムツを当てられる(便所に行って排泄するという、当たり前の生活を断念せよと言われる)ことなのだ。〉というのも立派な格言だと思っています。) 尊厳を守るためにオムツをはずし、歩いてトイレに行く₋便座の前に手をつける台を取り付け移乗する₋坐ってもらいゆっくり便意のサインを読み取りお腹をすっきりする₋ことで、心身の状況を一日中快適に保てるのは、素晴らしいことです。
 四番めは、《温かい食事をする》こと。できる場面には利用者も参加して、事前に匂いをかぐことからも、普通の生活に近づけています。食は最大の楽しみであり 〈薬〉なので、他でも見習ってほしいものです。
 五番めは、自分の手足の力を使い、《家庭浴槽に入る》こと。 ゆったりとした雰囲気で瞑想でも会話でも、自分の時間をもてるのは(そして、縁高40cmの檜風呂だそうで)、身も心も芯からほぐれることと思います。
 六番めは、同じ目線の高さで 《坐って会話する》こと。これで、問題とされていた行動の9割が解消され、落ち着いた雰囲気になったそうです。〈問題行動は自己確認や自己主張だろうと思える面もあり、1割くらいは残しておくのが個性を大事にすることに通じる〉との見識には学ぶべき視点・含蓄があると思いました。
 七番めは、太陽や四季の風に接し社会とのつながりをもつよう 《町内に出かける》こと。昼夜逆転・認知症の人も生きる意欲を保持でき、町内の人との日常的な交流が図れることは、言うまでもないことでしょう。
 八番めに、個々人の特性や意向を尊重し、したい人が 《夢中になれることをする》状態をつくること。
 九番めに、かならず本人が住む地域と家を訪問して 《ケア会議》を継続的に行なって家族とも密接に係わり、この町に住み続け₋できれば住み慣れた家で最期を迎え₋ることができるよう 関係者全員が努める。
 十番めには、《ターミナルケアをする》ことが示されています。そうなると、職員も〈死ぬまで面倒を見る覚悟〉が必要になり、労働条件もサービスの質もよくなければほころびが出ます。それには、年中無休で食事つきのデイサービス・夜間も含む各種ケア・日勤と別の夜間専任常勤嘱託雇用・研修のため毎年デンマークへの職員派遣等を実施し、緊急時にも落ち着いた対応₋質の高いサービス₋ができるようにしています。 
また、低所得者にも配慮して 4人部屋での個別ケアを行ない、安心して生き₋老いられる街づくりに関わって、前記10の原則を在宅ケアでも活用しています。並みの運営努力ではできないこと。 状況が厳しくなるなか、健闘を続けられるよう願っています。    最後に冗句 ― 「いつも正直かつ誠実に対応し、信頼される組織」になるよう努めておられるこの会に、冒頭に挙げた輩を研修生として受け入れていただけるようお願いするというのは、いかがなものでしょうね。

   
 
                                      
    (2)介護の道のり 
           
                   森 尚子さん

 一身上の都合で、マイケアプラン研究会を退会させていただくことにしました。
 介護職への転職を考えてヘルパー2級の講習を受けに行き、そこで倉本先生にご指導いただき、マイケアプラン研究会に誘っていただいたのが入会のきっかけでした。
それまで社会福祉や介護に関して全く知識も経験も無かった私は、このマイケアに参加して本当に様々なことを学ばせていただきました。介護技術は介護職員として老人福祉施設で働くことで覚えましたが、介護保険の内容もよく知らぬまま働いていましたので、社会福祉に関わって来られた会員の方々のお話やご意見は、はじめのうちは理解できずとても難しく感じました。
 介護に関わるようになって3年・5年と経つうちに介護保険の不備や見通しの甘さ、行政の考えの矛盾などを感じ、自分なりの考えも持つようになりました。
 そして、公開企画などでいろんな方々のご意見やお話を聞く機会もあったことで、独りよがりな考えが刺激され、いろんな目線で見ることも学ぶことができたと思います。 これは、仕事だけでは経験できない貴重な機会だったとありがたく思っています。
いろんな考え方やそれぞれの方々の経験談を知ることができたおかげで、仕事で関わる利用者さんたちが幸せに人生の終末期を迎えていただくために、私たち介護士は何ができるんだろうかと考えることができていると思います。これからの10年・20年は高齢者がどんどん増えて介護が必要になる方々も増えていくでしょう。行政の考えは、介護予防によって要介護者を増やさないようにすることと地域で高齢者を支えるシステムを構築することを目指しているようです。
 しかし、現実には要介護者を抱える家族さんからは入居可能な施設を求められています。90歳代や100歳を超えた利用者さんも年々増えて来ています。その息子さん、娘さん、お嫁さんはすでに70歳を超えておられ、高齢の親の介護に疲れてご自身が体調を崩されたり、腰や関節を痛めて介護ができなくなって『家に連れて帰りたいけれど世話ができない。どうしたらいいでしょう。』というご相談を受けることも珍しくありません。自宅での介護を諦めて特養やグループホーム、老人ホームに申し込んでおられ、しかしすぐに入居できる施設など滅多になくて、入居待ちのためにショートステイや長期のお泊まりを受け入れてくれる施設に移って、常泊しておられるという状態が当たり前のようになっています。しかし、90歳を超えて生活環境が変わり、家族と離れて暮らすことで生きる気力を失い、食事が取れなくなったり、著しく体調を崩されたりしているのを見ると、幸せな終末期を迎えていただくことの難しさを実感します。
 私の両親も87歳と82歳になり、父は認知症も出て要介護状態になっています。近くに住んでいますので何かあれば駆けつけることもできますが、私は仕事を持っていて普段は母が世話しています。日常的に失禁や、たまに行方不明になったりもありますが、基本的にはまだトイレもお風呂も一人でできていて、週に2回デイサービスに行っているので、その時に母はストレス解消のために出掛けたりしているようです。結婚した娘が徒歩5分程のところに今は住んでいて、おばあちゃんの買い物や外出など車を出してくれるので助かっています。自分の親は最後まで自宅で過ごしてもらいたい。そのために地域の資源も有効に利用して、兄弟や子供たちと協力して、幸せな人生の終末期を迎えられるように頑張ってみようと思っています。

          

  次 回 定 例 会  
★第196回7月定例会
  7月21日(金)13:15~15:30 ひと・まち交流館京都 第3会議室
       内  容:・総合事業開始後報告  
             会員支援計画書
            ・2017年度活動予定事業
            ・2017年度すこやか進行中  ・その他
       ニュース発行・発送:8月4日(金)10:00~  
    

次 々 回 定 例 会 
★第197回9月定例会
  9月15日(金)13:15~15:30 ひと・まち交流館 3F 第3会議室
       内  容:・総合事業実施状況
         ・公開企画について
         ・マイライフ  ・その他
      
8月は定例会はお休み  9月ニュース発行もありません。
ゆっくりお盆をお過ごしください


 ~つぶやき~ 知人の家族葬でのこと。闘病のことも周りには極力伏せて、葬儀も純粋な家族葬でとご夫婦で話し合い、それを守られたご遺族。 お見送りのできなかった友人は後日、「いろんなことでお世話になったし、言ってほしかった… 最後にはお礼を言いたかった…」と。故人の遺志と家族の思い、友人たち、地域の人の思いは様々であり、ご本人のくやしさ、つらさ、かなしさ、やり場のない憤りにはその思いを尊重する以外にはない。人は潮の満ちる時に生まれ、引き潮の時に息をひきとると聞いたことがある。彼女の場合、雷鳴のとどろきの後、急激に悪くなり3日後だったと聞いた。AIの時代になっても生命の不思議は人知の及ばないことと知った。 


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