The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

いざ勝沼へ!ではなく『勝沼醸造』へ!

2011-11-05 04:52:35 | ジャーニー
『山梨ワイン』を出まして、同じ県道の信号を二つ先、
『シャトー・ルミエール』の上り口の南野呂地区の手前に差し掛かりますと、
左手に一軒だけ際立って瀟洒な古民家があり人目を引きます。

それが『勝沼醸造』さんなんですね・・・

その入り口を見ますと、さながら小規模のブティック・ワイナリーの様相ですが、
こと甲州種のワインに関してみますと、品質もさることながら、
その生産量も県内最大手の一つと言えるでしょう!

『勝沼醸造』さんには昨年に続いて今年もお邪魔を致しました。

ここの試飲室での約束は、500円支払って国際規格のワイングラスを借りまして、
約30分であれば、並んだワインサーバーから何をどれだけ飲んでも良い!
という方式なんですね・・・

有料試飲では有りますが、実はお邪魔をする方から見ますと、
これほど気軽で気兼ねのない飲み方はなく、試飲室を通り抜け、テラスのベンチに腰掛けて、
『勝沼醸造』さん最初の自社畑『番匠田』を見ながらワインを飲むのは格別!

ここで最後の訪問地『旭洋酒』さんへ向かうまで、暫し一休みとなりました。

10種類ほどのワインが並んでいましたが、飲みましたのは次の5種類ほど、
まあイクラ飲んでも何も言われませんが、ゆるく飲むのもワタクシのスタイルでして、
それよりもテラスの風が気持ちイイ~~!

で、今回注目したワインは↓

2008 アルガブランカ・ピッパ 甲州

2007 小公子樽貯蔵 牧丘

でありました!

思うに、これらのワインは『勝沼醸造』さんでは本流ではないのでしょう!
しかしながら、何故かソコに手が伸びたんですね・・・

『ピッパ』は凍結凝縮させた甲州種を6ヶ月間樽熟成の後、
瓶熟の期間を2年以上もってリリースされた代物!
昨年と違う印象ですが、違うヴィンテージですか?と問えば、そうです!との答え、
『ピッパ』は外見上ヴィンテージがありませんので、どうか?と思いましたが、
どうやら違う代物のようです!

では味わいはどうなったのか?と言いますと、これがかなり良くなったんですね・・・
酸味の切れ上がりが好ましく、樽の乗りもいい感じ!
野暮でもないし、かといってお仕着せがましくもない、

ですから、進化した今の『ピッパ』はワタクシ好みです!

そして、牧丘の『小公子』!
これをどうしてチョイスしたかと言えば、岩手県でも昨年あたりから『小公子』のワインが出ております。
『くずまきワイナリー』の『蒼』がそうなのですが、実はここ牧丘がこの品種の発生の地なんですね・・・
山葡萄を交配した当の本人『沢登H』先生の弟さんが、この牧丘で栽培したのが最初だったんですね。

その本家本元の『小公子』はどうなのか?と言いますと、
コレが味わい的には、フルボディでありながら、酸味の効きで、アル意味スタイリッシュ!
全体に漂うソヴァージュ感は衰えることなく、特異な光彩を放っております!
意外に熟成もありのケハイが・・・
この品種が南北各地で栽培され、じゃあどこが本当に美味しくできるのか?
気になるところでしょう!

ということで、『番匠田』を後にして、山梨方面へ向かいます!

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