The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 クロ・ド・ヴージョ メオ・カミュゼ

2010-05-11 21:39:58 | ワイン
確かに1997年は、凝縮したヴィンテージではないものの、


決して悲観するような代物ではないようです!


優しい口当たりで、果実味が程よく、きめも細かい味わいなんですね・・・


しかしながら、問題はワインの寿命がどうかという事!


ブルゴーニュで、一応グランクリュの『クロ・ド・ヴージョ』!


しかも、メオ・カミュゼのリューディーは、上部に3ヘクタールの纏まった地所であり、


加えて、その半分が樹齢70年のヴィエ・ヴィーニュ、とのことらしい・・・


而して、1997年のクロ・ド・ヴージョ メオ・カミュゼは、


5本の中でも、特に薄い色合いですが、その味わいは、ある意味、一番濃い!


それは色合いが濃厚という事では無しに、


濃密なエキストラクトと、強いヴォリューム感、という事なんですね・・・


生きていれば、アンリ・ジャイエご本人もビックリの、


エキゾティックで、色香漂う、香気の立ち上がりです!


シナヤカで、思わせぶりなフルーツで、余韻は後ろ髪引かれるもの!


このワイン、寿命が心配どころか、今が熟成の高原部!


在りし日のジャイエのエロティシズムを彷彿とさせる、


数少ない一本と言えるでしょう。



1989 ピュリニー・モンラッシェ・レ・コンベット エティエンヌ・ソゼ

2010-05-11 20:48:37 | ワイン
久しぶりに、見事な熟成感を持った、ピュリニー・モンラッシェを飲みました。


造り手は、先代のエティエンヌが健在の頃の、ドメーヌ・ソゼ♪


ヴィンテージは100年遡っても、これ以上は無い1989年物なんですね・・・


このピュリニーはプルミエール・クリュのレ・コンベット!


上下をシャン・カネとレ・ルフェールに挟まれており、


一部をシャルムの最高のリューディーと隣接しているとのこと・・・


いわゆる、ピュリニーはピュリニーでも、ミュルソーに近い地所のようで、


他の造り手のここの地所は、ミュルソーのニュアンスをも垣間見れるんですね・・・


しかし、そこはエティエンヌ・ソゼ!少しの隙も見せません!


ピュリニーらしさを全面に示す、硬派のシャルドネ!


濃密な果実には張りのある骨格があり、強いミネラルの風味が溶け込まれています!


スモーキーでスパイスの効いたアクセントは、20年以上の熟成の賜物!


そこに蜂蜜やミード、更にはハシバミの香気が華を添えます!


このワインはドラマティックでスピリッチュアル!


こうべを垂れながら、飲みきりました。