「――だって、どこかに誰かが居てくれる、ってことでしょ?」
居てくれる。
そう。そんなふうに、口にするのは恥かしいけど、口にしなくちゃ伝わらないことを、さらりといってのけるのが悠有なんだ。
誰かが居てくれる。
この宇宙のどこかに。
たとえ姿は見えなくても。声は届かなくても。はるかに隔絶して、交信もできないローカルな系になってしまっても。
居てくれる。遠い誰かが。
そして、ぼくらのことを想ってくれている。
‐‐‐‐‐‐‐‐
悠有というのは名前
どこにでもいるけど
どこにもいない少女
時をかける少女になってしまったのは
いってしまったのは
2003年
悠有がいた夏
かえらない夏
私達の前からいなくなってしまったが
会えなくなってしまったけれど
いてくれるような気がする
気のせいじゃない
うん。
居てくれる。
そう。そんなふうに、口にするのは恥かしいけど、口にしなくちゃ伝わらないことを、さらりといってのけるのが悠有なんだ。
誰かが居てくれる。
この宇宙のどこかに。
たとえ姿は見えなくても。声は届かなくても。はるかに隔絶して、交信もできないローカルな系になってしまっても。
居てくれる。遠い誰かが。
そして、ぼくらのことを想ってくれている。
‐‐‐‐‐‐‐‐
悠有というのは名前
どこにでもいるけど
どこにもいない少女
時をかける少女になってしまったのは
いってしまったのは
2003年
悠有がいた夏
かえらない夏
私達の前からいなくなってしまったが
会えなくなってしまったけれど
いてくれるような気がする
気のせいじゃない
うん。