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オグロヌーとオジロヌー
自然・科学
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2012年12月30日
旅好きの私にとって、地球規模で自由に空を旅する渡り鳥というのはとても気になる存在だ。彼らが長旅の果てに目指すのは、繁殖や子育てに適した場所や、餌が豊富な土地だが、なぜ長い距離の移動をするかはいまだに謎が多いらしい。
そして長距離を移動する生物は鳥だけではないく、地上を旅する動物もいる。
アフリカに生息するオグロヌー (英名 Blue wildebeest、学名 Connochaetes taurinus) は、1頭もしくは少数のオスと複数のメスで群れを成して、水と草を求めて雨季と乾季の間に数万頭という集団で1500kmにも及ぶ大規模な移動を行う。
TOMORROW is LIVED オグロヌーの生態
http://www.tomorrow-is-lived.net/wildlife/artiodactyla/b-wildebeest.html
ヌーという名前は泣き声からついたといわれています。オグロヌーはウシとカモシカの特徴を合わせたような体をしていて、ウシカモシカという別名がありま す。その容姿から神様の失敗作ともいわれ、アフリカに住む遊牧民マサイの伝説では、神様は様々な生き物をこしらえた後、アイデアが尽きてしまい、牛の角、 山羊のひげ、馬の尾を集めてヌーを作ったといいます。
嗅覚が優れていて、はるか遠方の雨の匂いもかぎとることができます。
オグロヌーは通常10頭から数百頭の群れで暮らしています。6月頃厳しい乾季が近づくと、ガゼル、インパラ、シマウマなどの草食動物と同じくして、 水と草を求めて大移動を開始します。タンザニアのセレンゲティ国立公園とケニアのマサイマラ国立公園の間、総移動距離が1,500kmという大移動です。 170万頭にも上る大群は、長さ10kmにわたります。
移動の途中でワニの住むマラ川を渡ることは有名ですが、実は川渡りは、マラ川だけではありません。セレンゲティ国立公園、マサイマラ国立保護区の中には川が蛇行しながら流れているので、これらの川を何度か渡らなくてはなりません。
なぜ危険な川を渡るのか?それは人間が牧場に動物の侵入を防ぐため張り巡らせた有刺鉄線のせいで、川を渡らざるおえなくなったっという説があります。
この川渡りで、大雨による増水などにより多くのオグロヌーが命を落とすことある。まさに命懸けの旅と言えるだろう。
旅の起点となるタンザニアのセレンゲティ国立公園は世界遺産(自然遺産)にも登録されている。セレンゲティとはマサイ語で「果てしなく広がる平原」という意味で関東平野よりも広いという。さまざまな動物が約300万頭生息していると推定されているが、その代表がオグロヌーだ。
是非訪問してみたいのだが、「オグロヌーの移動のルートとタイミングは予想できません。彼らを確実に見るには、少なくとも3日必要です」とのことで、焦らずにのんびりと待つことが必要のようだ。
The Official Site of the Tanzania National Parks - Serengeti National Park
http://www.tanzaniaparks.com/jp/serengeti.html
さて、オグロヌーの分類を確認すると、ウシ目ウシ科ヌー属の偶蹄類ということになる。このヌー属にはオグロヌーとオジロヌー (英名 Black wildebeest、学名 Connochaetes gnou) がいる。名前の由来は「尾黒ヌー」と「尾白ヌー」なのだが、英名は全く異なるものだ。
同じヌー属の動物だが、オジロヌーは移動はしない。草原に生息し、オスと5-10頭のメスからなる群れを形成して生活するのだそうだ。オジロヌーの野生種は1936年に絶滅し、農場にいたものを再度保護区に放して回復を図り、現在は4000頭まで回復しているという。
その容姿から美しさや雄々しさといったイメージはなかなか得がたいオグロヌーとオジロヌーだが、実に興味深い存在だ。是非一度この目で実際の姿を目撃してみたいものだ。
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