Fifty Shades Darker E L James (訳)池田真紀子 #6
※※以下ネタバレを含みます※※
☆ 感想 ☆
まずは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』リストを作りました。今までの記事のまとめです。ネタバレ記事なので、まだ読んでいない方などの閲覧はご遠慮いただいたほうがよろしいかと思います。
いや~、ついに発売されました『フィフティ・シェイズ・ダーカー』。前作よりも面白かったです!なぜなら、最初から最後までとにかくドラマチック。あんなに色々事件が起きたのにわずか一週間弱しか経っていないという(笑)それに前作では、契約内容についてばかり話し合っていて先が全く見えなかったんですが、今作ではクリスチャンがアナを取り戻すために契約を放棄します。晴れて普通の恋人同士となりますが、そこには過去の亡霊が付きまといます。クリスチャンの元サブミッシブや元ドミナント、そして生い立ちです。前作はどうにかしてクリスチャンを手に入れたかったアナが葛藤しますが、今作では語り手がアナであることには変わりませんが、クリスチャンの葛藤がメインです。15歳の思春期のときから大学中退までミセス・ロビンソンに身を捧げたクリスチャンには、純粋な青春時代がありませんでした。そして恋愛経験ゼロの純粋なアナに会い、ある意味精神年齢が合ったのだと思います。あのクリスチャンがアナに心を捧げたのです。
今作のポイントは、前作の謎だった部分があらゆる人の話を通し、点と点が繋がるところです。そして、ミセス・ロビンソンはやはりキー・パーソンでした。喧嘩ばかりして2度も退学処分を受けたクリスチャンが、どうやってハーヴァード大学政治経済学部に入学できるほどの優秀な学生になったのかなど、ミセス・ロビンソンの教えた新しい発散の方法はクリスチャンに効果覿面だったようです。華麗な振る舞い方やダンス、音楽、言葉遣いからビジネスに至るまでほとんどがミセス・ロビンソンのおかげでした。読んでて「まるで、男版マイ・フェア・レディみたい♪笑」と思って笑ってしまいました。笑ったといえば、クリスチャンの財力の凄さ!何でもかんでも買収(笑)スケールが毎度大きすぎてもはや面白くかんじます。そして作者のE・L・ジェイムズさん、今回も謎を残してくれました。2つあるのですが、1つは、ジャックを解雇して、ジャックのコンピュータの中にアナとクリスチャンの私的なメールとは別に、もっと重要なデータを保存していたそうですが謎のまま…。2つ目はクリスチャンの〈チャーリー・タンゴ〉墜落事件で電気系統を破壊した犯人はもはやあの人しか思いつきませんが、どうやって侵入したのかというところが謎のままです。なので、完結編で暴いてほしいところです。
今作で婚約したアナとクリスチャンですが、私は今回登場出番の少なかったキャラクターたちの恋愛模様が気になって仕方がありません。例えば、ケイトとエリオットのバルバドス旅行での思い出とか、『Twilight』のアリスとジャスパーにあたる、ミアとイーサンの恋の行方。特にイーサンの気持ちは分からなくもない。だって、妹の親友がグレイ家の次男と付き合っていて、妹が長男と付き合っていて、さらに自分が長女と付き合うとなると…ここまでの“THE 世間は狭い”ってなかなかないですもん(笑)それから、ドクター・フリンと妻リアンのやり取りは面白かったです。本を読むのと同時に映画の空想もしていたのですが、私の中で、ドクター・フリンが実は結構若くて、イギリス人と読んですぐに浮かんだのが、白衣を着たユアン・マクレガー!端役すぎて絶対に断るだろうけど。ドクター・グレース・グレイは、ヘレン・ハントとかが似合いそう。エリオットはチャイニング・テイタムとかどうだろう?ミアはパッと浮かんだのがクリステン・リッターだけど、もっと若い黒髪が似合う人が思いつかない。ミセス・ロビンソンはマリア・ベロなんてどうかな~?逆にクリスチャンはマット・ボマー以外思いつかない!!アナはアレクシス・ブレデル!!!他の面々はまだ悩んでます。まあ、偉そうに俳優たちの名前並べて私は何様なんだ(笑)
なんと今月にも完結編『Fifty Shades Freed(原題)』が発売されるそうなので、また楽しみに待ちます。
P.S.書き忘れた!上巻の前半でアナとクリスチャンはヨリを戻すんですが、そのときにクリスチャンはアナに大きなプレゼントを渡すんです。アナが帰宅して中を見ると、別れたときに返したものが…。そしてクリスチャンは新たにipadをあげます。ipadにはクリスチャンの想いがこれでもかというほど詰まっていて、新たに追加された曲を見ると、COLDPLAYの『The Scientist』が入っていて、これを聴いてアナは号泣してしまいます。それで何が言いたいのかというと、この『The Scientist』の歌詞!私はCOLDPLAYのファンなので幸いにも歌詞を知っていまして、これを読んだとき、クリスチャンの気持ちが痛いほど伝わってきました。『フィフティ・シェイズ・ダーカー』のためにあるような歌詞で、今までもただでさえこの曲にジーンとしていたのに、より感傷的な気分になってしまいます。一度聴いてみてください。
※※以下ネタバレを含みます※※
☆ 感想 ☆
まずは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』リストを作りました。今までの記事のまとめです。ネタバレ記事なので、まだ読んでいない方などの閲覧はご遠慮いただいたほうがよろしいかと思います。
いや~、ついに発売されました『フィフティ・シェイズ・ダーカー』。前作よりも面白かったです!なぜなら、最初から最後までとにかくドラマチック。あんなに色々事件が起きたのにわずか一週間弱しか経っていないという(笑)それに前作では、契約内容についてばかり話し合っていて先が全く見えなかったんですが、今作ではクリスチャンがアナを取り戻すために契約を放棄します。晴れて普通の恋人同士となりますが、そこには過去の亡霊が付きまといます。クリスチャンの元サブミッシブや元ドミナント、そして生い立ちです。前作はどうにかしてクリスチャンを手に入れたかったアナが葛藤しますが、今作では語り手がアナであることには変わりませんが、クリスチャンの葛藤がメインです。15歳の思春期のときから大学中退までミセス・ロビンソンに身を捧げたクリスチャンには、純粋な青春時代がありませんでした。そして恋愛経験ゼロの純粋なアナに会い、ある意味精神年齢が合ったのだと思います。あのクリスチャンがアナに心を捧げたのです。
今作のポイントは、前作の謎だった部分があらゆる人の話を通し、点と点が繋がるところです。そして、ミセス・ロビンソンはやはりキー・パーソンでした。喧嘩ばかりして2度も退学処分を受けたクリスチャンが、どうやってハーヴァード大学政治経済学部に入学できるほどの優秀な学生になったのかなど、ミセス・ロビンソンの教えた新しい発散の方法はクリスチャンに効果覿面だったようです。華麗な振る舞い方やダンス、音楽、言葉遣いからビジネスに至るまでほとんどがミセス・ロビンソンのおかげでした。読んでて「まるで、男版マイ・フェア・レディみたい♪笑」と思って笑ってしまいました。笑ったといえば、クリスチャンの財力の凄さ!何でもかんでも買収(笑)スケールが毎度大きすぎてもはや面白くかんじます。そして作者のE・L・ジェイムズさん、今回も謎を残してくれました。2つあるのですが、1つは、ジャックを解雇して、ジャックのコンピュータの中にアナとクリスチャンの私的なメールとは別に、もっと重要なデータを保存していたそうですが謎のまま…。2つ目はクリスチャンの〈チャーリー・タンゴ〉墜落事件で電気系統を破壊した犯人はもはやあの人しか思いつきませんが、どうやって侵入したのかというところが謎のままです。なので、完結編で暴いてほしいところです。
今作で婚約したアナとクリスチャンですが、私は今回登場出番の少なかったキャラクターたちの恋愛模様が気になって仕方がありません。例えば、ケイトとエリオットのバルバドス旅行での思い出とか、『Twilight』のアリスとジャスパーにあたる、ミアとイーサンの恋の行方。特にイーサンの気持ちは分からなくもない。だって、妹の親友がグレイ家の次男と付き合っていて、妹が長男と付き合っていて、さらに自分が長女と付き合うとなると…ここまでの“THE 世間は狭い”ってなかなかないですもん(笑)それから、ドクター・フリンと妻リアンのやり取りは面白かったです。本を読むのと同時に映画の空想もしていたのですが、私の中で、ドクター・フリンが実は結構若くて、イギリス人と読んですぐに浮かんだのが、白衣を着たユアン・マクレガー!端役すぎて絶対に断るだろうけど。ドクター・グレース・グレイは、ヘレン・ハントとかが似合いそう。エリオットはチャイニング・テイタムとかどうだろう?ミアはパッと浮かんだのがクリステン・リッターだけど、もっと若い黒髪が似合う人が思いつかない。ミセス・ロビンソンはマリア・ベロなんてどうかな~?逆にクリスチャンはマット・ボマー以外思いつかない!!アナはアレクシス・ブレデル!!!他の面々はまだ悩んでます。まあ、偉そうに俳優たちの名前並べて私は何様なんだ(笑)
なんと今月にも完結編『Fifty Shades Freed(原題)』が発売されるそうなので、また楽しみに待ちます。
P.S.書き忘れた!上巻の前半でアナとクリスチャンはヨリを戻すんですが、そのときにクリスチャンはアナに大きなプレゼントを渡すんです。アナが帰宅して中を見ると、別れたときに返したものが…。そしてクリスチャンは新たにipadをあげます。ipadにはクリスチャンの想いがこれでもかというほど詰まっていて、新たに追加された曲を見ると、COLDPLAYの『The Scientist』が入っていて、これを聴いてアナは号泣してしまいます。それで何が言いたいのかというと、この『The Scientist』の歌詞!私はCOLDPLAYのファンなので幸いにも歌詞を知っていまして、これを読んだとき、クリスチャンの気持ちが痛いほど伝わってきました。『フィフティ・シェイズ・ダーカー』のためにあるような歌詞で、今までもただでさえこの曲にジーンとしていたのに、より感傷的な気分になってしまいます。一度聴いてみてください。