小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

広葉樹林の別世界を愉しむ:

2012年11月09日 | 自然・植物・昆虫
=広葉樹林の別世界を愉しむ:
しばらく、東京へ戻っていたが、又、小諸へ戻ってきたら、里山は、その秋の彩りを、まるで、別世界のように、変容させていた。針葉樹も、唐松の黄金色も悪くないが、やはり、針葉樹は、冬の厳しい環境の中で、とりわけ、凍てつく寒さと大雪の中でも、凜として、佇立している姿が、何とも、存在感があって、理想的なように思われてならないが、、、、、、。それに比して、広葉樹の森は、何とも、秋らしく、やや、「柔らかな感じ」がしてならない。針葉樹の葉の形と違って、その葉の色の変化も、或いは、微妙な紅葉の仕方も、実の付け方も、実に、季節の気温に、適合したようなそんな「柔軟性」を感じざるを得ない。緑色や薄緑色だった世界も、今や、黄色、深紅、薄紅色、薄茶色、茶色と、まるで、その色のグラデーションを、これでもか、これでもかと、競うかのように、様々な色の爆発、オンパレードである。それにしても、生物多様性ではないが、色々な種類の広葉樹があるものである。そして、木々の種類、生育する場所の特性、陽の当たり具合、或いは、同じ種類の樹でも、早く紅葉するもの、遅く紅葉するもの、「色の変化」は、人間の独自な文化、考え方、感性を、磨き上げるよう気がしてならない。落ち葉の臭いとか、落ち葉を踏みしめる時のその跫音とか、或いは、太陽の陽のひかりの微妙な射し具合、逆光の中に輝く葉が、透けて見える瞬間の木漏れ日のしなやかな美しさなど、春とは異なる、或いは、夏とも、冬とも異なる初秋の、晩秋の趣きなどを愉しめることは、有難いことである。おおいに、広葉樹林からの柔らかな自然の恵みに感謝したいものである。モミジの落ち葉を今年は、押し花でなくて、ラミネートに直接、閉じ込めてみたが、、、、、、。