あれほどの水害であったのに、まだ水は溜まっているのにもかかわらず、復旧は急ピッチで進んでいます。
堤防が決壊した翌日から、堤防普及のための調査が始まり、ポンプで水をくみ出し、動き出しました。
たいしたものだと思います。
マスコミは、行政が悪い業者が悪い、と喚いていますが、被災された方々は、愚痴を吐くこともなく、もくもくとできることをなさっています。
ここらへんが、東日本大震災の時にも感じたのですが、日本人のすごいところではないでしょうか。
諦めが早いのかもしれませんが、無くなったものはしょうがないのだと、前向きに活動し始めます。
おもえば、日本は自然の脅威にさらされた国でして、世界でもまれな火山列島で地震大国です。
そのうえ、台風の通り道でもあります。
有史以来、多くの自然災害をうけてきました。
ですが、一度も滅んだことはありません。
ある意味、災害と隣り合わせで、来るときはしょうがないのだと、開き直って人々は生活してきたのでしょう。
私は高山に住んでいますから、比較的、地震、台風からは守られています。
そのかわり、大雪の被害は受けます。
豪雪の時、30年前でしたが、雪下ろしをしようと屋根に上がり、遭難しそうになりました。
腰まで雪に浸かり、動けなくなってしまったのです。
自分ちの屋根の上で・・・。
笑い話ですが。
家を流されたことも、倒壊したことも、火災等で消失したこともありません。
恵まれていると思います。
ですが、ここで大きな隕石でも降ってくれば、終わりです。
ですけれど、そんなことを心配しながら生活はできません。
その日まで、人々は飲んだり食ったり娶ったりしているのですから。
それでいいのです。
どれだけ、食料、水等を備蓄したところで、家ごと吹っ飛ばされれば、裸同然で放り出されるのです。
本当の備えは、諦めの境地にちかい、心構え、なのでしょう。