戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

美しい走り

2014年06月03日 | 想うこと

正午前、宮峠の頂上は、32℃でした。

全国的に記録的な猛暑になっていますが、高山も例外でなく、標高800メートちかくある峠の上でさえ、真夏日になっていました。

6月になったばかりです。

まあ、おかしいといえばおかしすぎる天気でして、北海道のある箇所で、全国一番高い気温を記録したとかで、38℃近くでしたが、それは、平均気温の、20℃上だということでした。

平均気温を、20℃越す、っていう世界ですから・・・。

面白いのは、同じ北海道でも、東の方、釧路は18℃くらいでした。

こちらは平均的です。

その差、20℃です。

それでも高山は、陽が沈んでくると一気に涼しくなります。

盆地で高地の特徴ですが、まだまだ過ごしやすい気候であることは違いありません。

それで、夕方、走りに行きました。

中山競技場は、明日から雨降りになることもあるのかもしれませんが、中学・高校生で賑わっていました。

遠征してきた高校生のチームも使用していました。

いつもより多く、グランドが溢れるほどの熱気を帯びていました。

そんななか、高校の、たぶん中距離のエースだと思える選手が走っていました。

身長も高く、がっしりした体格で、ほれぼれするようなランニングフォームで走っています。

長いスライドで、蹴り上げた身体がグングンと前に進んでいきます。

それでいて、頭はまったく上下動がありません。

コースの一番内側を、ただひとりひたすらに走っていきます。

その美しいこと。

私は外周をゆっくりと走りながら、見とれていました。

中学時代陸上部でしたから、良い走りというのは分かるんです・・・哀しいことに。

ただし今日は競技場がとても賑わっていて、特に、中学生が練習しながら、時に、戯れています。

いますからね、遊んでいる部員が、私も中学時代そうでした。

そんな部員がコースの中に入ってこなければいいけどな、と心配しながら、見ていたのです。

もし、接触したなら大変なことになります。

本格的な競技場で練習できるのは素晴らしいことです。

テンションも上がってくるでしょう。

でも、自分たちだけでないわけですから、どう振り分けて練習させるか、という課題が多いと思います。

もちろん、中学の部活を指導している先生方はよく分かっていると思います。

ですけれど、これほど多いと、指導も行き届かなくなってくることもあるかと思い、心配で見ていました。

機会均等、大切なことです。

ですけれど、才能を伸ばしてやるのも、まわりの配慮が大いに必要になると思いました。