正午前、宮峠の頂上は、32℃でした。
全国的に記録的な猛暑になっていますが、高山も例外でなく、標高800メートちかくある峠の上でさえ、真夏日になっていました。
6月になったばかりです。
まあ、おかしいといえばおかしすぎる天気でして、北海道のある箇所で、全国一番高い気温を記録したとかで、38℃近くでしたが、それは、平均気温の、20℃上だということでした。
平均気温を、20℃越す、っていう世界ですから・・・。
面白いのは、同じ北海道でも、東の方、釧路は18℃くらいでした。
こちらは平均的です。
その差、20℃です。
それでも高山は、陽が沈んでくると一気に涼しくなります。
盆地で高地の特徴ですが、まだまだ過ごしやすい気候であることは違いありません。
それで、夕方、走りに行きました。
中山競技場は、明日から雨降りになることもあるのかもしれませんが、中学・高校生で賑わっていました。
遠征してきた高校生のチームも使用していました。
いつもより多く、グランドが溢れるほどの熱気を帯びていました。
そんななか、高校の、たぶん中距離のエースだと思える選手が走っていました。
身長も高く、がっしりした体格で、ほれぼれするようなランニングフォームで走っています。
長いスライドで、蹴り上げた身体がグングンと前に進んでいきます。
それでいて、頭はまったく上下動がありません。
コースの一番内側を、ただひとりひたすらに走っていきます。
その美しいこと。
私は外周をゆっくりと走りながら、見とれていました。
中学時代陸上部でしたから、良い走りというのは分かるんです・・・哀しいことに。
ただし今日は競技場がとても賑わっていて、特に、中学生が練習しながら、時に、戯れています。
いますからね、遊んでいる部員が、私も中学時代そうでした。
そんな部員がコースの中に入ってこなければいいけどな、と心配しながら、見ていたのです。
もし、接触したなら大変なことになります。
本格的な競技場で練習できるのは素晴らしいことです。
テンションも上がってくるでしょう。
でも、自分たちだけでないわけですから、どう振り分けて練習させるか、という課題が多いと思います。
もちろん、中学の部活を指導している先生方はよく分かっていると思います。
ですけれど、これほど多いと、指導も行き届かなくなってくることもあるかと思い、心配で見ていました。
機会均等、大切なことです。
ですけれど、才能を伸ばしてやるのも、まわりの配慮が大いに必要になると思いました。