戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

ふくいん

2012年12月04日 | 想うこと

日曜日、私的な家族サービスとして、イオンへ子供たちを連れて行きました。

もちろん、妻同伴で。

切ない感がなきにしもあらずですが、イオンはそれなりに楽しめます。

願わくは、楽器屋さんがもう少し広ければ良いのですが、子供たちは、特に娘は満足していたようです。

そこで、私は、息子と一緒に、『エヴァンゲリオン:Q』 を観ました。

Q、は、急・・・序破急の急なの・・・?

それならば、最終編なのですね、と観にいったわけなのですが、まだまだ続くようです。

エヴァは、テレビシリーズから、前回の映画三作すべて観ています。

ガンダムシリーズと並んで、オタクオヤジとしては、オーソリティーになれるだろうと自負しています。

その前に・・・

日曜日、PM2:30からの回は、7割方お客さんで賑わっていました。

だいたい、ワーナーマイケルのロビーが、開場30分前までガラガラだったのに、段々人が混んできて、ジュース売り場に列ができ、混み合ってきたのです。

老若男女で・・・。

私のような年配の男性から、それがけっこう多いので驚いたのですが、若い女性のグループ、子供たち、で賑わいました。

一般的なオタク系ばかりではないのです。

上映が終わったとき、後の席に座っていた女性3人組は、「カオル君って、○○だったんだー」 と感心しながら話していたように、カオル君は相変わらず人気が高いようでした。

私としては、彼の存在が一番作品をややこしくしていると思うのですが・・・。

それほど注目度が高い作品ですが・・・たぶん、鑑賞しにきていた人たちの期待を、肩透かしした結果になったのではないでしょうか。

といって、それは失敗作だというわけではないのです。

不思議なことに、エンドロールが終わるまで、大勢いた観客は誰も立ち上がりませんでした。

タイトル曲を聴き入っていたという感じもありますが、その雰囲気は、宗教のイベントに似ている感じもありました。

それでも、一番最初に立ち上がった観客の青年が、「なんだかな~、といった感じ」 と呟きました。

たぶん、それが一番的確に表した感想だと思います。

といって、失望したわけではありません。

私もそうです。

私が一番不思議に思ったのは、登場人物が少なすぎるということです。

たとえエキストラでも、アニメでありますが、人が居るとドラマが起きます。

厚みが増すのです。

今回の映画は、少なすぎて、すかすかな感じがあったのです。

それはオヤジである私だけの感想かもしれませんが・・・。

それでも、分かったことがいくつかあります。

ゼーレとは、いかなる存在であったのか、理解できました。

たぶん・・・。

綾波レイとは・・・しっかり説明してありました。

そうであろう。

ですが、あれだけ破壊したあとに、どうまとまっていくのでしょう。

そもそも希望とは、人類の再生とは、人が居なくて成り立つものなのでしょうか・・・?

そんなことを心配する私は・・・ガンダムファースト世代です。

 

 

 


なぞのぱきぱきまん

2012年12月04日 | 想うこと

以前所属していた劇団で、若手だけでオリジナル作品を作ろう、という話が出たときのことですが・・・

カレが、作品を作っている、と言いました。

書いているとは言わなかったような気がしますが・・・

そのなかで、私の役も考えてくれていて、「あんたは、謎のパキパキマンだ」 と言いました。

物語の筋も聞いたような気がしますが、まったく覚えていません。

ですが、私の役の名が、『謎のパキパキマン』、というのだけは忘れられませんでした。

聞かされたとき、内心、「このやろう~」と思ったからです。

なぜ、パキパキマンというのかというと、私はそのころ、若かったですが、屈伸をするたび、関節が鳴っていました。

それこそ、膝を曲げるたびに、パキ、パキ、いっていたのです。

カレはそれを見ていて、というか、聞いていて、思いついたのでしょう。

まったく、いらんことを強調して、と呆れもしましたが・・・

よく観察しているなー、と感心もし、そこに可笑しみを嗅ぎ取った、その感性にちょっとだけ羨ましさも覚えました。

まあ、その後、何一つカレのオリジナル作品を観ることはありませんでしたが、ちょっとしたパフォーマンスだけは、人一倍面白いものでした。

というか、周りのもの誰も真似のできない、可笑しさがありました。

エチュードで、『炎を表現する』、という課題をしたとき、カレの炎があまりにも可笑しすぎて、観たものみんなが腹を抱えて笑いました。

それを言葉で表現することができないのが残念ですが、むちゃくちゃ可笑しかったのです。

笑いすぎてお腹が痛くなったほどです。

もっとも、うけるために行われるエチュードであるはずもなく、観るものを笑わせる必要はないのです。

行った本人もごく真面目にこなしただけなのですが、結果、誰もなしえない爆笑を得ることができました。

・・・そういう人でした。

もう二十年以上前の話なんですが、未だハッキリと思い出せるのです。

・・・

つい先ほど、業者さんの忘年会で、どこからともなく、「いい人ほど早く逝ってしまうなー」 という話が聞こえてきました。

カレのことを話題にしたものではないのですが、耳に残ってしまいました。

「憎まれっ子世に憚る」

そんな世の中です。

でも、もうちょっと色々見てみようかな、と思ったりします。