普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

憲法改正反対の方へ

2019-05-11 11:52:54 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。 
【1.なかにし礼さんの考えに就いてどう思いますか?】
 5月3日の読売新聞で憲法に関する世論調査の結果を発表していましたが、その新聞で「安倍改憲に勝つ」と言う全面広告が出ていました。それを見て私が属している読書会で同じように安倍さんを標的にした「なかにし礼さん」の「生きるということ」の読後感を書いたことを思い出しました。
読後感のようなものは普通は内容の概略を書き最後に感想を書くのですが、内容が余りにも偏っているのでつい個々の内容に就いて反論を書いてしまいました。
「生きるということ」の読後感     
 作者のなかにし礼が一番言いたいのは「憲法破壊、そして軍国主義の復権へ、安倍政権の歴史観を解読する」欄の記述。(括弧内は彼の主張に対する私の反論)
・戦後最初の総理の幣原首相は「戦争放棄」と言う天皇陛下と日本人を喜ばせた新憲法を創った。(昭和天皇陛下は回想録で新憲法に賛成と書かれたが、有名な閣僚の涙の憲法批准の署名。GHQからの原案を元に一晩で最終案を作るよう要求された吉田外相の腹心の白洲の手記「『今に見ていろ』ト云フ気持抑え切レスヒソカニ涙ス」(紹介文のまま)。重苦しい雰囲気の新憲法採決の議会で、共産党の野坂参三の「これでは国が護れない」との反対演説)。
 日本国憲法を改正しようとする現安倍政権の狙いは何か。解釈改憲で憲法を骨抜き。(途方もない安倍さんの批判、紙面が勿体ないので途中省略)安倍は長州の軍国主義者の歴史を護ることが自分の使命と考えているのではないか。(言いたい放題と言うのはこのことで論外。安倍さんの今の動きは、憲法では自衛隊を認めろと言う意見だけ、戦争放棄の新憲法では国が護れないと佐藤栄作さんが決断をした日米同盟という名の米国の軍事保護国化した日本として、9条の国として北方領土問題、裁定を無視して南方の領土の拡張する中国、拉致問題などなど難しい問題に取り組むだけで精一杯。もし9条の前提の「世界の国が「実際に」公正と信義を重んじている」のなら日米同盟も自衛隊も要らない。)
・朝日新聞記者との対談記事で見る作者の憲法の見方
 自民党が憲法改正と言っているが国会議員が率先して護らねばならない憲法を彼らが改正と言うのは筋違いだ。(議員が憲法を護るのは当然だが、憲法が現状にそぐわなければ改憲をするのも議員の責任)。現在でも天皇陛下は憲法の価値を語られている。(憲法問題が議論されている現在、そのような天皇陛下のご発言は明らかに政治的発言。勿論そのような報道を見たことがない)。天皇陛下を無視する天皇制などあり得ない。(象徴の天皇陛下は憲法の是非や政治のことに絶対にお口にされない。陛下のお気持ちを無視するか否か以前の問題)。
 私の結論。もしこの本を読むのなら、作者の主張に都合の悪いところには触れないで自説を展開する前記の欄以外に絞った方が良いと思う。
追記:上皇様のお口癖は「平和の日本」と「憲法に規定された天皇としてのお役割」。これがどうして作者の言う「憲法の価値」の話に変わるのですかね?
【2.私の「護憲論の憲法学者への質問」に就いてどう思いますか?】
【前文】
  日本国民は、(一部省略)恒久の平和を念願し平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、これらの安全と生存を保持しようと決意した。
【第9条】
 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
[前文と9条の関係]
・普通の文章の読み方ですと前文の前提や考え方があって第9条があると思うのですが、前文と9条は全く独立したものですか?
・独立したものとすれば、その理由は?
・関係があるとすれば、同じ敗戦国のドイツとは違って日本の周辺国で日本では中国領と認めている台湾以外に公正と信義を信頼できる国は何処にありますか?
・諸国民の公正と有りますが、平和日本の唯一の頼りの国連では全体的な決議に対する拒否権常連の米国、ロシヤー、中国。それが公正と言えますか?
・安全と生存を保持とありますが、現実に北朝鮮に拉致された日本人は正に安全と生存を侵されていますが、憲法学者の人たちはどうすれば良いと思いますか?
「9条で言う正義の定義」
 9条に正義と秩序を基調とする平和と有りますが、日本、中国、ロシヤにはそれぞれの正義があり核開発を進める北朝鮮にもそれなりの正義があり、広辞苑によれば「正義には多くの解釈があり、民主主義、マルクス主義でも違う定義がある」と書いています。日本は日本なりの正義の定義で大戦に突入しました。
・その意味でも正義の言葉を使うのなら先ず正義の定義をしておくべきと思いますが?
・某国が自国の信じる正義のため日本を攻めて来ても交戦権を放棄して直ぐに手を挙げて降参しますか?
「世界が平和が前提の9条」
 ネットでは前文と9条と合わせて読み解いて世界が平和だから日本も軍備も要らないと皮肉まじりに言う人もいます。然し実情は違います。不可侵条約を破った国もいます。平和条約を結んでもあわやあれば領土を拡大しようとする国もあります。スイスのように永世中立国を宣言する国もありますが、周辺国が普通の平和を愛する国に囲まれているスイスだから出来ることです。
・日本が囲まれている上記のような実情に対して憲法学者はどう思いますか?
 日本は米国と片務的な日米同盟を結んで居ます。私のような戦前・戦中派から見れば、日本は米国の軍事保護国です。だから日本は米国の言うとうりにするしかありません。しかも大きな問題はもし米国が日本のため血を流して戦うのに、日本は憲法のために傍観出来るでしょうか。そんな馬鹿なことを米国がするでしょうか。
・それで憲法学者は日本が日米同盟を結ぶなど憲法違反だと言って来ましたか?
「片言の日本国憲法」
 前文と九条の「日本国民は、」は日本語としては「、」なしで日本国民は--にすべきです。
 前文の「諸国民の公正と信義に信頼し」は石原慎太郎さんが指摘したように「信義を信頼し」であり、九条の「国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久に(これを)放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は(これを)保持しない。国の交戦権は、(これを)認めない」の全ての(これを)を抜くのが普通の日本語と思います。
 なお「これは」には「この他もある」と言う隠喩が有ります。だから「陸海空軍その他の戦力」の「ほかの自衛隊」も憲法違反にならないと言う理論も成り立ちます。(自民党政権がこの理由で自衛隊を創ったのかどうか調べていませんが。)なおネットでは「9条はどうでも解釈ができる拙い文章」の指摘もありました。
 僅か前文と9条だけを見ても日本国民は、の「、」や「これは」など片言の日本語や「正義と秩序」など日本人の発想では出て来ない言葉が出るのは日本憲法にマッカーサー憲法の影響が色濃くでているような気がします。
・日本人なら誰でも指摘出来る片言の日本語の憲法を不磨の大典のようにそのままにしておいて憲法学者として恥ずかしくありませんか?
いずれにしても最近の北朝鮮の暴発、米国のトランブさんの発言のふれ、韓国、中国、ロシアのおかしな動き、それに振りこれに回される安倍内閣、拉致問題さえトランプさん頼みなど憲法の理想と現実の大きな落差。どう考えても前文、9条に無理が有る様な気がしてならないのですが、学者の方はどう思われますか?
【3.私は憲法改正反対の方はムード派と思いますがそれで良いのでしょうか?】 
 私は上のようなことを書いた反省で、図書館で憲法に関する本を調べて見ました。判ったのは改憲派の人達は憲法の問題点を論理的に指摘しているのに対し、護憲派の人は最初に書いたなかにし礼さんのように情緒的な書き方をしている人か殆ど大半でした。
護憲派の人は私が2.で質問をした様な個所に対する回答をすべきです。それで良ければ良しとし、直せる所は直して、世界に恥じない憲法にすべきです。そんなことをすれば改憲派の術中に入る、安倍さんの居るはあいだ出来ないなど私の言う情緒な理由で反対。肝心の憲法学者は相変わらずだんまり。そして片言の憲法、現実無視の恥ずかしいこの憲法がこのまま残ることに成るのでしょう

【4,今の憲法のため日本がどれだか犠牲を払い、戦前、戦中派から見れば日本が事実上戦争に参加しているのを知らないのですか?】 総理になった佐藤栄作さんが九条に関連して首相の時大英断をしました。日米同盟の締結です。九条のため軍備を持てないので国防を総て米国に頼ることを決めたのです。戦前・戦後を知る私から言えば日本はいざと言うときはお願いするしかない米国の「軍事保護国」になったのです。
 米国の軍事保護国になった日本は何か事あるたびに米国の意向を忖度するしか有りませんでした。米国から見放されたら9条のお蔭で無防備になるからです。
・イラク紛争のとき米国から「Show the flag」と言われた小泉さんはに地域の人達の給水をする自衛隊を派遣しました。戦中の経験のある私から見れば、そしてイラクの反対勢力の立場から言えば九条違反の戦争に加担したのです。そして今イラク文書の多くの戦闘の字の存在が問題になっています。護憲派の言う「九条があるから今まで平和だった」と言うのは国内だけ通用する言葉です。戦時中の経験のある私から見れば特に飛行機で米軍の兵士や武器を輸送すると言うのは明らかな戦闘行為です。好運が重なって死者も障害者もでなかっだけです。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の元となつた企業の力を恐れた米国は日本と年次改革要望書を相互に取り交わすことで日本の企業の力を弱めることを計画しました。だから現実は要望書は日本へだけの一方通行。
小泉さんは米国の意向を忖度して今まで日本を支えてきた「従来の企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動」から「企業や従業員は株主のもの、チームワークより成果主義」の考えを持ち込みました。 そして現状を見るように米国の政策は大成功。企業倫理を忘れた数々の不祥事件の続発、虎の子の技術の流出、コストとしか見られない非正規社員の増大、貧富の格差増大、貧困者対策のための費用増大、企業倫理を忘れた企業内不祥事の続発などなど、日本の経済力も大きく落ちました。資源がない小さな国か逆に資源もあり国も大きい真似をしたら負けることは判りきっています。日本にとって拙いことに中国が世界第二位の経済力を持つまでに台頭と日本との格差の増大です。今となってはかっての小泉さんが拉致された何人かを連れ帰った時のように、中国と大差のつた経済力は使えません。北朝鮮もそれを見越して日本は蚊帳の外だと軽蔑しています。
「改めて憲法の前文を見る」
 前文の「諸国民の公正と信義に信頼」諸国民の代表で日本が唯一の頼りの国連は重要事項の決定に米国、ロシヤ、中国などの拒否権で止まってしまう。それで国連が公正と思いますか。
「諸国民の公正と信義に信頼」はEUの国なら何とか通じますが、日本周辺のロシヤ、北朝鮮、韓国、中国、台湾の内日本が信頼できる国はどの国ですか。
 安倍政権は憲法改正に熱心ですが、外交的配慮で上記の国のことが言えず、いきなり九条改正だけ言うので話が通じません。野党もそれが判っていて憲法改正反対ぱかり。それに対して何故か思考停止の憲法学者と護憲論者。平和憲法の空気にどっぷりとは嵌まったままの日本。
 今も安倍さんは拉致被害者救出に何もできずにトランプさん頼り。日本人としては恥ずかしい光景。一部の人が言うように九条は日本は誇りと言いますが、最近では被害者の家族が米国の有力者にお願いに行っています。私は恥ずかしいと思うのですが。
 安倍さんは最近「無条件で北朝鮮と会談したい」と言ってますが後は北朝鮮がその気になるのを待つだけ。
 世界で唯一の被爆国の日本は核爆弾禁止条約の批准もできずにいます。理由はもちろん日本が頼りにしている米国への遠慮。
 護憲論者の人達はこのような事実を無視して改憲猛反対。そして欠陥だらけの現憲法はまたいずれお蔵入り。護憲派が目の仇にする安倍さんがいなくても改憲反対。そしてどの政権も中国、ロシヤが北朝鮮がどのように動こうと綱渡りの日本。
 これでも護憲ですか?
「日本として一番反省すべきは空気に流されて無謀にも米国に宣戦布告したこと」
 最近の女性学者の指摘では当時の国民総生産、大砲・砲弾・工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油のの生産量は日本の数百倍。
 それを無視してハルノートに反発して敗戦必至の戦前布告をした日本。
 然しその前にも日本が戦争を思いとどまる機会があったのです。1931年のリットン報告です。当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。
 そのとき日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言ういけいけどんどんの「空気」でした。そのとき使われた言葉が「大東亜共栄圏」「八紘一宇」。原発事故で使われた言葉「原子力安全神話」と「原子力村」で原発の専門家を排除した「原発裁判事故の調査がされていないと言われる]政府・国会調査団の報告。
 その後「 空気に流される日本」に関して次のような次のような資料を見つけました。
 「何故必敗の戦争を始めたのか、陸軍エリート将校の反省会議」の文春新書です。括弧内は私の意見です。
・(宣戦布告直前の)作戦会議で担当の私がたった独りて「鉄がない」言えなかった。(会議はそのような空気では無かった。)
・軍事課長の大佐がこんなことでは戦争が出来ないの言ったら第一線に飛ばされた。(軍事会議では初めから結論ありき?)
・戦備課長が国力の判断をして、「これはえらいことになるぞ、(戦争を始めたら)国が半分になるかもと言ったが、最終の決断は統帥部のやることだと言い、まだ国力があるのかもと言った。(戦備課長の言い訳、責任転化、空気への迎合、希望的観測)
 詰まり戦いの専門家でさえ「空気に流されて」判断を誤ったのです。
「それなのに9条信仰の空気にどっぷり嵌まった憲法論議」
 今回の憲法改正問題でも9条→平和・自衛隊→戦争の空気にどつぷりとはまって現状を見ない人達。私が書いた様な片言の憲法の用語さえ直せない日本。平和憲法のため自衛隊をイラクに派遣した日本。同じ敗戦国のドイツは派遣拒否。
 憲法改正、反対の人も皆空気に流されずに憲法問題に取り組んで貰いたいものです。

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