普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

年金問題と毎日放送とNHK

2007-12-24 10:21:15 | 情報、マスコミ

[毎日放送]
 土曜日の夕食後うたた寝をしていたときテレビから聞き覚えのある「みのもんた」さんの声が入ってきた。
 テレビの番組を見ると「みのもんたVS国会議員ずばッとコロシアムIV」だ。
 内容は同番組の紹介によると、
 「背水の福田内閣発足!一触即発のねじれ国会!」過去3回、現役国会議員を相手に大激論を繰り広げたみのもんたが、またまた、与野党国会議員軍団と真剣勝負!!一年を振り返り、今聞きたい質問をぶつける!」 (以下省略)
総合司会:みのもんた
発言者:現役国会議員20人ぐらい
ゲスト:江守徹、小倉優子、岩見隆夫、東国原英夫
と書いてある。

 私が眼を覚ましたときの丁度年金問題が取り上げられていた。
 みのさんがグリーンピアその他に使った6兆に登る年金流用問題でそれを放置した政府の責任について何時もの調子で攻撃していた。
 さらに、年金流用問題で、事務費などに流用に対して自民党のYES、民主党のNOの真っ二つに別れた状況を指さしてみのさんは言う、「皆さん、これを良く見て次の選挙に参考にするんですよ。」
 あからさまな政府、自民党攻撃、民主党の応援だ。

 6兆の年金流用問題について、
・大きな官僚組織に政権与党から短期間トップに座っても実質的な官僚の管理は出来ないこと。
・当時は特別会計については与党、野党ともの完全にノータッチだったこと。
・さらには、グリーンピア建設は当時の観光による地域再生の声に乗った物だったこと
・汚職などの刑事罰以外に、年金流用などの背任行為などに責任を問われない制度に胡座をかいた官僚
・事務費への年金流用を禁止した時の事務処理についての経費を苦しい国家予算からどう捻りだすかなどの議論もなし。
など基本的な問題についての論議は全くなし。

 それに加えて、自民、民主各約10人の議員を揃えたためと、選挙直前?のために、党利党略丸出しの議論ばかりで、他の同種番組のように、個人的に出演する議員からポロリと出る本音などまるでなし
 唯一の聞かせたのは、名古屋弁まるだしの河村たかしさんが、議会で議決するときは、(党議拘束)に関わらず、自分の意志で投票するのだと言った位だ。

 みのさんは、事務費への年金流用が、またさら大きな問題になると言わんばかりの発言を一人で喋り続ける
 まさに田原総一郎さん顔負けの熱演だ。
 これでは年金問題の基本的なことは何も解決のヒントさえならない。
 このような番組の運営の仕方で何故自民党から抗議の退場者が出なかったのか不思議だ。

 私はしばらく辛抱して見ていたがとうとう呆れて同じ時間に同種の番組を放映していたNHKにチャンネルを廻した。

 この番組で唯一つ私の印象に残ったのは、私が見ていた間に一言も発言の機会もなくて憮然とした岩見隆夫さんの表情だった。
 割と公平で的確な評論をする彼が自由、民主の間に立って議論をコントロールする役割だったと思うのだが。

 みのさんは彼を無視して完全に民主党側に立っていた
 明らかに公共放送にあってはならない不公平な報道だ。
 然し、私はみのもんたさんを批判する気持ちはまったくない。
 唯一つ毎日放送に言えるのは、彼はこのような番組では完全やミス・キャストであることと、国会の論戦をテレビで再現しても何も得ることはないと言うことだ。

[NHK]
 NHKは同じ時間に「日本の、これから「どうなってしまうの?わたしの年金」」と言うタイトルで、連合会長の高木剛さん、経済同友会の門脇英晴さん、一橋大学教授の高山憲之さん、経済ジャーナリストの荻原博子さんのゲスト陣と多数の民間人の討論番組を放映していた。
 その番組紹介に従うと 国民の年金に対する不信と不安が高まっている。こうした中、新しい年金制度についての議論も始まっており、財源として消費税をあてる考えが浮上している。どうすれば年金への信頼を取り戻せるのか? 「年金にひと言言いたい!」市民と有識者がスタジオに集結、徹底討論していた。

 民間の人達の発言の中では私の考えと同じもの違うものが色々出てきたが、そのいずれもが、普通の人達の自分自身の経験とそれに基づく考え方が率直に述べられていたのでその多くは傾聴に値するものばかりだったし、ゲストの割合に公平な意見も大変参考になった。

 NHKのこの種の番組を聞いた後少しばかりの欲求不満が残るのが普通だったが、「みのもんた」さんの余りにも灰汁が強過ぎる番組を見た後で一種の清涼感さえ感じられた。

 その内容は省略するが印象に残った発言を列記する。
・高福祉、高負担は受け入れるべきだ。

・年金の資金としての消費税値上げで、低所得者への打撃を言うが、食料品など日常の暮らしに、直結するものは現行を維持し、その他の生活の直結しない贅沢品などに高い税率を掛けられることを知るべきだ。
(政府や自民税調も、消費税値上げの論議の際にその大まかの掛け方を国民に知らせて置かねば、消費税値上げ反対の世論が定着してしまう。)

・今の年金や社会福祉体制の崩壊寸前のいま、米国流の自己責任にすべきだと言うが、同国での、医療格差や社会格差の状態をもっと知るべきだ。

・自己責任も一理あるが、日本古来の互いに助け合え伝統を活かすべきだ。これがない米国の社会生活に及ぼしている問題についても日本の国情にあっていないと思う。

・年金の破綻の原因となっている不払いの問題解決のためには、中小企業の経営改善をさせ、それに伴う契約やパートの正社員化による給与の増額消費の拡大経営の改善。そしてそれが国家の収入の改善に繋がり、社会福祉への資金の増加に繋がることも考えるべきだ。

・年金破綻の原因の一つの少子化をもう避けられないように言うが、これに対して日本はもっと本腰を入れて取り組むべきだ。

[私の意見]
 NHKで取り上げられた意見については政治家は勿論、国民ももっと良く考えるべきだと思う。
 私はそれに加えて、持論である
・日本は市場経済の恩恵を受けていること。
・中国やインドなどの膨大な人口と低所得の国の競争力の強化→相対的な日本の競争力の減少→経費削減→給料の安いパート、契約労働者の増員→日本の平均給与の低下(日本の貧困化)→国内消費の低下→輸出の増加→日本の競争力の強化→の悪循環を如何に断ち切り処理するか。
 当面考えられる対策は日本得意の技術力や管理能力の向上→学校や企業の教育の強化くらいしかない。

 そして中国の給与レベルの向上→競争力の低下と日本の給与レベルの低下→競争力の向上がバランスするまでの日本の貧困化とそれに伴う考え方(哲学)を研究して置く必要があると思う。
 日本に比べて同じ経済構造を持つ韓国が中国の影響をまともに受けて、大学のトップ5%しか、官公庁や大企業にはいれないこと、20歳台の非正規社員の平均給与が10万円そこそこなど日本の行く先を示しているような気がしてならない。

 いずれにしても、皆さん、毎日放送とNHKの放送のどちらが、年金問題解決に役立つと思われますか。
 みのもんたさんが恐らく考えているのかも知れない、政権交代し民主党政権になるだけで年金問題が解決出来ると思いますか。

参照:
  カテゴリー → ジャーナリズム

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