「川柳くろがね」２０１８年７月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「笑顔見せ心貧しくならぬよう」 平田 照子
ひまわりの笑顔を思った。いつも笑顔でしやんとしていれば、心豊かに過ごせますね。
「天を突く王の夢見る杉の苗」 岡田 洋
唱歌♪お山の杉の子は大好きだ。父親が戦死した子どもを励ます歌だとか。見守る目の温かさがいい。
「ちょうどいい風を見つけたこいのぽり」 坂本美代子
強くても弱くてもいけない。ちょうどいいことが大切。いい風に乗って転寝をしているこいのぽり。
「本当の人生開く退職後」 松本 利子
映画「終わった人」が話題だが定年は本当の人生の始まりだと利子さん。さあ、思いのままに生きよう。
「リュック置き湿布貼り合う山帰り」 八木 幹子
きっとご夫婦。達成感の中で労わり合う姿。次はどこに登ろうか？夢は果てしなく続く。ビールで乾杯。
音叉 （前月号より）
中村 鈴女 推薦
平等に育てた子等の出来不出来 田中 和正
知恵袋満杯にする聞き上手 松井 昌子
線香は要らぬ漕だと亡父の声 小田ノリ子
夜ふかしも寝ぽうも愛す姥ざかり 的場しすえ
正論にしてはどこかがきな臭い 坂本 喜文
古野 つとむ 推薦
雨垂れに自然讃歌歌を聴いている 吉丸 玲子
外面が厄介提げて帰宅する 廣永 雅彦
妥協少しまぜて明日へ生き伸びる 林田 律子
動かねば歩はいつまでも歩のまんま 吉富 廣
逃げるのが俺より早い影法師 坂本 喜文
山崎 蘭草 推薦
二人していても他人のすきま風 高田 弥栄
瓢箪からひょいと出た手が温かい 有松 市子
父の日の話題は母の事ばかリ 金子 満男
羽ばたいて行った一本締目の音 水谷そう美
敵に花持たせた今日は独り飲む 陣内いっこう
松村 華菜 推薦
一枚のレシートにある蟠り 中村 鈴女
返納をまだ迷ってる田舎道 安川 聖
肩書きが抜けて男のずれた骨 中村トシヱ
動かねば歩はいつまでも歩のまんま 吉富 廣
夜ふかしも寝ぼうも愛す姥ざかり 場しすう
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前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「笑顔見せ心貧しくならぬよう」 平田 照子
ひまわりの笑顔を思った。いつも笑顔でしやんとしていれば、心豊かに過ごせますね。
「天を突く王の夢見る杉の苗」 岡田 洋
唱歌♪お山の杉の子は大好きだ。父親が戦死した子どもを励ます歌だとか。見守る目の温かさがいい。
「ちょうどいい風を見つけたこいのぽり」 坂本美代子
強くても弱くてもいけない。ちょうどいいことが大切。いい風に乗って転寝をしているこいのぽり。
「本当の人生開く退職後」 松本 利子
映画「終わった人」が話題だが定年は本当の人生の始まりだと利子さん。さあ、思いのままに生きよう。
「リュック置き湿布貼り合う山帰り」 八木 幹子
きっとご夫婦。達成感の中で労わり合う姿。次はどこに登ろうか？夢は果てしなく続く。ビールで乾杯。
音叉 （前月号より）
中村 鈴女 推薦
平等に育てた子等の出来不出来 田中 和正
知恵袋満杯にする聞き上手 松井 昌子
線香は要らぬ漕だと亡父の声 小田ノリ子
夜ふかしも寝ぽうも愛す姥ざかり 的場しすえ
正論にしてはどこかがきな臭い 坂本 喜文
古野 つとむ 推薦
雨垂れに自然讃歌歌を聴いている 吉丸 玲子
外面が厄介提げて帰宅する 廣永 雅彦
妥協少しまぜて明日へ生き伸びる 林田 律子
動かねば歩はいつまでも歩のまんま 吉富 廣
逃げるのが俺より早い影法師 坂本 喜文
山崎 蘭草 推薦
二人していても他人のすきま風 高田 弥栄
瓢箪からひょいと出た手が温かい 有松 市子
父の日の話題は母の事ばかリ 金子 満男
羽ばたいて行った一本締目の音 水谷そう美
敵に花持たせた今日は独り飲む 陣内いっこう
松村 華菜 推薦
一枚のレシートにある蟠り 中村 鈴女
返納をまだ迷ってる田舎道 安川 聖
肩書きが抜けて男のずれた骨 中村トシヱ
動かねば歩はいつまでも歩のまんま 吉富 廣
夜ふかしも寝ぼうも愛す姥ざかり 場しすう
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