普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

前月号鑑賞「明るい世願うこけしの目がきれい」

2018-06-16 15:23:00 | 川柳
川柳くろがね」2018年6月号より
「明るい世願うこけしの目がきれい」  吉富 安子
 こけしの目。平坦な顔面に印象の薄い切れ長の目。仏像の目に似ていないだろうか。作者の感性に脱帽。

「赤い糸あなた何本握ってた」
     寿崎おとみ
笑える句だ。そんなの1本に決まってるじゃん!と言いたいのだが、そうでもなかったのが夫。

「どの家も花がやさしく包む春」    山内まどか
 庭の手入れの行き届いた住宅地でしょうか。入来麓も春は輝きます。花が包むという表現が素敵です。

「生きている証のように介護され」   亀谷 卓二
 悲しいけれど真実だ。介護されるのは生きているから。迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱい。

「今まさに宝の時を刻んでる」     松本 利子
 そうですよね。生きている一瞬一瞬が宝の時。嬉しい時も、そうでない時も、大切な一瞬。

句碑まつり誌上大会
 投句者155名(九州の福岡県外41名、その他34名)
課題 「 碑 」   西岡 南風 選
秀Ⅰ 先人の智恵が碑文の中で生き  島根 竹治 ちかし
秀Ⅱ ここまでは津波が来た碑が救う  福岡 有松 市子
秀Ⅲ こころの碑抱いて家業の灯をつなぐ 福岡 戸次 柳親
佳1 子の顔も見れす戦地へ父の墓碑   愛知 橋本 律雄
佳2 碑は裏の話をしたがらぬ      福岡 古谷 龍太郎
佳3 自画自賛しているだけの碑の寒さ  愛知 森本 恵子
佳4 風雪に銘さえ読めぬ一里塚     福岡 安川 聖
佳5 防人の望郷刻む島の句碑      福岡 山木 良泰
課題 「建てる」   永石 珠子 選
秀Ⅰ 再建の槌音天に地に響く      福岡 坂本 喜文
秀Ⅱ 再建の城に誇りを積み上げる    熊本 黒川 孤遊
秀Ⅲ シェルターを建て独りだけ生き残る 鹿児島 石神 紅雀
佳1 まだ人はバベルの塔を建てたがり  福岡 もり ともみち
佳2 会長二人功績残す句碑建てる    長崎 佐伯 さくら
佳3 リフォームをし寝たきりの母を看る 北海道 桶川 聖柳
佳4 増築へバリアフリーの父母の部屋  長崎 富永 煕子
佳5 親と子のローンで繋ぐ一戸建    福岡 安川 聖
課題 「誇 る」   安部 征二 選
秀Ⅰ 新聞の我が名拡大コピーする    熊本 安永 理石
秀Ⅱ 誇るものないが素直な子がふたり  熊本 徳永 勝馬
秀Ⅲ 誇らしげ一人で行ける通学路    福岡 杉 ちづ子
佳1 9条が国是となっている誇り    福岡 坂本 喜文
佳2 プライドはみんな捨てたという羅漢 佐賀 真島 清弘
佳3 ドヤ顔に努力の潜む逆上がリ    福岡 安川 聖
佳4 生き甲斐はまだ現役である誇り   福岡 弘津 明子
佳5 誇るものひとつ笑顔の妻である   福岡 古谷 龍太郎
課題 「恩 人」   石神 紅雀 選
秀Ⅰ あの時の水一杯に今日がある    福岡 古野 つとむ
秀Ⅱ 金婚を経て恩人は妻と知る     福岡 青木 ゆたか
秀Ⅲ 生還のベッドで医師の背を拝む   福岡 植村 克志         
佳1 名も知らぬ人から受けた血で生さる 福井 貝川 勉
佳2 名も告げぬ善意を探す投書欄    福岡 大庭 堅司
佳3 当り前のことしただけと名も告げず 福岡 渡邉 桂太
佳4 恩人と言われ魔法をかけられる   宮崎 主税 みずほ
佳5 恩人にされて肩こりひどくなる   静岡 川上 はな
課題 「誉れ」    西村 正紘 選
秀Ⅰ 正直に生きた鏡だ透き通る     沖縄 多良間 典男
秀Ⅱ たかがラーメンされどミシュランの星 福岡 青木 ゆたか
秀Ⅲ 二階級特進名誉だけ残る     長崎 平井 義雄
佳1 向かい風まだ裏切りを知らぬ馬   佐賀 真島 久美子
佳2 正直が老舗ののれん守り継ぐ    福岡 池上 秀美
佳3 古伊万里の皿で目刺しが身をよじる 熊本 黒川 孤遊
佳4 半世紀女系一家に鯉職       群馬 野口 らいら
佳5 確実なバトンタッチを墓誌にみる  茨城 片野 晃一
課題 「きらきら」  平田 朝子 選
秀Ⅰ 縮みだす脳にも夢を鏤める    長崎 平井 義雄
秀Ⅱ 披露宴母にまぶしいものばかり  熊本 安永 理石
秀Ⅲ 魂を洗うキラキラの旋律     鹿児島 石神 紅雀
佳1 五円玉きらきら母へ春財布     福岡 下釜 京
佳2 正座して聞く少年の光る膝     鹿児島 前田 一天
佳3 きらきらに賞味期限は無くて良い  福岡 永井 洋子
佳4 捨てられたビンきらきらの空を抱く 福岡 長井 すみ子
佳5 読み聞かせ輝く子らの目が迫る   能本 徳丸 浩 二
課題 「将 来」  古谷龍太郎 選
秀Ⅰ 助かった命で僕は医師目指す   静岡 川上 はな
秀Ⅱ 逞しくなって来いよと滑走路   福岡 時津 みつこ
秀Ⅲ 消しゴムに子の将来を消させない 福岡 山崎 蘭草
佳1 少年の描く未来図は無限大     福岡 中村 鈴女
佳2 将来を見据えときどき手抜きする 熊本 緒方 正堂
佳3 将来の夢少年は天を指す      佐賀 鞆 雄史
佳4 将来を語る炭火を足している    佐賀 鞆 雄史
佳5 原発を昔話にしてしまう      鹿児島 石神 紅雀
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