わたしは良い羊飼いである。
良い羊飼いかと思っていたら、じつはわたしのほうが羊に飼われていました。
という新約聖書の一節でおなじみの映画。
映画を心の底から愛している人が製作するとこうまで違うのかと思うくらいの完璧な映画。
キャメラワーク、役者の抑えた演技、映像の美しさなどなどハマる人にはハマるだろうけど、説明不足なとこが多く上映時間も長いので早くも上映が終わる劇場が多いのは残念。
プロデューサーが、ジョエル・シルバーとか、ブラッカイマーとかだったら分かりやすいフラッシュバックシーンを多用して
「ああ、あのティーポッドに入っていた補聴器はそういうことね?」
「あの工作員にしては目立ちすぎる指輪が空き缶に入っていたのはそういうことね?」
「冒頭のボトルシップのシーンはあの映像解析のシーンに繋がっているんですね?」
などなど、わ~かりやす~い二時間ちょうどで終わって台詞やトンデモ科学で無理やり観客を納得させるという力技でCMばんばん流して、
「この映画チョー泣ける!!」
「デイモン最高!!」
といったあまり映画館で映画を観ないであろう層にアピールせずに、映画を心の底から愛している観客の為だけにアピールした宣伝担当者の心意気には惚れ惚れした。
商売としては失敗しているかもしれない(おい)けども、間違いなく歴史に残る映画になるのは間違いない! 商売としては失敗してい(しつこい)
「えーと、今のデイモンは何歳だっけ?」
と、混乱してしまうという難点はあるけども何度か観かえすたびに共感できるシーンが多くDVDが発売されようものなら爆発的に売れるのは間違いないと思う。
幼いころに海軍将校だった父が拳銃で自殺をしたというトラウマをもつ青年が難聴の女子と付き合っていて平和に暮らせるかと思いきや、
CIAのメンバーの妹を孕ませてしまったので責任をとって結婚してCIAに深くかかわってしまうことになり、そして結婚し夢にみたマイホームを手に入れるも、
「突然忍び寄る怪しい係長の命令により三年二ヶ月の過酷な一人旅」でスパイ修行をし、
「この悲しみをどうすればいいのか分からなくなり」出張先に難聴だった元カノと同じく難聴のOLに浮気してみたら難聴を装った企業スパイだったということが発覚。
上司に怒られ、一度も顔を見たことがなかった息子とようやく対面するも「三年二ヶ月の過酷な一人旅」をしていたので家庭崩壊。
仕事以外何もできないお父さんは、仕事以外何もできないのでぐんぐん出世するも人間不信になり誰が敵で味方かわからなくなりどんどん深みにはまっていき
ピッグス湾事件の失敗の謎を究明していくと、予想もしていなかった内通者の存在を知ることとなる。
「どうすんの? どうすんの? どうすんのよー? オレ!!」
という話だったはず。
社会人として、仕事をしていてよく不思議に思うのが自分が苦手だったかと思っていた分野が思いのほかうまくいったりして、自分が夢に描いていた人生と明後日の方向に向かってしまうもそこそこうまく立ち回れたりしたことはないでしょうか?
ロドリゲスのプラネット・テラーinグラインド・ハウスのお注射ナースの名言。
「人生において無駄なことは一つもないわ。いつか無駄だと思っていた知識や特技がある時期をきっかけにすべて役に立つ時期が来る」
と、ゾンビ映画に泣かされてしまった俺のようなボンクラにとっては勇気がわいてくる映画だったのだけど、この映画もレビューを書く前に打ち切られてしまいました。
ミュンヘンの脚本を書いた人が脚本を書いただけあって、長いけども深みにある脚本には脱帽。
米ソ冷戦時代の過剰なCIAの暴れっぷりを真っ向から否定するスパイの台詞にすべて集約されているのだろうけど、この脚本家は家族ですら信用できないのでしょうね。
それが家庭崩壊の原因になってるかもしれないけど、芸術家たるもの不幸である権利と義務があるのでしょう。骨太の映画というのはこういうものなのです。
ラストあたりに、拳銃自殺して海軍将校の父の手紙を読んでからの行動は映画史上に残る名シーンだと思う。
フォレスト・ガンプでも似たようなシーンがあったような…、燃えているモノはあまりにもCGぽかったので冷めてしまったのは残念。
監督はこのシーンだけは外せなかったのでしょうね? それは許してほしいと思うのです。
「俺たちは何故こんな安い給料でこんな過酷な仕事をしないと…」
と係長に愚痴られるデイモンは何も答えることができない。
たとえ、家族を犠牲にしても国を守ることに執念を燃えすお父さんが大出世するも同僚以外とCIA以外には家族がいないという不幸に巻きこれるも、
昼間のパパも夜中のパパはちょっと違いすぎるので、帰宅拒否症になりさらに深みにはまってしまう映画。
米ソ冷戦の真相、アメリカの軍需産業との癒着、人民をだまし愛国者法修正案を可決させるという嫌になってきた時代を皮肉る野新作!!
映画館を愛する人たちは必ず観にいってください。この映画を映画館で観なかったとうのは「ブレードランナー」を劇場で観なかったのと同じくらい勿体ないことです。
ぜひとも、劇場へGO!!
良い羊飼いかと思っていたら、じつはわたしのほうが羊に飼われていました。
という新約聖書の一節でおなじみの映画。
映画を心の底から愛している人が製作するとこうまで違うのかと思うくらいの完璧な映画。
キャメラワーク、役者の抑えた演技、映像の美しさなどなどハマる人にはハマるだろうけど、説明不足なとこが多く上映時間も長いので早くも上映が終わる劇場が多いのは残念。
プロデューサーが、ジョエル・シルバーとか、ブラッカイマーとかだったら分かりやすいフラッシュバックシーンを多用して
「ああ、あのティーポッドに入っていた補聴器はそういうことね?」
「あの工作員にしては目立ちすぎる指輪が空き缶に入っていたのはそういうことね?」
「冒頭のボトルシップのシーンはあの映像解析のシーンに繋がっているんですね?」
などなど、わ~かりやす~い二時間ちょうどで終わって台詞やトンデモ科学で無理やり観客を納得させるという力技でCMばんばん流して、
「この映画チョー泣ける!!」
「デイモン最高!!」
といったあまり映画館で映画を観ないであろう層にアピールせずに、映画を心の底から愛している観客の為だけにアピールした宣伝担当者の心意気には惚れ惚れした。
商売としては失敗しているかもしれない(おい)けども、間違いなく歴史に残る映画になるのは間違いない! 商売としては失敗してい(しつこい)
「えーと、今のデイモンは何歳だっけ?」
と、混乱してしまうという難点はあるけども何度か観かえすたびに共感できるシーンが多くDVDが発売されようものなら爆発的に売れるのは間違いないと思う。
幼いころに海軍将校だった父が拳銃で自殺をしたというトラウマをもつ青年が難聴の女子と付き合っていて平和に暮らせるかと思いきや、
CIAのメンバーの妹を孕ませてしまったので責任をとって結婚してCIAに深くかかわってしまうことになり、そして結婚し夢にみたマイホームを手に入れるも、
「突然忍び寄る怪しい係長の命令により三年二ヶ月の過酷な一人旅」でスパイ修行をし、
「この悲しみをどうすればいいのか分からなくなり」出張先に難聴だった元カノと同じく難聴のOLに浮気してみたら難聴を装った企業スパイだったということが発覚。
上司に怒られ、一度も顔を見たことがなかった息子とようやく対面するも「三年二ヶ月の過酷な一人旅」をしていたので家庭崩壊。
仕事以外何もできないお父さんは、仕事以外何もできないのでぐんぐん出世するも人間不信になり誰が敵で味方かわからなくなりどんどん深みにはまっていき
ピッグス湾事件の失敗の謎を究明していくと、予想もしていなかった内通者の存在を知ることとなる。
「どうすんの? どうすんの? どうすんのよー? オレ!!」
という話だったはず。
社会人として、仕事をしていてよく不思議に思うのが自分が苦手だったかと思っていた分野が思いのほかうまくいったりして、自分が夢に描いていた人生と明後日の方向に向かってしまうもそこそこうまく立ち回れたりしたことはないでしょうか?
ロドリゲスのプラネット・テラーinグラインド・ハウスのお注射ナースの名言。
「人生において無駄なことは一つもないわ。いつか無駄だと思っていた知識や特技がある時期をきっかけにすべて役に立つ時期が来る」
と、ゾンビ映画に泣かされてしまった俺のようなボンクラにとっては勇気がわいてくる映画だったのだけど、この映画もレビューを書く前に打ち切られてしまいました。
ミュンヘンの脚本を書いた人が脚本を書いただけあって、長いけども深みにある脚本には脱帽。
米ソ冷戦時代の過剰なCIAの暴れっぷりを真っ向から否定するスパイの台詞にすべて集約されているのだろうけど、この脚本家は家族ですら信用できないのでしょうね。
それが家庭崩壊の原因になってるかもしれないけど、芸術家たるもの不幸である権利と義務があるのでしょう。骨太の映画というのはこういうものなのです。
ラストあたりに、拳銃自殺して海軍将校の父の手紙を読んでからの行動は映画史上に残る名シーンだと思う。
フォレスト・ガンプでも似たようなシーンがあったような…、燃えているモノはあまりにもCGぽかったので冷めてしまったのは残念。
監督はこのシーンだけは外せなかったのでしょうね? それは許してほしいと思うのです。
「俺たちは何故こんな安い給料でこんな過酷な仕事をしないと…」
と係長に愚痴られるデイモンは何も答えることができない。
たとえ、家族を犠牲にしても国を守ることに執念を燃えすお父さんが大出世するも同僚以外とCIA以外には家族がいないという不幸に巻きこれるも、
昼間のパパも夜中のパパはちょっと違いすぎるので、帰宅拒否症になりさらに深みにはまってしまう映画。
米ソ冷戦の真相、アメリカの軍需産業との癒着、人民をだまし愛国者法修正案を可決させるという嫌になってきた時代を皮肉る野新作!!
映画館を愛する人たちは必ず観にいってください。この映画を映画館で観なかったとうのは「ブレードランナー」を劇場で観なかったのと同じくらい勿体ないことです。
ぜひとも、劇場へGO!!