予告編を見ると、「グリーンマイルみたいな映画なのかな?」と思いきや
終盤あたりで「ホステル」になるとは思いませんでした。
死刑囚ジャンル映画というのは、本当はいい人だったもしくは犯罪を犯したのには理由があったとかで何か感情移入できる要素が必要なのかもしれないのだが、この映画は感情移入はできなかった。
サルバドールが「お前がやっていることは所詮おぼっちゃんの革命ごっこだ!」と言われるシーンがあるのだけど、本当にそうですよ?
何不自由なく生活していた某大学の新入生が、チームカラーが赤い過激な人たちの仲間に入ってしまって過激な人たちの活動資金を調達するために銀行強盗をするシーンはあまりにも呑気なので途中ちょっと寝た。
銀行強盗をやるのに、覆面もしなくて素顔で侵入するわ、手袋をはめていないわ、綿密な計画もせずに銀行に行ったら銀行が閉まっていたとか…。それぐらい事前に調べておけよ?
この退屈さは何よ?と思って調べてみると監督はドキュメンタリー作家だそうな。
俺がドキュメンタリー作家が嫌いな理由に一つに「現実にあったことをそのまま映像にすれば面白い」と勘違いしているとこが嫌いなのです。
「森達也の夜の映画学校」という書籍をたまに読み返すのですが、このドキュメンタリー作家の対談は読むたびにイラっとします。ドキュメンタリー作家の他人の不幸で飯を食っているという悪趣味なとこがね。
「こんな不幸な事件がありました」と伝えたいのはわかるけど、「ドキュメンタリー」と「フィックション」というのは別物ということに気づいていないんでしょうね。
サルバドールが捕まるまでのシーンが退屈なのはその当時に流行していたヒットナンバーをかければ観客が泣くだろうという浅い演出のせいもあるでしょう。
「天国の扉」をかけても…、ここで字幕で歌詞を流すと版権問題で莫大なお金をとられてしまうという大人の事情があるのだろうけど、だったら最初からやらないほうがよかったのでは?
サルバドールを嫌っている看守がサルバドールに心を開くシーンも適当すぎ。台詞だけで説明するのは演出ではなく再現フィルムだと思う。
この映画の良かったとこは、サルバドールの死刑が確定してからのシーンです。
それからのシーンは監督が違う人にバトンタッチしたのではないの?と思うくらい演出ががらりと変わっていました。ひょっとしたら、助監督が凄い優秀な人だったりして。
終盤のシーンは、痛いというか、気持ち悪いというか、ブルーになるのは間違いないですが!前半の退屈さを我慢できれば良い映画かと。
最近、映画館でかかる映画が物足りないと思っている映画館を愛する観客には満足できる映画です。
終盤あたりで「ホステル」になるとは思いませんでした。
死刑囚ジャンル映画というのは、本当はいい人だったもしくは犯罪を犯したのには理由があったとかで何か感情移入できる要素が必要なのかもしれないのだが、この映画は感情移入はできなかった。
サルバドールが「お前がやっていることは所詮おぼっちゃんの革命ごっこだ!」と言われるシーンがあるのだけど、本当にそうですよ?
何不自由なく生活していた某大学の新入生が、チームカラーが赤い過激な人たちの仲間に入ってしまって過激な人たちの活動資金を調達するために銀行強盗をするシーンはあまりにも呑気なので途中ちょっと寝た。
銀行強盗をやるのに、覆面もしなくて素顔で侵入するわ、手袋をはめていないわ、綿密な計画もせずに銀行に行ったら銀行が閉まっていたとか…。それぐらい事前に調べておけよ?
この退屈さは何よ?と思って調べてみると監督はドキュメンタリー作家だそうな。
俺がドキュメンタリー作家が嫌いな理由に一つに「現実にあったことをそのまま映像にすれば面白い」と勘違いしているとこが嫌いなのです。
「森達也の夜の映画学校」という書籍をたまに読み返すのですが、このドキュメンタリー作家の対談は読むたびにイラっとします。ドキュメンタリー作家の他人の不幸で飯を食っているという悪趣味なとこがね。
「こんな不幸な事件がありました」と伝えたいのはわかるけど、「ドキュメンタリー」と「フィックション」というのは別物ということに気づいていないんでしょうね。
サルバドールが捕まるまでのシーンが退屈なのはその当時に流行していたヒットナンバーをかければ観客が泣くだろうという浅い演出のせいもあるでしょう。
「天国の扉」をかけても…、ここで字幕で歌詞を流すと版権問題で莫大なお金をとられてしまうという大人の事情があるのだろうけど、だったら最初からやらないほうがよかったのでは?
サルバドールを嫌っている看守がサルバドールに心を開くシーンも適当すぎ。台詞だけで説明するのは演出ではなく再現フィルムだと思う。
この映画の良かったとこは、サルバドールの死刑が確定してからのシーンです。
それからのシーンは監督が違う人にバトンタッチしたのではないの?と思うくらい演出ががらりと変わっていました。ひょっとしたら、助監督が凄い優秀な人だったりして。
終盤のシーンは、痛いというか、気持ち悪いというか、ブルーになるのは間違いないですが!前半の退屈さを我慢できれば良い映画かと。
最近、映画館でかかる映画が物足りないと思っている映画館を愛する観客には満足できる映画です。