八景を 巡りて往時 偲ぶ秋 {横鳥村)
24年11月6日(火) 雨から曇り、晴れ間出るも寒い日。 6度
おはようさんはお花コンペの花々
予報通りに秋雨が静かに降っている朝である。
午後からのすずらん学級の八景巡りがどうなるか心配である。
起床は7時過ぎである。斜面は、今年はサケの遡上ラシシュで、戦後最高の記録を更新中とか。西大滝ダムの魚道改修で、来季はもう少し期待が出来そうという。
郷土の歴史を学ぶすずらん学級・八景のフイールドワーク編
8月7日に座学を学んだ長野工専の宮入先生である。
13時30分に公民館の視聴覚室に集まる。雨はやみ晴れ間が見える。
少数精鋭とはお世辞の4名のみ
前回よりも出席者が少ない。農繁期や健康面の事情があるのか?
S公民館長の開会挨拶、Y主事の進行で始まるが先生に申し訳ない感じである。
Y氏運転のワゴン車で「横鳥八景」を参考書に出発する。
タイトルに季節の特徴などを、入れてあるなど気を配っており、文章がまた素晴らしいのだ。
発見された貴重な資料であるそうだ。昭和24年の発行である。
① 宇山城山秋の月
大内道の古道が残る大深山、近接の町村では一番高い場所にある。
今の「呑龍尊」のあたりで、「のろし」台があり、川中島から受け、蓼科山の左右から甲府に通信した重要な地点であったという。
ここからの眺望は素晴らしかったであろう。御来光が美しく、紅葉の眺めも格別とのこと。
ふるさとプロでのマップ作りに何回も登ったが、今日は遠望するだけである。
② 蟹窪うら二つ池の夕照
左の大池は牛鹿の、右は山部の田用水である。
金波銀波の二つの池に映る夕陽は素晴らしく、浅間連峰の山並みにも見惚れる。ふるさとプロで建てた案内板は見当たらない。抜かれてしまったのか。
③ 瀧の一本末の春雨
家のすぐそばにあるはずの松の太木なのだが、今はなく杉の木があるだけである.両角家の墓地のしれ桜は、上が鶴の首のようになっていて春の名物となっている。松については地主さんに聞いて見たいものだ。
桜とともにここからは浅間連峰から、群馬連山が望める景勝地である。
リンゴやブドウ。モモの生産地でもある。
④ 番屋川の蛍
笠取峠から上房、津金寺を流れて山部の大田圃をうるおす川。
の下に位置しており、橋のは「番屋川橋」と命名されている。
昔は鯉、鮒などの魚が泳ぎ、ホタルの名所であったようだ。
蛍だけはみんなの努力で、川辺の戻ってきている。
⑤ 箱畳の池の水鏡
面積の大部分は虎御膳の地籍というが、丸子の藤原田の用水池である。
ここからは蓼科山が見え、それを写す水鏡の池で、今も景観を増している。
金をかけたのが丸子であり、今は丸子八景の石碑が建っているのは残念である
⑥ 五輪久保の苹果園
蓼科山の雄姿を仰ぎ見るリンゴ園の五輪久保。
道の両側はリンゴ園であり、高級リンゴを生産している場所である。
春の花、秋枝もたわわに塾す果J実は、景観としても絵になるものである。
⑦ 外倉駒形の桜
ここもふるさとプロで何回となく訪れた場所である。
昔とあまり変わらない景観である。春の桜の下で獅子舞や踊り娘が踊ったようである。今の獅子舞は続けられている夜である。浅間山の山容も素晴らしい。桜は紅葉している。
⑧ 津金寺の仁王門
天台宗の古名刹で、仁王門の尊像は戸隠山の九頭龍権現の作と称される。今は春はカタクリ、秋はハギの名所ともなっている。
町が誇る保科五無斎の墓でも有名である。蛍舞い、紅葉のすがらしい。
13時30分から15時までの予定が、寒さにもめげずに16時30分となるほどに見学は充実している。
今後の課題は、横鳥八景の発行された昭和25年にあやかって、平成25年には「新立科八景」の発行にこぎつけたいものである。
「町」と「山」編の作成が必要だろう。
それには町行政の協力とともに、先頭に立つ頭と、歴史研究会、蓼科写真クラブ、文化保存委員、有識者の知恵と助力は必要不可欠となるだろう。
夕陽に雲染まる帰路
Rさんを自宅まで送って帰路に着くころには、西の空には見事な夕焼雲が浮かんでいる。
借りた本を返し、ガソリンを給油しての帰りである。
有意義な半日で、疲れも忘れるほどであるが、4名の参加者ではこれからが心配である。
敬妻は秋の日の午後の数時間を、友達を呼んでお茶を飲んでのおしゃべりタイムを楽しんだようだ。お互いに有意義な秋のひと時である。
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