音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Shattered

2008年04月26日 | 歌詞・訳詞
めちゃくちゃになってる めちゃくちゃになってる
愛と希望とセックスと夢は まだストリートで生き残ってる
でも見てくれよ 俺はぼろぼろだ
めちゃくちゃになってる

友人たちは ろくでもないやつらばかりだし
俺の恋人は ぜんぜん魅力的じゃない
人生なんて 路上のカクテルパーティ
ビッグ・アップルでは
プラスティック・バッグで着飾ったやつらが
交通整理をしてる
ファッションの一種だってよ
めちゃくちゃだ

笑い声と歓喜と孤独とセックス、セックス、セックス
見てくれよ もう俺はぼろぼろ めちゃくちゃになってる

着るものについて ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ くだらないおしゃべり
そんなもの セヴンス・アヴェニューじゃ誰ももらってくれやしねえ
この街は ぼろをまとってる
愛とセックスのために しゃかりきになってる
成功が欲しくてたまらないんだって?
それがどうしたっていうんだ? そんなに大事なことかよ?
俺はめちゃくちゃだ めちゃくちゃになってる

見てくれよ もう俺はめちゃくちゃだ
めちゃくちゃになってる

プライドと歓喜と欲望とセックス
そいつがこの街を世界一にしてる
プライドと歓喜と汚らしい夢は まだストリートで生き残ってる
見てくれよ 俺はもうぼろぼろだ うちのめされてる
どうしろっていうんだ どうしろって 俺はめちゃくちゃだ

知ってるだろ 犯罪発生率がどんどんどんどん上がってること
この街で生きていくには そうとうタフでなくちゃならない
ウェストサイドにはネズミ アップタウンじゃ南京虫
なんてこった この街はぼろぼろ 俺はめちゃくちゃだ
俺の脳みそはぺちゃんこにされて マンハッタン中に まき散らされている

この街は金の亡者でいっぱい
さあ ビッグ・アップルをかじれよ ウジ虫なんて気にせずに
俺の頭はぺちゃんこにされてる 
友だちがやってきて 俺におべっかばかり言いやがる
そんなもの 大皿の上にでも積み上げとけ

- The Rolling Stones「Shattered」(1978)
    (Translated by Andy@音楽観察者)

 これも「SHINE A LIGHT」収録曲。
 「ビッグ・アップル」という言葉が出てくることでわかるように、ニューヨークでの生活を歌った曲。ミック・ジャガーは、この詞をイエローキャブの中で書いたそうだ
 ニューヨークになんて縁もゆかりもない自分がこの詞に共感を覚えてしまうのはなぜだろう。この曲がリリースされてから30年が経って、世界中の街という街がプチNY化してしまったからなのだろうか。

 ちなみに甲斐バンドの大ヒット曲「HERO(ヒーローになる時、それは今)」(1978)に出てくる「人生はいつも 路上のカクテル・パーティ」というフレーズは、この曲から拝借したものと思われます。

 原詞はここを参照。

 映画「SHINE A LIGHT」からの映像。