08年北京五輪では水泳のオープンウオータースイミング(遠泳)男女10キロ、陸上女子3000メートル障害を新種目として実施されることになった。国際オリンピック委員会(IOC)が27日、スイスのローザンヌで理事会を開き決定した。
でももっと過激な競技スポーツがある!
*松崎裕子・マラソンスイミング*
YUKO MATUZAKI
第一章:マラソンスイミングとは日本ではまだ知られていないスポーツである。大自然で25キロ以上を泳ぐ競泳競技ということで、日本古式の遠泳を想像する人も多いが、「和気あいあい」も「え~んやこ~ら」も「オプションのお汁粉」も無いと言うことを伝える。
第二章:1998年冬のシリーズ
参加する選手は世界中を転戦する競泳のトップクラスの選手であるが、上げ膳据え膳の待遇を受けているわけでなく、殆ど全員がチケットの手配から移動など自分でアレンジしたり、朽ち果てたホテルに泊まることになったりで、世間の人が想像するようないい待遇は受けていない。1998年2月にアルゼンチンで行われた3つのレースに参加するまでの一連の騒動を簡単につづる。
第三章:大自然の中で泳ぐと
この競技はプールと違い大自然で泳ぐ。大自然であるから魚類図鑑をぶちまけたような中を泳がなくてはならない時もある。とくに「サメとの遭遇」は興奮度の高い話しで常に話題にのぼる。でも自然の中にいるのはサメだけではない。その生物に関するエピソードをいくつか。
第四章:レースにまつわるおもしろい話
まだ発展途上にあるスポーツなので、各々の主催者が試行錯誤し独自の方法でレースを盛り上げようとする。それが時として独自の道を突っ走りすぎていて誰からも共感を得られなくなる場合もある。また場所によってはサッカー並の人気があり選手がスーパースター扱いのところもある。レースに関する変わったエピソードをいくつか。
第五章:ちょっとだけテクニック
これから泳ごうと思う人もいないとは限らないので、海とプールでのレースの違いを伝える。水泳のテクニックは偉い先生の本を読んでもらうとして、ここではとくにコーチとボートドライバーがどのような仕事ぶりをすれば後々選手から「優秀なコーチ」として絶賛されるかを述べる。また一般の遠泳をしたい人でも大いに活用できる。
第六章:レース必需品
このレースのプール競泳競技と違うところは「サバイバル用品」ともいえるものも、時として準備しなくてはならない。これから泳ぎたい人のために「これはこういう理由から持っていった方がいい」ということを年の功からでた独自の観点で話す。
第七章:松崎裕子プロファイル
どういう経歴の持ち主がどうしてこのスポーツを始めたか。巷では幼少の頃から泳ぎの天才であったと勘違いしている人が非常に多いので、ここで「スポーツ音痴」であったことを披露する。これを読んだら何かに挑戦してみる気になれる人もいることであろう。
第八章:プエルトリコにて
泳いでいる写真を見せると「いや~汚い!」の感想がほとんどである。これでは後継者が生まれない。「いいところで泳いでるねぇ~」といってもらうために綺麗な写真を撮りにプエルトリコに行った話し。
:おまけ
レース参加10年目にして、初めて額に入った賞状をもらった。賞の類は絢爛豪華な場所で行われるのが普通であるが、レースミーティング後の桟橋で「ほれっ」っと渡されてしまったために、今日に至るまでどのぐらいすごい賞であるか見当がつかずにいる。いったい私は何をもらったのか?
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YUKO本を読んでマラソンスイミングの過酷さと自然との戦いと自分との戦いと
ひとりで戦えないサポート【コーチ・ボートドライバー】とのコンビネーションなど
など・・の一体感と充実感が
それゆえ超過酷な競技でもまた参加してしまう・・
ボランティアのサポートもぼろぼろになってゴールに帰ってくる選手の姿をみて・・また次回もサポートを続けるという・・
スポーツ競技って単純にいえない種目です!!
そこに人間が人間性が深くあらわれる自然との戦いと感じました。
ぜひお薦め本!です!(amazon.comで買ったほうが早かった!)