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真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.21

2019-05-20 | ラコルタ Raccolta
『真空管アンプ Raccoltaにチャンネルデバイダーを追加発売 vol.20』の続きです。

Raccoltaシリーズにフォノアンプとチャンネルデバイダーが発売されました。

今日はチェンネルデバイダーの『調整方法の応用編』です。

前回の調整編が完了し、音楽が問題なく再生されている2WAYマルチアンプシステムにおいて

マルチアンプシステムの特徴を生かした更なる高音質化の方法を考えてみます。

最後のに(4)高域と低域のバランス ですが、

このバランスをとるために音量を調節するには可変抵抗という部品を使います。

英語ではヴォリュームといいますが、ご存じのようにこれは『量』を表します。

ところで、

パワーアンプにはボリュームがついているものがあります。

チャンデバで高域と低域のバランスをとるときに

チャンデバのボリュームを使うべきか、

パワーアンプのボリュームを使うべきかは悩むところです。

高価なパワーアンプだから高価なボリュームが使われているだろう・・・と思いたいのですが

実はどちらのボリューム自体の音質の差よりも

インピーダンスを考慮して設計されているかどうか・・・こちらのほうが音の違い大きく出てきます。

ボリュームを装備しているパワーアンプの入力回路は、ほぼほぼこのような回路になっています。



この矢印がついたギザギザが可変抵抗なのですが、

矢印部分が変化することによって抵抗値が変わり、音量が変わります。

例えば、矢印が一番上に動いた場合は



上側の抵抗はゼロオームになり、下側は47キロオームになります。

音量は (47/(47+0))/100=100% となり、100%の音量(最大音量)になります。

別のパターンでは、



上側の抵抗は10キロオームで、下側は37キロオームのとき、

音量は (37/(37+10))/100=78.7% の音量になります。

可変抵抗はこのように音量を調整しているのですが

ここで注意しなくていけないのはボリュームの出力インピーダンスです。

出力インピーダンスは(A)の部分のインピーダンスです。



それぞれのインピーダンスを計算してみましょう。

パワーアンプの入力端子に接続されているプリアンプや

チャンデバの出力インピーダンスはほとんどの場合1キロオーム以下ですので

今回はゼロオームとして計算してみます。



この場合は1/(1/0+1/47)=0ですので、インピーダンスはゼロオームです。



この場合は1/(1/37+1/10)=7.87キロオームです。

このように出力インピーダンスはボリュームの位置によって変化するのですが、

インピーダンスが一番高くなるのは

ボリュームがちょうど真ん中の位置にあるときで



1/(1/23.5+1/23.5)=11.75キロオームになります。

なぜインピーダンスが高いと音質が劣化するので・・・次回に続きます。



チャンネルデバイダー/バイアンプコントローラー Raccolta-control



クロスオーバー周波数 18Hz~22KHz(別売ユニットで設定)

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