レポピ - Piano Lesson Report

埼玉県上尾市&桶川市にある「たかすぎ音楽教室」(ピアノ・声楽・ソルフェージュ・楽典)のレッスン風景をつづります。

MMCA音楽コンクール

2006年08月13日 | その他

8月11日(日)MMCA音楽コンクールの審査に三重県の松阪市まで行ってきました。MMCAというのは、松阪音楽文化協会という名の市民文化団体です。
ちょうど、私どもが所属している上尾芸術協会と同じく、ジャンルを問わず、音楽の専門家や愛好家が集まってさまざまな音楽活動をしている団体です。発足してもう25周年を迎えようとしています。

2年おきに迎える音楽コンクールも今年で20年を迎えました。審査員は第1回目から変わらず、審査委員長に市田儀一郎先生(財団法人 日本ピアノ教育連盟副会長、平成音楽大学教授)、岡野寿子先生(武蔵野音楽大学教授)、それと私(財団法人 日本ピアノ教育連盟評議員)の3人です。このコンクールは審査員が3人とも地域の部外者で、コンクール参加者は名前を伏せて番号のみで審査するので、身びいきにならず公平な審査が行われると評判なのだそうです。

裏方はもちろん、文化協会の会員の先生方が手弁当でしています。会員の先生方の生徒も大勢参加されているはずですが、結果は果たしてどうだったのでしょうか。私ども審査員にはさっぱりわかりません。

部門はA(小学1~3年)、B(小学4~6年)、C(中学生)、D(高校生)、E(大学、一般)と分かれています。課題曲は決まっていますが、学年に関係なく、進度にあわせて何を弾いても良いことになっています。
極端な話、大学生でバイエルを弾いても良いし、小学生でリストを弾いても良いということになります。
事実、ある同一の課題曲を小学生、中学生が弾いていました。その小学生の音楽全体を通しての構成力とレガートな歌、バランスのとれた声部は大変みごとでした。

いつものことですが、コンクール参加者本人の勉強がもちろんいちばんですが、それまでレッスンをしてこられた先生のご苦労、支えられたご家庭のご努力につくづく頭が下がります。
「コンクールは参加することに意義がある」、オリンピックではありませんが、はっきりとそう言えます。
さらに言うと「参加しつづけることに意味がある」。

コンクールはおなじ学年の人たちが、おなじ会場、おなじ時間に演奏します。参加者は自分とおなじ年齢の子のピアノを弾く機会を持つことになります。もしかすると、自分とおなじ課題曲を聞くことができるかもしれません。これが何よりの音楽的体験です。何度も参加すれば、それだけ貴重な音楽体験を数多く積みかさねることができます。

つまるところ、すぐれた表現とは音楽的な耳を生かした演奏といえます。ふだんのレッスンでそれを培うのはもちろんですが、コンクールはレッスンでは決して味わえない条件を備えたすぐれた機会です。

このコンクールは1位とか、金賞とか明らかに順位がわかる賞はありません。松阪音楽協会賞、三重テレビ賞、松阪市長賞とかといった賞が部門に関係なく、すぐれた演奏者にたいして贈られます。
そのせいでしょうか、ほかのコンクールのように金賞を一度とると完結感があるのでしょうか、つづけて参加する人が少なくなるということがありません。
連続10年参加している中学生や高校生が数人表彰を受けたり、連続10回(つまり20年)参加している大学生がおおきな拍手で表彰を受けたりした光景が見られました。

こうした若い優秀な青年が次の協会の担い手に育っていくことを願わずにはいられません。そして官から1銭の援助も無しに、自分の住む街のために私利私欲なく活動する協会の方々こそ、真の1等賞です。
協会員のみなさま、ほんとうにお世話になり、ありがとうございました。

<余談>
松阪市は本場松阪牛を食べさせる有名な「和田金」があるところです。ぜんぶが終わったあとに、みなさんとご一緒に信じられないおいしさの松阪牛をごちそうになります。
また今回は和田金で伊藤深水の絵も拝見して参りました。前回ごちそうになったとき、市田先生がめざとく目にとめられて、仲居さんにお話になりました。仲居さんはさっそくあちこちの部屋をさがしてくださり、その部屋へわれわれを案内してくれました。
市田先生は書画骨董で優れた審美眼と造詣の深さで有名な方でもあります。(なおき)

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5 コメント

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お世話になりました。 (千秋)
2006-08-13 21:39:00
大変お世話になりありがとうございました。

また、終わってからの楽しいひとときを

ありがとうございました。

これからも是非よろしくお願いします。

 janebaba@po.inetmie.or.jp



松阪音楽文化協会のHPからリンクを張らせていただいて良いでしょうか?
こちらこそ! (なおき)
2006-08-14 08:28:00
みなさんのなさっていることは、一市民のボランティア文化団体の域を遙かに超えています。それと20年以上変わらず、なかよく活動していることもすばらしいなんて言葉でかたづけられないほど価値のあるものです。

こちらこそ今後ともよろしく。
忘れました (なおき)
2006-08-14 08:29:53
追伸

リンクの件、どうぞよろしくお願いいたします。
Unknown (野田憲太郎)
2008-01-31 07:02:15
はじめまして。
私は第二回の中日新聞社賞受賞者です。
10回連続で出場しておられる堀さんはたしか、8歳でした。でも、よく覚えています。彼がどのようなピアニストになったか、ぜひ聞きたいです。

そんな私は、作曲家になりました。
http://www.k-musiclabo.com/
ありがとうございました (なおき)
2008-01-31 14:21:54
私は審査のみなので、堀くんの現在の姿を知りません。音文協の先生に一応コメントを転送しておきました。

ご活躍をお祈りします。

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