足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1234 ~ ハラグロオオテントウ に 出会う ~

2014年05月10日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.5.6.晴 18℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 今日は県自然環境保全センターでのミニ観察会、20名近くの

人が集まり、野外施設内を歩いて自然観察をした。

 野外施設には雑木林、池、沼、湿地等あり、木道を歩いていた

所で何人かが立ち止まり叢を見入っている。呼ばれて行くと、一

匹のテントウムシが可愛いしぐさで葉の上を歩いていた。

 私は一見して、センターの野外施設では見た事が無い、丹沢大

山山麓を歩いているが出会っていないテントウムシで、心がゆれた。

 テントウムシと言えば観察会では、ナナホシテントウがものさし

になる。先ず大きさは、ナナホシテントウは約8mm、目の前のテ

ントウは2倍近く見える。私は「これは大きいテントウムシだ」と思っ

たが、周りの人の様子を見ると、それ程の事はない。元来昆虫の

体は小さいもので、このテントウがカブトムシ程であれば驚くのだ

ろうが。

 体色は黄橙色の背面に黒い斑紋がナナホシテントウは7個、こ

のテントウは左右対称に16個と多い。一般的な図鑑にはなく、専

門的?な図鑑に”ハラグロオオテントウ”体長12mm、キジラミ類

・カイガラムシ類捕食とあった。尚、神奈川県昆虫誌を開いて見た

が、ハラグロオオテントウの記載はなく、その時点では未記録であ

ったのかも知れない。

 因みにインターネットを開くと、関西、九州方面の書き込みが見ら

れたが個体数は多くない様に見受けられる。兵庫県立人と自然の

博物館では、「飼育中に他のアリマキを与えた所良く食べ、羽化間

もないテントウムシも捕食した」とあった。

 ここセンターのミニ観察会で、再び”ハラグロオオテントウ”が観察

出来るか、何を捕食しているか、注意深く歩いて見たいと思う。

自然環境保全センターの湿地には木道が

木道脇の木にハラグロオオテントウが

可愛いしぐさで歩いていた

ナナホシテントウはテントウムシの観察には ものさし になる。体長8mm。

ハラグロオオテントウは体長12mm テントウムシの中では大きい

硬い前翅の淵の張り出しが大きい

腹面の中心が前から後ろへと黒い。 黒い部分が少し見える。

ハラグロオオテントウを見つけたのは、ミニ観察会に参加したみなさんです!


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-06-25 13:04:54
2016年6月25日
大和市中央林間1丁目、踏切付近の植え込みで観察しました。

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