足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No。1003 ~ カシワバハグマの 花 ~

2011年10月26日 | 植物

 

花の集まりの中心に 2本雄しべが見える

花粉がなくなり そこから突き出た雌しべが見える 柱頭に花粉の粒が

日  2011 1021 21

所  町田市 小山田緑地

 

 暗い雑木林の中に、カシワバハグマの花の白さが浮き出ていた。

 「花にガガンボが沢山集まっていますよ」

Rさんに言われたが、暗くてよく見えない。マクロレンズで覗い

て見たら、小さなガガンボが花一面所狭しとひしめき、体長より長

く細い口吻を一個の小さな花の中へと差し込んでいた。

 花と言うと、チョウ・ハチを連想するが、ガガンボもよく出会う

昆虫だ。注射針の様な細い口吻の先を拡大すると二つに分かれてい

て蜜を捕えるしくみになっている。だが、花にとって重要な送粉に

役目に立っているのだろうか。

 白木の削り細工に見える頭状花の中心部に筒状に突き出ているの

は雄しべで、先端には押し出された黄色い花粉の粒が見える。

 花の周辺部には、突き出た筒状の中から更に柱状に伸び、その先

が開き花粉の粒が付いているのが雌しべの柱頭だ。

 一つ一つの花の集まりの周辺から開花し、始めは雄性花、やがて

雌性花に変わり、花の中心へと変化は進行し、沢山の種子を作る。

 キク科植物が作り上げた巧みな花の構造が見えてる。

 

                                                                                                     

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿