足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1467 ~ 渋沢丘陵を行く ~

2017年02月02日 | 自然現象

観 察 月 日   2017.1.31.晴 10℃

観 察 場 所   秦野市 渋沢

 峠隧道の上に出た。北は林が続き、南へと下がる地形の畑は、陽

を一杯に受けて眩しい程明るい。

 箱根の連山が遠くに見え、それを双子山、駒ケ岳、神山へと追って

行くと、林で途切れる。緑の季節ではそれで終わりの筈が、今日は雑

木林の向こうに白い山が透けて見え、「オヤ!」と思った。冬はコナラ

やクヌギの落葉樹は裸木となり、他の季節では見る事の無かった富

士山であった。思いきり長い望遠レンズで引き寄せると、カメラの視野

に山が溢れた。

 耕したばかりの畑には、タヌキやキツネと思える足跡が続いている。

 頭高山への道に曲がると、今度は北側が開け丹沢の山々のパノラ

マだ。その景色を前に4羽のホオジロが藪の中から出て来た。畑の外

れの土手には、ホトケノザが花を付け、スイバが濃赤色に葉を染めて

いる。太陽からの放射熱を吸収し、紫外線を反射して中心にある若い

芽を保護している。

「このスイバ、食べ跡が無いので、ベニ子ちゃんは居なそうね」とRさん

が葉を一枚もたげた。

 私は忘れかけていたが、何年か前ベニシジミの幼虫を調べる為、

歩き回った事を思い出した。

遠く箱根の連山が続く。

畑には タヌキとキツネの足跡が。

冬の季節 限定の眺め。

ホオジロに 丹沢のパノラマが見えるのだろうか。

中程にホオジロが・・・・。

”チィ、チィ” ホオジロの鳴き声が・・・。

「ベニ子ちゃんが・・・・」 懐かしい響き。

★ 次は 頭高山への道。


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