足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1522 ~ 9月の玄倉 ~

2017年10月04日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.9. 10.晴 28℃

観 察 場 所   山北町 玄倉 (秦野峠林道)

 「枝先にクモがいますよ」と言われてレンズを向けた。

「1匹ではなく、2匹纏まっているみたい」「何か餌を持っている

様です」見難い所なので、結局ははっきりしないままそこを離

れた。

 林道上にセグロアシナガバチが、何故か止まっていた。2~3

人で囲むように見ているが、飛ぼうとしない。体色は美しいし

、初々しく見える。新しく誕生した女王蜂のようにも見える。蜂の

巣も今年はそろそろ終わりなのか、秋を感じさせる。

 垂直に伸びたススキの葉に、足も体も長長と伸ばした虫の影が

写し出されている。表に回って見るとツユムシだ、アンテナはだら

りと前にたらし、それぞれの足は関節の力を抜いて、のびのびと

伸ばしている。体を葉に密着させ、葉化けの術を使いゆっくりと昼

寝をしている。

弱い昆虫にはこの形が最適なのだろう。

 林道も山際に差し掛かると林の中に、低木としてのミヤマホウソ

が出て来る。この木は私たちにとって常に注目している木だ。季節

感を私たちに与えてくれるからだ。

 今日はスミナガシの5令幼虫がいた。頭に2本の肉角を持ち、ナメ

クジ様な体形、茶と緑に分けた色彩、変な感じの幼虫だ。

巻いた葉を覗くと、中から朱の頭、黒白の縞模様の体はアオバセセ

リの幼虫だ。両種共に蛹越冬なので、秋の時間を体に刻んでいる。

ぞうだ!はっきりしなかったクモ、腹部を拡大して見たら動物の顔の

模様が現われた。と言う訳ではないが、カニグモの一種の様だ。

「枝先にクモがいますよ」 離れているし、暗いし、よく解らなかった?

ススキの葉裏に 虫の影が?

表へ廻って見たら! 草バケしている。

こちらは セスジツユムシ。

スミナガシ 5令幼虫。

アオバセセリ幼虫。

毛深さに 意外だった。 

★ 意外な模様があるものですね!


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