足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1101 ~ リンドウ の 唄 ・・・・ ~

2012年11月26日 | 植物

リンドウを見つけた雑木林

 

薄日を受けてリンドウが花を開く

西丹沢で 11月11日

観 察 月 日  2012.11.18.晴 15℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 リンドウの青みがかった紫の色は、晩秋の空の色だ。だが

その花に出会う事が少なくなった。

 ここセンター観察路でも、小川のほとりに秋になると花を見せ

ていたが、最近は見無くなってしまった。ところが、雑木林の林

床を覆っていたササを刈り取り陽が入り、風が流れると、リンド

ウが現われ花を開いた。

 ミニ観で訪れると、「すてき!」「きれいだ!」「いいね!」人々

から喜びの声が上がった。

 その時、“りんりん りんどうの 花咲く頃”と唄を口ずさんだの

はMさんであった。「古いですね!」と私が言い顔を見合って笑

ったが、そう言った私も古いのである。

 歌詞の続きは “姉サは馬コで お嫁に行った

            りんりん りんどうは 濃むらさき

            姉サの小袖も 濃むらさき・・・・・“

 1955年 島倉千代子のデビュー当初の唄だが、Mさんが口ず

さんだお陰でその頃の自然の情景、人の暮らしの様子が走馬灯

の様に私の頭の中を駆け巡った。

 1955年と言うと、戦後の混乱からやや建直した朝鮮戦争特需

も終わり、経済成長期に向かい始めた時代であったが、人の暮ら

しは楽ではなかった。しかし、、故郷には、うさぎを追った山も、こ

ぶなを釣った川も現存していたのである。

 一株のリンドウから、多くの事を考えさせられたた。

 

 


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