【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

126.【八口神社】

2012-07-30 | 
【八口神社】

今回は神社なんですが、そこらへんの神社とは(こんなん言うと”そこらへんの神社”に失礼ですが)
ちょっと違うんです! ゆっくりとお話していきましょう。 まずは所在地など軽い情報から・・・。。。

【延喜式神名帳】八口神社 出雲国 大原郡鎮座
【現社名】八口神社
【住所】島根県雲南市加茂町神原98
【由緒】天平5年(733)2月30日「矢口社」『出雲国風土記』
       元禄5年(1692)造営
       宝永7年2月(1710)造営
       享保10年9月9日(1725)造営

まあ、これを見ても『ほぉ、島根の神社か・・・』『お~、古い神社やなぁ・・・』くらいかもしれないので、
さらに詳しく述べていきましょう。

元々、この八口神社は現在確認できる日本最古の歴史書といわれる古事記の中にある神話と大きな関係がある
です。”八口”というところから『あっ、あれか!』と思い浮かばれた方もおられるかもしれませんね。
そう、そうなんです。 あの、”ヤマタノオロチ”なのです。 簡単に内容を書いおきます。

=========================================================================================================
~ヤマタノオロチ~
アマテラスの弟、スサノオは、出雲国で一人の娘を真ん中にして泣いている老夫婦に出会いました。老夫婦に
泣いている理由を尋ねると、老父は「私たちには八人の娘がいました。でも毎年、山からヤマタノオロチが降り
やって来て娘を一人ずつ食べていったのです。今年もヤマタノオロチが来る時期になり、最後に残った娘も食べ
られてしまいます。それが悲しくて泣いているのでございます」と答えました。 

ヤマタノオロチは胴体に八つの頭と八つの尾をもち、目はホオズキのように真っ赤。しかも身体じゅうにヒノキや
スギが生え、カヅラが生い茂り、八つの谷と八つの丘にまたがるほど巨大で、腹のあたりはいつも血がにんじでい
るとのことです。

話を聞いたスサノオは、老夫婦に、娘との結婚を条件にオロチを退治することを持ちかけました。スサノオが
アマテラスの弟で、天上から降り立ったばかりであることを知った老夫婦は、喜んでこの申し出を承諾したのです。

スサノオは早速、準備に取りかかります。まず娘の安全を守るため、彼女を爪形の櫛に変えて自分の髪にさしました。
そして老夫婦に、家のまわりに垣根を張り巡らせ、その垣根に八つの門を設けること、さらに門ごとに全部で八つの
桟敷(さじき)を作ること、そこに何度も醸造した強い酒を満たした桶を置いておくこと、などの指示を出しました。

こうして準備が整い、待ち構えていると、すさまじい地響きとともにヤマタノオロチが現れました。芳醇な香りが漂う
酒を見つけたオロチは八つの桶にそれぞれ頭を突っ込んで酒を飲み始めました。やがてすべての酒を飲み干してしまう
と、オロチは酔っぱらって、眠り込んでしまいました。スサノオが腰に差している剣を抜き放ったのはその時です。
ヤマタノオロチに切りかかり、身体を刻み始めたのです。そして刃がオロチの尾に達し、切り開いたときに、中から
見事な太刀が出てきました。この太刀をアマテラスに献上しました。これが、のちに草薙(くさなぎ)の剣といわれ、
皇室の三種の神器の一つとされることになるのです。



=========================================================================================================

っと、このようなお話です。八口神社は矢口神社と書かれているところもあります。スサノオはヤマタノオロチの
八つの頭を斬ったというところから八口大明神といわれますが、ヤマタノオロチが酒に酔い眠って伏せっていると
ころをスサノオがここから矢をもって射たということからら矢口社ともいうのです。

八口神社の付近には
八本杉
ヤマタノオロチを退治した後、その八つの頭を埋め、その上に八本の杉を植えたと伝えられます。

八俣大蛇公園(やまたのおろちこうえん)
スサノオは高天原(たかまがはら)から鳥上の峯に天降ったあと、斐伊川の上流から箸が流れてくるのを見つけ、
川上に人が住んでいることを悟ったといわれています。この箸を見つけ、拾った場所がこの地であったと伝えられ、
公園内にスサノオとヤマタノオロチが対決した場面を再現した石像と「箸拾いの碑」が建立されています。

印瀬の壷神(いんぜのつぼがみ)
八口神社の境内にある壷はスサノオがオロチ退治の時に「八塩折の酒(やしおおりのさけ)」を入れた八つの壷の
うちの一つと伝えられ、「壷神さん」として祀られています。

この周辺には他にもヤマタノオロチの話との関連で長く伝わる見所がたくさんあるようです。

ヤマタノオロチ、”八つの谷と八つの丘にまたがるほど巨大”な生き物だったようなので、その口、歯もさぞ
大きかった事でしょうね。 八口神社、ここも一度訪れてみたいところになりました!

最新の画像もっと見る