【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

22.【ため口】

2010-06-21 | 
【ため口】 ためぐち

よく”ため口をきく”という表現を聞いたり、使ったりしますが、
この”ため”とは一体どういう意味かご存知ですか? 
今回はこの”ため口”についてご説明します。

「ため」 とは元々バクチの用語で、2つのサイコロの目が揃っ
た状態、すなわち 「同目(ぞろめ)」 という意味です。同じ
数字同士だから、対等だということです。

1960年代に不良少年たちが 「タメ=五分五分」 に転用し、
「同年代」 「同級生」 の意味になりました。1980年代には
一般の若者が普通に使い始めました。

『サンデー毎日』の1979年6月10日号に「タメグチ 後輩が
先輩と対等の口のきき方をする」 とあるのが早い時期でのメディア
へ出た例だと思われます。

また、「ため口」 にはもうひとつの説があります。

江戸時代、大阪の商売人は下働きの者に用事をたのむ時、お駄賃を
渡し、このお駄賃のことを 「タメ」 と呼んでいました。これにより、
相手に対して貸し借りの関係をつくることなく、対等な関係を保つ事
が現在の「タメ」 の語源ではないか、という説です。

しかし、こちらは俗説の域を出ませんが・・・。


目上の人には”ため口”きかずに、しっかり敬意を持って話しを
するように努めましょう!