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映画「ゴールデン・リバー」2018年制作 劇場公開2019年7月

2020-01-15 15:50:06 | 映画

 姓をシスターズと名乗る兄弟、イーライ(ジョン・C・ライリー)とチャーリー(ホアキン・フェニックス)は、オレゴン州の提督(ルトガー・ハウアー)の命を受けて邪魔者を殺す殺し屋なのだ。

 夜間、原野に建つ一軒の家を皆殺しにして家屋を焼き払う。チャーリーが提督に報告して新たな命令は、山師のウォーム(リズ・アーメッド)を探し出して殺すことだった。

 ときは1851年、カリフォルニアでゴールドラッシュの真っ最中。鉱脈を見つけたりする山師なら当然砂金を求めてサンフランシスコに行くだろうと、提督の部下ジョン・モリス(ジェイク・ギレンホール)は考える。

 その目論見は当たり身分を隠してウォームと知り合う。やがてシスターズ兄弟とも合流するが、ウォームが砂金を掘る化学式を持っているという。いつの時代も人間は金(カネ)に弱い。ウォーム殺しを急ぐことはない。砂金がザクザクと溜まってからでも遅くない。

 腐食性の強い薬品を、まるで使い古しのエンジンオイルのような油でコーティングしたものを川に流すと川底からピカピカと輝く砂金が現れた。油でコーティングしてあるとは言いながら、長く体に付着していると毒性が体に回って命を落とす。しょっちゅう水で洗い流さなければならない。

 しかし、追加の原液を運ぶ途中、つまずいてモリス、ウォーム、チャーリーが浴びる。なれの果ては、ジョン・モリスが自殺。ウォームも死ぬ。シスターズ兄弟のチャーリーは、片腕を失う。

 イーライとチャーリーは、散々な砂金堀で得たわずかな砂金を手に提督の元へ。着いてみると、なんと提督は死んでいた。棺桶に横たわる提督。じっと眺めていたイーライは、やにわに提督の顔をぶん殴る。二人は長年寄り付かなかった母を訪ねる。

 この映画を監督したのは、2015年「ディーペンの闘い」でカンヌ国際映画祭でパルムドール賞受賞のフランス人、ジャック・オーディアール。西部劇でスランス人というのも珍しいかな。しかも、ホアキン・フェニックスやジェイク・ギレンホールを脇役に使い、ジョン・C・ライリーを主役に据えている。

 テーマは、一人の人間がもつ醜い側面の権力におもねる、強欲、自分勝手というようなものが凝縮されている。西部劇だからガンファイトもあるが、それはお遊びの域を出ない。




監督
ジャック・オーディアール1952年4月フランス、パリ生まれ。本作でヴェネチア国際映画祭で監督賞受賞。

キャスト
ジョン・C・ライリー1965年5月イリノイ州シカゴ生まれ。

ホアキン・フェニックス1974年10月プエルトリコ生まれ。

ジェイク・ギレンホール1980年12月カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。

リズ・アーメッド1982年12月イギリス、ロンドン生まれ。

ルトガー・ハウアー1944年1月オランダ、ユトレヒト生まれ。


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