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映画「キラー・インサイド・ミーThe killer inside me ’10」劇場公開2011年4月

2012-04-03 11:44:23 | 映画

               
 人間の深層心理に残虐性が潜むのを否定できない。誰もが持つ二面性の表と裏。普通の人は裏の部分を理性でコントロールしているが、このルー・フォード保安官助手(ケイシー・アフレック)は突如としてその激情を解き放った。

 1950年代のテキサスの田舎町。保安官から町外れにいる売春婦ジョイス・レイクランド(ジェシカ・アルバ)に、控え目にするよう警告してくるようルーは命じられる。
 ルーは、真面目で純朴な好青年と見られていた。最初は客なのかもしれないと思っていたジョイスが、ルーが保安官だと知りしかも退去を宣告することに怒りを爆発させルーに激しく殴りかかる。
 最初はルーも「おいおい どうしただい?」という表情で笑みを浮かべていたが、殴打がいっそう激しくなった。ルーはいきなりジョイスをベッドに叩きつけ殴り始めた。
 アドレナリンがどう作用したのか、気がついてみるとジョイスとセックスをしていた。これがすべての発端だった。

 やがてこの暴力性がエスカレートしていき、ジョイスを瀕死の重傷を負わせ、客の男を射殺する。付き合っていたエイミー(ケイト・ハドソン)や、友達のジョニーをも殺すという精神異常も現出する。どろどろとした暗部を抉り出し、最後まで目が離せなかった。

 ルーを演じたケイシー・アフレックは、多分テキサス訛りなのだろう、気だるい独特の口調でサスペンスを盛り上げていたのが印象的だった。独特の訛りのせいか、このDVDには吹き替えが収録されていない。それも当然か。この口調を日本語で表現するのは至難の業だ。
          
          
          
          
監督
マイケル・ウィンターボトム1961年3月イギリス/イングランド ランカシャー州ブラックバーン生まれ。’02「イン・ディス・ワールド」でベルリン国際映画祭の金熊賞受賞。

キャスト
ケイシー・アフレック1975年8月 マサチューセッツ州生まれ。
ケイト・ハドソン1979年4月ロサンジェルス生まれ。
ジェシカ・アルバ1981年4月カリフォルニア州ボモーナ生まれ。

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