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映画「ディア・ファミリー~あなたを忘れない WHAT THEY HAD」2018年劇場未公開

2020-02-14 13:30:04 | 映画

 認知症の母ルース(ブライス・ダナー)を巡る家族の葛藤は他人事ではない。私も運転免許証の更新には、認知症検査を受けなければならない。認知症検査を経て高齢者講習へと進み、その修了書を持って免許証更新が終わる。認知症検査はすごく簡単ではあるが、あれに苦労するようでは相当認知症が進んでいるとしか思えない。

 このルースも「私の娘ね」「私の息子だわ」と言うが、娘の名前ブジットや息子の名前ニックという単語は出てこない。

 このニック(マイケル・シャノン)が「お袋が俺の膝に手を置いて色目を使ってきたよ」と深刻な表情で言う。それを聞いたブリジット(ヒラリー・スワンク)が大笑いする。実際笑ってる場合じゃないんだけどな。 が、私も観ていて大笑いした。

 息子のニックは、母親を施設に入れたがっているが、父バート(ロバート・フォスター)は頑として反対する。ニックは独身でバーのオーナー。自慢のカクテルは「マンハッタン」。

 ブリジットの夫婦仲は微妙ですきま風がそよそよと吹いている。しかも娘エマ(タイッサ・ファーミガ)の大学進学に神経をとがらせている。ブリジットは高校卒の学歴者、夫エディ(ジョシュ・ルーカス)は高学歴者。食卓を囲んでいた時、エマの大学入学手続きが順調なのを聞きエディは「グッド」と一言。なんの感情も含まれない事務的な言葉。その一言で食卓の空気はしんと静まり返る。

 ブリジットは夫婦であっても肩身の狭い思いをしてきた。娘に何としても大学卒を与えたい。親の心子知らず。エマはそれを疎ましく思っている。こういう風景は、どこにでもある家庭事情なのだ。

 悪いことに心臓に問題を抱えるバートが急逝する。ルースは、「完璧なタイミングだった。もう少し遅ければ、彼を忘れ去っていた。もっと早ければ、恋しすぎた。今がちょうどいい。今はそれが分かる」そのルースはニックの進言通り施設に入る。

 ブリジットとの別れも涙もなし。施設のだれかれとなく陽気に話しかけ、見送るブリジットに振り返りもしない。ブリジットの心中でどういう思いが去来しているのだろうか。

 ブリジットの夫エディを演じたのはジョシュ・ルーカスで、中堅俳優の彼がこんな2~3シーンの出演に意外に思った。この作品の評価は高い。




監督
エリザベス・チョムコ出自未詳

キャスト
ヒラリー・スワンク1974年7月ネブラスカ州生まれ。

マイケル・シャノン1974年8月ケンタッキー州レキシントン生まれ。

ブライス・ダナー1943年2月ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。娘にグウィネス・パルトローがいる。

ロバート・フォスター1941年7月ニューヨーク市ロチェスター生まれ。2019年10月没。

タイッサ・ファーミガ1994年8月ニュージャージー州生まれ。姉ヴェラ・ファーミガがいる。

ジョシュ・ルーカス1971年6月アーカンソー州リトルロック生まれ。

 


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