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映画「チャーリー・ウィルソン・ウォー(07)」

2010-03-06 13:13:14 | 映画

 チャーリー・ウィルソンは、1933年生まれのテキサス州選出民主党所属元下院議員。ウィルソンは米CIA史上最大の極秘作戦(covert operation)を敢行した立志伝中の人物として知られる。旧ソ連のアフガニスタン侵攻を食い止めるため、ウィルソンは下院の国防歳出委員会のメンバーを味方につけて、アフガン支援の秘密予算の大幅増額を図る。当初500万ドルだった支援額は7年のうちに10億ドルという空前の規模に達した。この支援によりアフガンのムジャヒディーンは最新の武器を手に入れ劣勢を跳ね返し、ソ連軍の撤退を余儀なくさせた。ウィルソンはこの功績から、旧ソのアフガン撤退を決定づけた影の功労者としてCIAに秘密裏に表彰されている。
 トム・ハンクス扮するチャーリー・ウィルソンが、航空機の格納庫で行われたその表彰式から始まる。映画が終わってみれば何も残らない。イメージとして残っているのは、ラスベガスでチャーリーとポールの男二人と裸の女三人でジャグジーに入っていて、女二人が乳房丸出しのシーン。ジュリア・ロバーツのギスギスした厚化粧の顔。チャーリーの事務所の胸の谷間を強調した秘書たち。それにひげ面に眼鏡をかけたフィリップ・シーモア・ホフマンだ。印象に残るのは、唯一清楚な装いで私の好きなエイミー・アダムスという具合。
 要するにベテラン俳優は、お小遣い稼ぎの片手間仕事のようだ。シニア割引でDVD一週間175円では文句も言えない。それにも拘らず‘07アカデミー助演男優賞にフィリップ・シーモア・ホフマンがノミネートされ、ゴールデングローブ賞には、男優賞トム・ハンクス、助演男優賞フィリップ・シーモア・ホフマン、助演女優賞ジュリア・ロバーツ、脚本賞アーロン・ソーキンがノミネートされている。
 大して感動するところもなかったんだが、フィリップ・シーモア・ホフマンは、それなりの印象を与えた。太めでスーツの着方も身に合わないというダサい男は、意外にこんな風体がCIAなのかもしれない。
 勿論エイミー・アダムスの出番は少ないが、ジュリア・ロバーツに一喝されるところは、可愛そうでジュリアに腹が立った。
 監督マイク・ニコルズ1931年ドイツ、ベルリン生まれ。’67「卒業」でアカデミー監督賞を受賞。
        
        
        

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