Wind Socks

気軽に発信します。

1948年から51年にかけて三人の若い男がたどる人生のロード・マップ「オン・ザ・ロード」

2014-04-23 16:52:20 | 映画

                 
 作家を目指すサル(サム・ライリー)、詩を書くカーロ(トム・スターリッジ)と異端児ディーン(ギャレット・ヘドランド)の組み合わせは、1948年代から50年代にかけ奔放な青春時代を送った。

 不思議なことに若さというのは、今にも命が消えるかのような奔放さを見せる。年を取って振り返ってみると、なぜあのとき彼女と結婚しなかったのだろうとか、なぜあの会社を辞めたのだろうとか、いうなれば後悔先に立たずを地で行くのか。それは誰にも分からない。だからこそ人生は手に負えない。

 ロックンロールが花開く前の時代。テンポの速い即興的なジャズに酔いしれながらマリファナ、奔放なセックスはすでに若者の中で当然のように巣くっていた。
 バスやヒッチハイク、盗んだ車や貨物列車に無賃乗車、そして歩きで大陸を横断しながらそれを体験していくサムとディーン。

 行き先の見えない道ではあるが、やがてそれぞれが着地点を見つける。郷愁を感じさせる映像とともに懐かしい曲も楽しめた映画だった。

 デンバーの酒場で、カントリー・ミュージックを「錆びたクギで脊髄を引っかくような音楽だ」とディーンが言った時、恋人のカミール(キルステン・ダンスト)が「I've got the world on a string(世界を操っている)」をかけてという。

 1932年作曲のこの曲はロマンティックでスローダンスにはもってこいだ。ただ、歌手によってはスィング調にもなる。いろんな歌手で歌われていてフランク・シナトラ、ペギー・リー、ダイアナ・クラールとトニー・ベネット、マイケル・ブブレなどがあるが、スロー・バラードとしてはエラ・フィッツジェラルドの曲がいい。それをどうぞ!

監督
ウォルター・サレス1956年4月ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。

キャスト
サム・ライリー1980年1月イギリス、リーズ生まれ。
ギャレット・ヘドランド1984年9月ミネソタ州生まれ。
クリスティン・スチュワート1990年4月ロサンジェルス生まれ。
エイミー・アダムス1974年8月イタリア、ヴィチェンツア生まれ。
ヴィゴ・モーテンセン1958年10月ニューヨーク市マンハッタン生まれ。
キルステン・ダンスト1982年4月ニュージャージ州ポイントプレサント生まれ。
トム・スターリッジ1985年12月ロンドン生まれ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ディズニーのアニメ映画「ア... | トップ | 宮中晩餐会でのワイン……さす... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事