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読書 フィリップ・マーゴリン「女神の天秤」

2007-01-18 11:43:20 | 映画

              
 海から押し寄せる波のように、次から次へと間断なくサスペンスとスリルを伴って襲ってくる。オレゴン州最大の都市ポートランドの大手法律事務所の弁護士ダニエル・エイムズがそれを、身をもって体験する。

 法廷での息詰まるやりとりや随所に現れるバイオレンスという具合に、エンタテイメント豊かに描き出す。法廷ものあるいは弁護士ものと一概に言えないように思うくらい。
 私はいわゆるリーガル・サスペンスが好きで、好んで読む。そのおかげで、アメリカの司法制度の一端の学習に役立った気がする。この本にも、ダニエルが殺人容疑で逮捕され保釈審理が行なわれて誓約によって保釈される場面がある。
 この自己保証保釈は、保釈金を必要としない。こういう制度もあることを知った次第。

 それに法廷が、テレビで見る日本のそれとはまったく様相が違うことだ。“見事な高い天井、華麗な回り縁、大理石のコリント式の柱、そしてつややかな木材の判事席を具備していた”
 コリント式は、ギリシャ建築で柱の装飾を示している。
             
 それにこの本の細やかな気配りにエーカーを日本の坪数をかっこ書きに示していることだ。125エーカー(約15万3千坪)と言われてもまだピンとこない。広すぎる。
 東京ドームの広さが14,168坪というから、ドーム約10個分の広さということになる。この広大な面積を墓地が占めている。
人の身長なら容易に想像出来る。身長5フィート8インチ(約172センチ)体重190ポンド(約86キログラム)など。まあ、読み出すと時間が瞬く間に過ぎていく。
コメント
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