のんびり・・・いそいそ~(*くうかんあそび*付き)

なんとか音楽の勉強を続けているちょっと変な主婦兼ピアノ指導者兼ボランティア演奏者の日常。取り留めのない駄文揃い。

バランス

2006-03-25 15:24:55 | もろもろ
家の前の桜が開花した。
まだ咲き始めで、実際開花している花は少ないが
桜の木全体がうっすらとピンク色を帯び、春らしい風景だ。
今日はとても暖かく、過ごしやすい。
少なからぬ幸せを感じる。

日々、生活に支障がない程度の健康と
毎日食べるものには何とか困らないという
(たまに困るけど)生活を送れることは
なんと言う幸せなのだろうと思う。
勿論ごく普通の不平不満というのは、誰にでも存在するものだと思う。
でもそれは「普通に生活できる幸せ」があってこそだと思う。

「普通に生活できる幸せ」というものは
非常に微妙なバランスの元に成り立っている。
そのことをひしひしと感じるたび、とても不安になる。
たった1つの些細な出来事であっても
事によっては普通の家庭を崩壊に追い込むことだってあるのだ。
ましてその出来事が元々自分たちに関わりのないことだったら
自分の気持ちの整理をどうつけたらよいのだろう。


この先の人生は一体どうなっていくのだろうか?
常におびえながら、この先生きる気力は勿論ない。
だから人は「普通の幸せ」を意識することなく、
毎日を暮らしているのかもしれない。
「普通の幸せ」を意識することは、
先々の人生を不安を携えながら生きていくことに他ならない。

でも時には「普通の幸せ」を意識し、感謝する時も必要だ。
その幸せを壊さない確実な手立てはないから
ワタシなどはとりあえず「悪い事はしない。」くらいの心がけを持つ(笑)。
「普通の幸せ」を失わない為に。
またある人は信仰を持つかもしれない。
別の人はなるようになるさ、と考えるかもしれない。
いずれにせよ、不幸を好む人間はそういないのだろうから
「自分の幸せ」のためにも、また「他人の幸せ」のためにも
人は思いやりを持つことになるんじゃないかと思う。


思いやりもてる社会は幸せだと思う。
ワタシの場合、特に子供を持ってから
他人のちょっとした思いやりに支えられてきたいきさつもあるので
このことだけは確信がもてる。
子供にどんな人間に成長して欲しいかと問われれば
「思いやりがあり、健康に育って欲しい」と答えるだろう。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最近朝日新聞の朝刊に掲載されているコラム「分裂にっぽん」を
興味深く読んでいる。
日本の社会に色んな意味で格差が生まれつつあり
親の収入によって、子供の学力に差が出始めているという内容だ。
公立の学校はかつての学校の機能を果たさなくなり
高校進学の際には全く公立中学はあてにならないとは聞いていた。
そのため、子供達は受験のノウハウと勉強を学ぶ為、塾に通わないと
進学の際に親子ともとても困るという。

じゃあ、公立学校の役割って一体なんなんだろう?
確かにお金を持っている家庭はあるが、ない家庭もそれ以上にあるだろう。
大多数の子供が在籍する公立の学校が
高校に進学できない指導程度の役割しか果たせないなんて
先進国の義務教育のあり方としてはどうなんだろう?

ワタシが義務教育を受けていた頃は
進学のために学科の塾に通わなくても高校くらいは自力で進学できた。
お金があってもなくても、
せめて義務教育だけはある程度質のいいものを
平等に受けさせてはもらえまいか。
難問があるのは承知だが、そのくらいの知恵は国にもあるだろう。
義務教育後の「格差」は個人の人生のオプションとすればいいと思う。
「親に経済力がない」ということで
子供の未来の可能性を絶つということは色んな面で心配を感じる。
子供が文句なく幸せで、希望に満ちている社会の方が
誰も幸せを感じると思うのだが・・・。
(兎に角親の負担が重いよな~
 この記事読んだら、少子化が進む一方だと思う。)










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7 コメント

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難しい問題ですねぇ (まっちばこ)
2006-03-25 20:12:22
これはとっても難しい問題ですね..

ウチのアネに言わせると経済的には厳しくても公立の中学は荒れてしまっていて(北区)とても安心して通わせることが出来るようなところではないそうです。



なので三姉妹同じ私立中学に行くことに(一番上は今年高校生です)なったようです。



ボク自身も中学から私立に通っていたのでよくわからないんですよね。



でも、みゅーずさんの仰ることはもっともだと思います。
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日本の将来は… (chibaggio)
2006-03-25 20:50:29
おいらが結婚でもすっときは…「出産無料化制度」なるもんができるかも…

教育費ももっと国庫で…/( ̄∇ ̄)/エッ…焦点ズレとるって…

…ってか公立の先生とかの場合…私立の先生と違ぅて(全員とは言わん…)

取り敢えず教えてたら…給料は貰えるし…首にもならんしのぉ…

どこぞの私立は…買収されて…オーナーの店で修行やらされて…

それに…最近の公立の先生…やることなすこと“新聞沙汰”やん
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まっちばこさん (みゅーず)
2006-03-26 00:43:55
今の教員の方は本当に大変だと思います。政府がらみの変化にはなかなか適応できず、保護者からはつまらないいいかがりをつけられる・・・。

でも教員は立場上、主導権を握る事もできない

・・・ように思えます。



教育的な環境からいえば、私立のほうがいいとは思いますが、それにはやはり共働きが必要に思います。共働きができる家庭はいいのですが、社会的弱者を抱えている家庭では、そう簡単に家をあけることもできませんね。



ワタシは公立も私立もそれぞれ教育を受ける機会を得ましたが、その頃はとりあえずどちらも楽しかったと思います(勿論進学の問題は色々ありましたが、個人で対応できる程度でした)。



とりあえず公立の学校に通うことが、子供にとってもっと魅力的になることを望みます。
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Unknown (みゅーず)
2006-03-26 00:51:03
>おいらが結婚でもすっときは…「出産無料化制度」なるもんができるかも…



ご予定でもあるのですか~

出産費用は現在は30万まで援助されていますね。これだけでも、随分助かるのですがなんといって出産費用よりも、健診代の方が大変かもしれません(保険が効かないわけなのですが)。

最近は産院のサービスも充実していますが、30万で産めない事もないので、健診費用(1回5千円程度)の補助の方がいいかもしれません。



公立の先生全てが問題があるとは思いませんが、はたから見ていて辛そうだなぁと感じます。閉塞した状態を打破しようとしても、公務員という立場がそうはさせない場合もありますし、親は昔より神経質でうるさいと思いますし・・・。



ただ確かに問題のある先生がいて、それに対して対処が甘いと感じることもあります。

教育現場は今は過渡期なんですね
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chibaggioさん (みゅーず)
2006-03-26 00:52:09
すみません↑はchibaggioさんあてです
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ゆとり教育 (芙蓉)
2006-03-26 11:40:38
私の時代も、塾へ行かずに普通に高校受験をしている子が多かったです。

周りで私立中学に行く子の方が少なかったですしね~。

ゆとり教育が始まって、そのあたりから徐々におかしくなってきましたよね。

ゆとり、ゆとりと言いながらも高校のレベルが変わらないから、そのために塾に行かなくちゃいけない・・・なんて本末転倒なのではと思ってしまいます。

私にはまだ子供はいませんが、いずれ子供が生まれたら、こういう事で悩む日が来るんですね~。
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芙蓉さん (みゅーず)
2006-03-26 14:59:00
芙蓉さんはワタシよりも少々(いやかなりか??)年下でしたよね。その頃もあまり塾に行く方は少なかったんですね~。



高校のレベル、というか大学のレベルもそうですが、少子化に伴って下降気味というところも多いそうです。特に私学はお客さんである生徒の数を獲得しなければ経営に響くわけですから・・・。



幼稚園などもそうなんですが、少子化の割りには人気のある園は定員を超える志望があり、それ以外の園は閑古鳥という現状もあります。両極端なんですよね。その人気のある園なり、学校に入る為に塾に通う(園の場合はプレスクールかな)という悪循環があるみたいです。

親は誰でも子供をいい条件の学校に入れたいと望みますから仕方ないのかもしれませんが、今は何でもかんでも格差が出始めていますね
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