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質問です (YASU)
2007-10-19 22:10:21
初めまして。いつもこちらのブログを楽しみに拝見させて頂いております。流石に業界の内側で働いてらっしゃる方の説明だけあって説得力がありますね。頭の中が整理される思いです。木の細胞の話も大変興味深いですが一定の振動を与え続けると細胞の配列が揃うという現象は顕微鏡等で確認されているのでしょうか。もしそうであるならば楽器の鳴りに対して良い振動とはとういうものなのかという点まで研究は進んでいるのでしょうか。また表面板の木目に独特の紋様があるギターを目にしますがこれはギターの鳴りに影響するのでしょうか。私の所有するギター(ハウザー3世)は何故か湿度が高い方が鳴りが良くなるような気がするのですがそういうことって有り得る現象なのでしょうか。いきなりあれこれ質問して申し訳ありませんがお答えいただける範囲で結構ですのでご教授頂ければ幸いです。

 
 
 
ご質問ありがとうございます (山下 高博)
2007-10-21 14:27:32
木の細胞の整列や枯れる事で細胞が結晶化する事はちゃんと検証されている話です。ただし、楽器の鳴りに対して良い振動と言うのは特定されていません。良い音と言うのが特定できないのと同様です。従ってヤマハがヴァイオリンを出荷する前に与えている振動と言うのも特定の周波数の振動を与えていると言うことで、ある音波を与えている訳ではありません。

表板の木目にある独特の紋様とは「ふ」の事でしょうか?英語でベア・クロー(熊の爪)と言うものですが、これは木が成長する時に気候の変化で出来るものです。この「ふ」は他の部分より硬い性質を持っているので、ある製作家は「自然の力木」と言うほどで、より絞まったクリアな音になり、丈夫な筈です。
全体に満遍なく入っている材は珍しく珍重されています。所々に散見される場合や1~2箇所しか入っていない場合は、知識のないユーザーから「節・ふし」が入っていると敬遠されますが、大きな間違いです。

YASUさんのハウザーは湿度が高い方がよく鳴るとのことですが、一般的には反対の現象ですね。一般的には乾燥しているほうが鳴りがよくなるはずですが・・・。
 
 
 
ご回答ありがとうございます (YASU)
2007-10-23 07:40:22
きちんと検証されていたんですね。楽器を傷つけずに所有楽器の材の結晶化度が測定出来たら面白いですが。紋様は「ふ」と呼ぶのですか。私のハウザーの表面板には確か2か所ぐらいあります。そこの部分が堅いのであれば場所によって響きは変わるでしょうね。湿度の高い方が鳴りが良くなるような気がするのは今年に入ってからの話なのではっきりそうだと断定するにはデータ不足というか、私もそれほど自信がある訳ではありません。ただ湿度が高くて汗だくで弾いている時の方が響きに立体感が出て気持ちがよかったことが続いたのでそういうことってあるのかなと質問させて頂いた次第です。ミューズは東京からは遠くてなかなか伺うチャンスがありませんがいつかお邪魔したいと思っています。これからもブログでの貴重なお話楽しみにしています。
 
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