日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

PB黒字化目標を一時凍結ではなく全面廃棄を!

2021年10月11日 | 経済

高市政調会長がPB黒字化目標を一時凍結すると言って頑張っていると言う。一時凍結というと正しい目標だが一時的に凍結すると聞こえる。基礎的財政収支の均衡を取ると言うのは税収の範囲内で支出をすることだがこの目標は間違った目標で根拠がない。税収の範囲内で支出すると言うのは一般家庭では支持されるだろう。亭主の収入の範囲で生活しなければならないのは普通のことだが国は違う。国は税金を取ることができるし、国債を発行することもできる。さらにお札をすることもできる。国は一般家庭とは違うのである。では「これまで基礎的財政収支の均衡を目標にしてきた国があったのか」と問いたい。あるいは「日本の歴史の中で基礎的な財政収支の均衡が取れていた年度があったのか」と問いたい。戦後の歴史をみると75年間で基礎的財政収支の均衡がとれたのは1989年だけだ。政府は喜んで全国の地方自治体に1億円ずつ故郷創生資金を配っている。1989年といえば地価の値上がりが頂点に達して税収が大幅に増えた年だ。こう言う特殊な年に例外的にしか達成されないものだ。普通は借金をして税収以上にお金を使うのが古今東西のしきたりだ。増えた借金はインフレを起こすことで返済は軽減化されるから大きな問題にはならない。そのために適度のインフレは必須になる。

PB黒字化目標を需要圧殺路線と命名したことがあるがその訳はこうである。日本はデフレが続いている。デフレの時には大幅に税収が減る。PB黒字化目標は大幅に減った税収の範囲内で支出しようと言うことになり、過酷な緊縮路線を強いることになる。日本経済が死んでしまうような過酷な緊縮路線を強いられた結果日本国民の年収は毎年下がって行き、世界のほとんどの国が成長しているのに日本だけがマイナス成長となっていることから明らかである。PB黒字化目標は一時凍結ではなく全面廃棄が正しい。

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