現代の政治に関連して最も聞く標語は政治主導である。官僚の食い物になっている政治を政治家に取り戻せばよくなるというが政治家が官僚よりましだという根拠はない。官僚にデタラメなものが多いが政治家が官僚より優れているとは誰も思えない。鳩山首相は平成の脱税王であり、小沢幹事長は集めた政治資金(賄賂や政党交付金)で自分用の不動産を買い集める犯罪人である。政治主導ではなく、犯罪人主導になっている。
地方分権は中央集権で地方のことまで霞ヶ関で決める現代の仕組みはおかしいということであるが財源の委譲がなければなんにもならない。中央に全く金がない状態で地方に主権があるといっても迷惑であろう。
日本はデフレを止めるために毎年50兆円以上お札を刷らなければならない。刷ったお金を地方へ主権を委譲すると共にお金も委譲すればいい世の中になる。
自民党はお札を刷らなければならないのに歳出削減を続けて国民生活を悪化させ続けて敗北した。しかし民主党は事業仕分けに見られるように自民党に輪を掛けた貧乏神である。政権交代して自民党の失敗をもっと大掛かりに続けようと言うのである。これでは国民は救われない。わずかな子供手当てでつられるほど国民は困窮している。お札を刷れば子供手当てでなく国民全員に月額3万円の健康文化手当てを与えてそれ以外にも公共事業15兆円、防衛費10兆円程度支出できる程度のことは出来るのである。
政治家も官僚も馬鹿で「お金がなければ刷りなさい」と言う言葉が理解できない。お金をすれば日本がハイパーインフレで破産する等と言うが現実の日本が破産と同じ状態になっているのではないだろうか。10年前に世界の18%あった日本のGDPは現在は8%に過ぎない。このまま歳出削減や事業仕分けのような予算削りをやっていると10年後には世界の4%に落ち込むであろう。これこそ日本の破産ではなかろうか。
これまで目標にしてきた基礎的収支の平衡はとても実現できないほど遠くへ飛んでいってしまった。デフレは物価下落が目に見えるほど顕著に強固になってしまった。政治主導、地方主権、政権交代など何の解決にならない。お札をすることが第一である。