東国原知事が「自民党は変わらなければならない」と言っている、総裁になって自民党を変えたいと言う。自民党が変われば何がどううまくいくのか。だれも反論しないが自民党が変わればうまくいくのか。企業献金を禁止するばうまくいくのか。そうとは思えない。公務員を思い切って減らせばうまくいくのか。公務員を減らして以前と同じ仕事をさせれば公務員が過労死するであろう。或いは仕事が杜撰になり預かった年金が誰のものかわからないということが起こるであろう。日本の公務員は国際的に少な過ぎるぐらいである。
自民党の問題点は財源がないことである。削減したくないけど財源がないから削減しないといけない。金がないからバラマケないのだ。「地方は疲弊している。」その通りだが国に金がないから地方が疲弊するのだ。地方分権を実施する金がないのだ。自民党が変わったところで金がないということに変更がなければ同じことだ。東国原知事の「自民党は変わらなければならない」というのは的外れである。要は自民党が年間50兆円以上の財源を見つけてくることである。高橋某という元財務官僚の言う埋蔵金などではない。安定した財源が必要である。総額1000兆円程度の安定財源があれば財政再建問題は解決できるのである。自民党が変わるかどうかは関係ない。
もし東国原知事が「自民党は年間70兆円程度の安定財源を見つけてこなければならない」と言えば私は大賛成である。総裁にふさわしいと思う。年間70兆円が湧いてくれば財政再建はなんなくできる。
ところがその70兆円の安定財源があるのである。
歳出削減と増税は国を滅ぼす、村島定行著、風詠社、500円、2008年11月