遠州菓子処 むらせや ブログ

創業百年 伝統の和菓子・人気の洋菓子

1972年のカップヌードル

2009-08-24 17:07:17 | 店長(専務)
まだこの天竜の街に映画館が2館もあった頃の話です
ひとつは東宝 日活系のもうひとつは東映 大映系の
小屋でした。子供にしてみればゴジラをやるところ
とガメラをやるところということで分けてました。
 1972年の夏休みも終わりのころ 宿題をやっと5人ぐらいで
見せ合って終わらせた時です。
 金物屋の二男のI君と私は、目の前の怪談映画の三本立ての
ポスターに目が釘付けになりました。(確か東映系)
すごい恐そうなポスターで女の人が逆さづりになって血を流して
恨めしそうにこちらを見ている 確か牡丹灯籠と怪談累が淵と現代版の怪談だった
と記憶しています。怖いけどどうしても見てみたい衝動に駆られた私はゴジラ映画のノリで
I君とお祭りの時にもらった小遣いをかき集めおそるおそる映画館に向かいました。案の定映画は物凄く怖くてその日の夜はなかなか寝付かれません
あの時やめとけばよかったと思ってもあとの祭りです。
 次の日 I君と会い観るのやめればよかったと話していた時です。
新しいものが好きなY君がやってきて
 国鉄(今のJR)の駅のキオスクでプラスチックケース入りの変だけど
かっこいいラーメンが売っているから今から3人で買いに行って食べてみようか
という話になりました。頭の中にはグルグル昨日見た怖い映像が
まわってるときでしたから何か新しいことをして忘れよう
と思い汗をいっぱい流しながら自転車で買いにでかけました。
 しかし 麻生総理ではないですが当時カップヌードルは高くて
3人の小遣いを合わせてやっと買えるぐらいでした。
キオスクのおばちゃんに作り方を聞いて3人で熱湯を入れ3分間待って
さあー出来上がり    感動でした
 インスタントラーメンしか食べたことない3人にとっては
海老とかたまごとか具が入っていてとっても不思議でした。
すっかり怪談映画の怖さも忘れた3人は9月の学校での再会を
約束して 少し優越感に浸りながら家路につきました。
私にとって1972年の夏はカップヌードル元年でした。

 


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