「図説 聖杯伝説」

2014-01-18 17:38:38 | 

を読む。マルコム・ゴドウィン著。原書房。

 ミルチア・エリアーデの「世界宗教史」を読んで、ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの「パルチヴァール」が読みたくなったが、絶版中。かわりに、これを見つけた。聖杯探究物語のさまざまなバリエーションが収録されているのにゃ。

 求めるものを何でも生み出す聖杯は、「母なる大地」、いや、はっきり言ってしまうと「女性器」の暗喩なのだという。で、主人公の「パルチヴァール」という名前は、「谷間を貫く」という意味。つまり、聖杯探究物語は、セックスを暗示しているのだという。

 主人公は最初、母子家庭で育つが、後に独立し、騎士道を学ぶ。だが、聖杯の秘密を解明するには、女性原理でも男性原理でもだめ。では、何が必要なのか? それは、読んでのお楽しみにゃ。

 写真は、12世紀に描かれた、「最後の晩餐」。ちょっと前に、スペインのおばあちゃんがキリストの絵をサルみたいに描き直して話題になったが、昔はこんな感じだったのにゃ。絵がたくさん出てきて楽しいにゃ。
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