ZEPP TOKYOで

2011-04-13 23:41:50 | 音楽

ジョニー・ウィンターの初来日ライヴを観る。会場はオールスタンディングでほぼ満員。

 ギター2人にベース、ドラムのオーソドックスな編成。ジョニーはよろよろと、それでもどうにか自分の足で、ステージ中央に出てきたが、あとはずっとロバート・フリップのようにイスに座ったまま。ワシがフォローしているジョニーは70年代までなので、彼の近況はほとんど知らないが、体調が思わしくないのか。

 曲はフレディ・キングの「ハイダウェイ」に始まり、ワシにもわかる「グッド・モーニング・リトル・スクール・ガール」、「アイヴ・ガット・マイ・モジョ・ワーキン」、「ジョニー・B・グッド」、中略、「ボニー・マロニー」、「イッツ・オール・オーバー・ナウ」。ここまでで1時間15分。ここでバンドはステージを降り、アンコールの声にすぐもどって来た。曲はエルモア・ジェイムズの「ダスト・マイ・ブルーム」、そして「追憶のハイウェイ61」。ジョニーが強烈なスライド・ギターを披露。トータル1時間半で終了。

 歌もギターも、若い頃よりかなり丸くなっていた。だが、会場を「モジョ・ワーキン!」の大合唱で満たすことのできる男が、今、世界に何人いるだろうか。

 震災の影響で、客席はずっと真っ暗。ステージ上にだけ照明が当てられていた。でも、これはこれで、いいか。それと、意外なことに観客の過半数は2、30代に見えた。あと、今回、外国人の観客はほとんどいなかった。

 ジョニーは、震災についてはまったく言及しなかった。ただ短く曲紹介をしただけ。だが、それでいい。彼は「レベル7の日本」で、1人のブルースメンとしての姿を、十分見せてくれたのだ。
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