りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

漫画『荒川アンダーザブリッジ』

2009-01-08 23:12:16 | 


中村 光作  ヤングガンガンコミックス 1~8巻(連載中)


ずっと以前にふわさんからオススメがあったもの。
やっと現在出ている8巻までがそろいました。
『聖☆おにいさん』の作者の別作品です。

なんかちょっと、『めぞん一刻』を思い出しました。
主人公カップルのうまくいきそうでいかない恋の行方を、
二人をとりまく外野たちをからめながら描く。
その外野たちが軒並み「ヘンジン」であるところも同じ。

ただその「ヘン」ぶりが、はんぱじゃない。
一刻館の住人たちは「ヘン」ではあったけど少なくとも人間だった。
荒川河川敷、橋の下にすむ住人たちは……なんていえばいいの?
人間じゃない、とは言えないんだけど、かといって人間である、とも断言しにくいというか(笑)。
「ヘン」を通り越して、「フリーキー」なの。
ヒロインの「ニノさん」からして、外見こそ清楚な美少女だけど、実は「金星人」だし。
橋の下にすむ住人たちを束ねている村長は逆に中身はどうも普通の人間らしいんだけど、
人前では絶対に「河童スーツと甲羅とお皿」を外さず、「河童」として暮らしているし。
主人公の恋のライバルとなるのは「星」だし、その星が「アニキ」と慕うのは「鳥」だし、
その「鳥」の恋人は「蜂」だし、もーなにがなんだか(笑)。

で、そのぶっ飛んだ設定のキャラクターを使って作者が描くのは、
有能すぎる父親との確執を抱えた男の子と何か秘密があるらしい女の子の
ちょっとせつない恋物語と、
バラバラなようで実は不思議な連帯感で結ばれてる、
橋の下の住人たちのほんわかドタバタな日常。


雑誌での連載は6ページの短いもので、その6ページごとに章タイトルが付いてるけど、
単行本ではいちいち扉絵がついてるわけではなくつながっているので、
ブツブツ途切れる感じではなく読めます。
ただその6ページの章の中で、前ふり・ボケ・つっこみという3段構成になってて、
それが繰り返されるので、それを是とするか否とするかは好みが分かれるかもしれない。
私は好きです。コントが好きなので。リズムが心地いいです。




ただ、気になること二つ。
一点。巻を追うごとに絵が雑になってる気がする。
普通は長くなってくると線が安定して
キャラクターたちの顔がきゅっといい感じになってくるはずなのに、
ばらけてきちゃってる。
忙しいのでしょうか。

二点。そもそも主人公とヒロインがつきあい始めたのはお互い好きだったからではなく
その場の成りゆきみたいなことだった。
それでも、主人公の男の子はつきあい始めてまもなく、
相手は相当に「へん」だけど実はかわいいことに気づいたことがきっかけで
ヒロインに好意を持ち始めるけど、
ヒロインの方は本当に主人公のことが好きなんだかなんなんだか、
主人公にも読者にもわからない、という設定だったはず。
それが、最近はすっかりヒロインが主人公にぞっこんだ、ということになっているんだけど、
そのきっかけや経緯の描写がない。
いつからそんなに好きになったんだ。最初からなのか。だんだんそうなったのか。
ヒロインにはまだ主人公にも読者にも明かしていない重大な秘密があるようなので、
その辺も関係してるのかもしれないけど、それにしてもちょっと説得力に欠けるのが残念だ。



ですがですが、私はすっかりあるキャラクターに惚れてしまったので、
たぶん続けて読んでいくことでしょう。

バーン。


シスター。男だけど、シスター。
戦闘マニアで人を見れば「敵」と認定し銃をぶっ放すが、でも聖職者。
橋の下の教会に弾薬庫と核シェルターを備える。
素敵


そしてこの「星」が、私には山内圭哉さんに見えてしかたありません。


元ロックスター。星だから、スター。そういうマンガ。
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3 コメント

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Unknown (ふわ)
2009-01-09 08:30:00
いやもう、すっかり「荒川~」は子どもに明け渡してしまってるふわです。
お薦めした方がこんなで申し訳ない。
食卓の会話でしばしば出てくる荒川話についていけず、
「ママ、○○巻に出てたでしょ!覚えてないの?」
と叱られる。
その記憶力、なぜに勉強に使えない!

でも、りんさんに読んでいただいて良かった。
レビュ、ぴったりです。
そして、私もシスターに幻惑されてる一人。
いや、周り全員そうです。(子ども&その友だち)

絵柄の荒れに関しては、「聖☆お兄さん」のブレイクで、
急に忙しくなったからなんでしょうか。
若くしてデビューした人なので、ちょっと心配。
でも、引き出しは多そうな人なので、大丈夫かな?

「星」が山内さんってのは、思わず膝を打ちましたよ。
これからは、そうとしか見られなくなると思う。
ていうか、 (プー子さん)
2009-01-09 10:50:59
山内さんじゃないの これ?
まんまじゃん 似顔絵じゃん(笑)

私も「荒川」気になってるんですが
経済的に・・・・ね・・・。
もうひとりの息子=もとひろちゃんに金がかかるかかる…

なんかさ その「シスター」のキャラ設定も
大王が書く登場人物みたいだよね。
なんか 似たようなかほりがします…
『聖☆おにいさん』読むと ひろぐもの。
やぱり?やぱり? (りん)
2009-01-09 18:29:56
~ふわさん
まぁ、10代向けの内容ではありますよね。

絵柄のあれは私の気のせいではなくほかでも指摘されてるのかな?
そう、お若いだけにちょっと心配だよね。
断り方知らなくて過負荷になってるんじゃないか…とか。
作風的にも伺えるお人柄的にも、細々とマイペースでやっていくのが
向いてる人なんじゃないだろうかと勝手に思ってるんだけど。

シスター、あとがきマンガで、サイン会の人気投票でダントツ人気だというのを読んで
がってんがってんです。
で、やっぱり星は圭哉さんだよね?(笑)


~プー子さん
星ねー、ギター抱えて弾き語りすんのよ。
ヘビースモーカーなのよ。やっぱりモデルなのかしら。
アッシュ=リバーより似てるよね~?

あー……大王の世界……
じゃ、あれだ。大王脚色・演出で「荒川」舞台化だ。
えーっと、キャスティングはどーしよっかなー♪

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