長福寺 黄金の茶室
5月21日
村井宗明後援会の女性の会で、富山市四方にある長福寺の「黄金の茶室」でお茶会をしました。そもそも「黄金の茶室」は豊臣秀吉が作ったもので知られています。しかし、千利休の理想とした茶道のわびさびを考えれば、黄金は豪華すぎてあわないと思う方もおられるかもしれません。
日本の文化は、きらびやかな貴族的な文化と、侘びさびの武家文化が交互にきています。北山文化は金閣寺に代表される貴族的文化。東山文化は銀閣寺に代表される禅と武士道文化。その次の安土桃山文化は派手、徳川の寛永文化はまた武家文化になります。
徳川が武家のトップである「将軍」を目指したのに比べ、武家出身でない秀吉は貴族のトップである「関白」になりました。そのスタイルからして、貴族的な文化を好んでいます。
千利休はもともと秀吉の外交ブレーンとして、全国の大名をまわり、駆け引きや分断工作をしながら、お茶をツールとして茶室で密談をしながら秀吉の政権をつくりました。しかし、千利休の侘びさびと秀吉の「黄金の茶室」では文化的対立があったかもしれません。結果的には、千利休は秀吉に切腹させられましたね。